ぼくのフロントトゥース(春日ではない)
ぼくの前歯は、残念ながら少し欠けている。
(ぼくが話をしている最中だったら、わからないかもしれないが、
大きく口をあけてみせたら絶対気づかれるレベル)
これは小学生の時の話。
家の近くの公園に、大きな滑り台があった。
どれくらい大きいかというと。
子供7人ほどでも横にならんで一斉に滑れるくらいのサイズだ。
(注意:ソーシャルディスタンスは考慮していない)
ある日、いつものように、公園の滑り台で遊んでいると、
友人が、ぼくの足をいきなり掬った。
いわば不意打ちといえる。
抜群の運動神経を、
残念ながら保有してはいなかったので、
思いっきりころんで、アゴを滑り台に、しこたま打ちつけた。
痛い。書いてても痛いなコレ。
当然、流血だ。
しかも運が悪いことに流血だけではすまず、
上の前歯が二本とも先っちょが少し欠けてしまっていた。
歯が欠けていることは、
歯磨きしたり、鏡をみてニンすれば、否が応でも思い知らされる。
とはいっても、もう何十年も見てきているので、
見慣れたなれた顔(というか歯)ではあるが。
ぼく自身が悪いことをしたわけではなく
後悔しようもないのだが、
(あの日公園に遊びに行かなかったら、と思っても、
その友人が別の日に仕掛けてくる可能性は高いわけで)
ただこの出来事は、
ぼくが何かを考えるうえにおいて、
〇〇したらそのあとは××になる、ということを、
よく考えないとだめ、と
認識させた大事件として心に刻まれている。
そしてこどものうちでも一生に残る傷はできるものだということも、
わからされた。
歯が欠けていることにおけるコンプレックスは0か?
と問われれば多分そうじゃない。
心のどこかで、スティグマ的なものとしてとらえてしまっている自分が
いる気がする。
人はそんなに他人のことを、気にして生きてはいないのも、
これだけ生きてきたらわかっちゃいるけどね。
そんなことを考えている、よく晴れた水曜日の朝。
それではまた:->
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