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君と私  作者: 入江 涼子
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  私は君と違うと言うけど。


  まず、考え方や外見。何もかもが違うよ。まるで水と油だ。

  そう他の人に言われたね。私もそれには同意なんだ。


  だって誰もが違うんだから。髪の色だって国が違えば変わるんだから。

  けど君はそういう事を見ようとしないね。何でだろう。


  狭い中にいると安心できるだろうけど。私はそれじゃ満足できない。

  もっと広くていろんな世界を見たいんだ。一緒に見ようとは無理には言わないよ。


  ねえ。君は狭い世界で満足できる?

  ケンカは売っていないよ。ただ、訊いてみただけ。


  でも訊いたら君は怒るね。


「あたしのことは放っといてよ。あんたに言われたって嬉しくない」


  黙っていても君の顔の表情はそう訴えている。

  あのね。目は口ほどに物を言うって言葉もあるからね。


  私は君に言ったって届いていないとけっこう早くに気づいていた。

  だって君、聞いているようで聞いていないから。


  ムカっとくるだろうけど。本当だよ。

  私も人の話聞いていないと言われるけど。


  君の方が自分の中に閉じこもってしまっているような気がする。

  無理に出ようとしたって難しいのはわかるよ。


  でも殻は自分で破らないと意味がないんだ。

  私も時間は凄くかかったけど。


  殻を破ろうとしてみたんだ。

  ねえ。君は今のままで満足できてる?


  もし、殻を破りたいんだったら。

  それが変われる、成長できるチャンスなんだよ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 詩を綴る入江さんは いつもと違う雰囲気の入江さんで、新鮮です。 (詩は必ずしも作者の心をあらわすものではない、って人もいるかも知れませんが。) 変わりたくても変われないこと、ありますよね…
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