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異世界転生した末裔はハーレムで世界を救う。  作者: Aochu
異世界転移と勇者爆誕
8/28

8、ナルシストと初めての食事。

部屋に戻ると豪勢な食事が並んでいた。

見たことのない食べ物が多く、俺は目を光り輝かせた。


「おおー!すげぇー!」


「一応今日は颯馬様の勇者就任パーティーなので豪華なものにさせていただきました」


「おう!ありがとな!」


「この料理たちは僕の世界ではフルーレという料理の形式なんだよ。お祝い事とかのときに食べるんだ」


「そうなんだ!」

こっちにも懐石料理みたいなものがあるのかー。

それにしても美味しそう…。


「食べる前にお着替えなさってはどうですか?窮屈でしょうし。部屋着が用意されてますので良かったらどうぞ。」


「わかった!着替えてくるな!」

「じゃあ僕も着替えてきます。」


部屋に行ってクローゼットを開いた。

きれいな蒼の部屋着だー!


しかも、なんか部屋着がすごい着やすい…しかも生地が上質なシルク!絶対日本じゃ着れないやつ…


「シエル!部屋着ありがとな!めっちゃ着やすい!」

リビングに戻って俺はシエルに声をかけた。


「うん。僕も、こんなの着たことがないよ。」

ノエルは部屋着も似合っていた。


「お喜びになられて良かったです。王室御用達の服屋さんのオーダーメイドなんですよ。」


「オーダーメイド!?なんか相当俺らに金がかかってるぞ……それだけ期待されてるんだな!ふっやっぱり勇者は違うぜ。」


オーダーメイドなんてしたことないぞ。やっぱり俺は勇者で、ここはお城なんだな。…改めて俺は自分が勇者になるということを実感し始めた。


「そうだね。颯馬。がんばらなくちゃね。この世界のために。」 


世界…か。俺たち次第でこの世界は、栄えたり、滅びたり、はたまたほかの世界に飛んじゃうかもな。


「あの…そろそろお食べになってはどうですか。冷めてしまいますよ?」


改めて、世界がかかっていることを知り沈黙してたところをシエルが口を開いた。


「そ……そうだな!せっかく作ってくれたんだし、食べようぜノエル!」


「そうだね。腹が減っては戦はできないもんね!」


「日本のことわざ知ってるのか?」


「うん。この言葉は…僕の曾祖父から教わったものなんだ。今はもういない…けど。」


「そっか…。でもとてもいい言葉だよな!」 


「……」

ノエルはしばらく、沈黙していた。

相当優しい、ひいおじいちゃんだったんだな。


「えと…じゃあ気を取り直していただきます!!」


俺はこの世界で初めての食事を口に運んだ。葉っぱみたいなのを食べた。


食事は食感も味も不思議で俺の国では絶対食べられないものだと思った。なんかガム?みたいな食感で…つぶつぶもしてて…


「めっちゃうまいな!この…」


「このお料理はここの特産の野菜のヒートという野菜をふんだんに使ったヒィーツというお料理で…サラダみたいなものでしょうか。」


「そっか!ヒィーツっていうのか!これなら毎日食べてもいいくらいだぜ!」


「…颯馬様がそうおっしゃるなら毎日お出ししますよ?」


「いいのか?じゃあよろしくな!」


「はい、ノエル様はなんかお気に召したものはありましかた?」


「僕はこのウィートを使ったスムージーが好きかな」


「良ければ明日も出しますよ」


「いいの?こんな高価なもの。だって一本500

レトするんだよ?」


「高いのかこれ…500レトってどのくらいだ?一気に飲んじゃったよ…」


「500レトは、日本円で500円だよ。…で本当にいいの?シエル…。」


レト=円  らしい。わかりやすい!


「ノエル様もちろん大丈夫ですよ!」

「じゃあよろしくね」


食事は本当においしかった。全部毎日食べたいくらいだ。けどお腹いっぱい食べたら眠くなってきた…

今日は本当にいろいろありすぎて、訳わかんない…


「2人とも明日は早いのでしょう?もう寝られてはどうですか?」


「今何時だ?えっと…あれどうやって読むんだ?」


「そっかまだこの世界の字を教えてなかったね。‥あれは11って読むんだよ。…でも日本とそんなに変わんないね…。」


「そうなんだ。俺も早く慣れないとな。」

言葉を覚えるのは苦手なんだよなー。


「今度本を貸してあげるね。うん。…じゃあそろそろお開きにしよっか」


「そうだな!たくさん食べたし、明日も大丈夫だ!」


「じゃあおやすみ。颯馬、シエル」

「おう!おやすみ!」


こうして俺の波乱の異世界ライフ一日目は俺にて終わった。


まず大学からこの世界に来て、ノエルに会って、王様と出会って、、知音の契りを交わして、初めて食事をして…情報量が多いな…


ダメだ…まぶたが…くっつく…

このベッド寝心地いいな…


そして俺は深い眠りへ落ちていった。

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