6、天使との出会い。
そして部屋についた。
「わぁ…ひろーい!」
部屋はとても広く俺のすんでたところの3倍はあると思った。
なんかどこも金色と赤色で飾られてて、絶対寝られなそう…
「ご主人様。これからお二人に使えさせていただくシエル・ミルティともうします。これからよろしくお願いいたします。」
「よろしく!シエル…ちゃん。俺は帝颯馬っていうんだ。これからよろしくねっ☆」
シエルさんっていうのか…可愛い。
天使…だな!!
挨拶をした颯馬は、顔が真っ赤だった。
「よろしくね、シエルさん。知ってると思うけどノエルです」
「あの…私は仕えさせていただく身なので、さんなんてつけなくても‥」
後で知ったが、シエルは、「さん」をつけて呼ばれるのが苦手らしい…。
「わ‥わかった!シエル、よろしくねっ!」
「よろしくね、シエルさ…シエル、ところで僕たちの個室はどこ…かな?」
「私の右手と左手側にあるのですがどちらがいいですか?」
「じゃあ俺は右!」
俺はすかさず右を選んだ。昔から2択は右ってきめてるんだ!
「じゃあ僕は左で」
「では…とりあえずお部屋に荷物を…」
学校からの転移だったため、荷物はリュックだけだ。
日用品どうしようかな…。
「…そうだな!また会おうぜ!シエル!ノエル!」
というと、元気よく手を振り部屋へかけていった。
「またといっても数分後ですよね…」
「うん。またね。颯馬。」
「ふふっ。あの二人興味深いですね…お姉様にも見せてあげたいです…」
シエルは、こそっとつぶやいた。
数分後…
「終わった~。部屋マジですごかった~!ノエルもそう思ったよな!?」
「うん。とてもすごかった…かな。王族の部屋ってすごいな~」
「…ご主人様方そろそろ王様の元へ向かってはどうですか?」
「そうだなぁ~そろそろいくか」
「じゃあ行こう。颯馬。」
「…そういえば試練って何するんだろうな」
颯馬は、廊下を歩きながら尋ねた。
「うーんと…僕が昔読んだ本には魔王は人間を誘惑する力をもち,勢力を広げているんだって。」
俺たちは王の間までの間かれこれ悩んでいた。
誘惑ってやっぱり色気とか…かな。
魔王も大人のお姉さんみたいなのがいいなあ。
なんて考えていたら、王の間についた。
改めて、やっぱり…でかい。
俺たちは、ゆっくりと王様のもとへ歩いて行った。
これから魔王討伐に向けて計画を立てるのだ。
誤字があったので直しました。