4、異世界転移、午前の部、2。
ギィィ
重厚な扉が開いてそこには豪華な部屋があった。
「王様。こちらが勇者候補の帝颯馬くんです」
「おぉそうか君が帝くんか。ようこそ我がエスポワール国へ。私は、エスポワール第21代大王、
レン・M・エスポワールだ。」
「た‥ただいまご紹介に預かりました。帝颯馬です。これからよろしくお願いいたします」
王様もイケメンで、ダンディーだ!髭がいい味出してるー!
王様は、身長は2mほど。色白で髪は薄紅?色。
顔に刻まれた傷は歴戦の証のようだった。
「まぁそう固くならなくてもいいぞ。これからは君もここで暮らすのだからな」
「え?!聞いてないですよ!俺お城で暮らすなんて緊張しますよ…」
えっ!?俺、お城住まい!?貴族っぽいなぁ…俺の家は貴族の家系だけど…城じゃなかったもんな…
城ってこれぞ王族!ってかんじするよね~
颯馬は、昔大きく発展した、貴族の末裔で大正時代からのお屋敷にすんでいる。
「大丈夫じゃ。ノエルも一緒だからな。」
「そんな問題じゃないですよ~」
なんて軽い雰囲気で話していた俺たちだったが、急に王様が真剣な顔つきになり話し出した。
「…じゃあ本題に入るぞ。帝くんはこの世界の魔物を倒すため召喚されたのだ。そこで帝くんには勇者に相応しい7つの力をつけてもらおう」
「7つも!?」
7つって多すぎないか…この世界の魔物ってそんなに強いのかよ…
俺は今までそんなことどんな漫画にも書いてなかったぞ!?と思いながら,王様の話を聞いていた。
「そうだ。そしてノエルには帝くんの知音として契りを交わしてほしい」
「はい。分かりました」
「じゃあ儀式をしようか」
俺は、話が勝手に進むのをぼぅっときいていた。