20、VS、赤鬼の王
体は血に染まったように赤く、とても屈強で、日本に昔から伝わる鬼のようだった。手には俺の三倍ほどの棍棒が握られていた。
「こいつは赤鬼族の王…。昔に存在していたけど…。まだいたのか…」
ノエルは、落ち着いてはいるが、とても驚いていた。
「とりあえず。殴ればいいか?」
「うん!棍棒をよけながら、剣で攻撃してみてっ!」
ノエルは、鬼の攻撃をよけながら答えた。
「わかった!おっ!?…痛い…。」
颯馬は、見事に衝撃波を喰らってしまった。
HPが、四割ほど削れてしまった。
…ていうか。棍棒痛い…。
まだ、剣になれてないから指痛いし…。
「大丈夫っ?うわっ!?」
ノエルも削れた地形に足を滑らせ転んでしまった。
「ねぇ。颯馬。鬼の足を剣で斬りつけてみて?僕が引きつけるから。」
俺たちは岩陰で作戦を立てた。
作戦は、こうだ。
ノエルが鬼を引きつけているうちに、俺が鬼の足を斬り動きを封じてとどめを刺す。ということだ。
「いくよっ!颯馬っ!せーのっ!」
俺たちはノエルの合図で飛び出した。
「うおおおおおお!?」
ノエルが、走って引きつけてくれてるなか、俺は鬼の足へ突っ込んだ。
鬼の足は、固くなった鶏肉みたいだった。
「ヴゥ…。ガァァ…。」
いい感じ!この調子でもう一つも…。
「なんだ…。これ…。」
鬼の足から紫の気体が出ていた。
あれ?なんか頭がクラクラする……。
と、意識を失いそうな瞬間、大声が響いた。
「颯馬!意識を保って!」
「お…?おう?」
誰だ?あれは?
いいだろ…あと三時間くらい寝させてくれよ。
そして颯馬は、夢の空間にとばされてしまった。




