13、ナルシストとサディークノート
「とりあえず王様に報告だね!」
「ああ…なぁノエルちょっとゆっくり__」
「だめだよ!早く報告して…早くご飯たべたいでしょ?午後からは魔王のしもべ…魔物の討伐だよ?」
「…分かりました…」
「ならよーし。ほらついたよ!王様の前では礼儀をしっかりね!」
「はい…ノエル様…」
ノエルって時々Sだよなぁ…
それからしばらく…
ギィィ…扉やっぱり大きいよな…
俺が王様の間に入ってぼうっとしていると…
ノエルが口を開いた。
「王様、午前の部の報告です。本日は颯馬に剣の基礎練習、御霊の森での丸太斬り、聖霊技の習得をいたしました。」
「そうか。そうか。そういえば、2人とも、初めての御霊の森だったね。どうだった?」
「…あの…なんかすごい幻想的…だった。聖霊とか初めて見たし」
「僕も名前しか知りませんでしたが、とても,なんか言葉で表せないくらいの場所でした…やっぱり人の手が入っていないからなのでしょうか…」
「それはそうだな、あそこは聖霊が作り上げた聖霊界じゃからな。」
「あそこは違う世界なのか?」
「そこに入ったとき感じただろ。空気の違いを。」
「確かに、なんか少し寒くなった気がします。」
とノエルがいった。
確かにうっすら寒くなった…ような?
まぁでもなんかに包まれてる感じがしたな。
「そういうことだ。感覚が研ぎ澄まされているな。」
「そういえば、王様。御霊の森でこれを拾ったのですが。」
「ふむ…これは…サディークノートじゃな。」
「なんだー?それ。」
「サディークノートとは、勇者と召喚士の必需品じゃ。なぜなら…日記になる、プロフィールがわかる、自分のパラメータが分かる…などたくさんの機能があるのじゃ。普通は聖霊から手渡され、説明を受けるはずじゃが…。なんかあったかの?」
「何もなかった…よな?ノエル?」
俺そんなん知らない…聞いてなかっただけならどうしよう…。
「何もありませんでした。技を授かったくらいです。」
「そうか。そうか。今の代の聖霊さんは意地悪になったのう…。」
昔から伝わっているものだったのか…
サディークっていう名前も分からないし、使い方もさっぱりだし…。
とりあえず、苦労したっていうのはわかる。
「これは黒聖霊を倒して手に入れた物…だもんな。全く、苦労したぜ…。死にかけたしな。」
「おお!そうなのか。それはご苦労じゃった。…てことで使い方を教えようかの。」
王様はそう言うと、サディークノートを俺らに手渡した。やっぱりずっしりくるな…。
「じゃあ一ページ目を出してくれ。」
「これは自分のプロフィール…?」
とノエルがいった。
確かにプロフィールだ。
誰がこんなん書いた?
「その通りじゃ。ノエル。」
よく見ると自分の年齢、身長、体重などが載っていた。誰にも言ってないのに…なんか恥ずかしいな。
「これは自分のプロフィールじゃ。身長、体重などの見た目、自分の基礎値(最初から持ってるもの)、好みなどが載っている。」
本当だ…このノートすげぇな。俺ってこんな感じなんだ。好みもぴったりだし…。あれ?ここの四角ってなんだ?
そう思っていたら王様が教えてくれた。ここの人って察しいいよな。それとも勘か?もともとか?
「そういや、これには写真も貼れるから、国外にでるときのパスポートにもなるぞ。」
やっぱりパスポートはいるのか。
勇者の顔パスでも無理かぁ。でも写真ってはずいな…。まあイケメンだしいいっしょ。
…とりあえずこのノートを一言でいうなら…
「「めっちゃ便利だな。」」
と、2人してつぶやいた。
これから1時間もノートの講習会は続いた。簡単にまとめると…
1ページ目 プロフィール
身長、体重、好み、
基礎値(元からあるもの。)
3ページ目 自分の体力とかのゲージ…?
鍛錬値(鍛錬で身につく。後天的)
5ページ目 自分のスキル。
仲間の簡易パラメータ。
ここから最後から二ページまで、真っ白。
これは日記みたいになって勝手に記録されるらしい。
ラストページ スマホみたいな奴とモノクルっぽい やつが埋められてた。
モノクルはつけると、戦闘中、状態異常や体力が可視化できる。横のボタンを押すと周りからモノクルが見えなくなるらしい。
スマホは、プロフィール用の写真が撮れたり、連絡したりできる。冒険には大事だよな。
ちなみにこれは勇者と召喚士しか使えないらしい。他の人が使ったら(触ったら)しばらく体が麻痺するとか。
怖いな。聖霊パワー。これも聖霊の力があるからこそ動くんだよなぁ…。
ちなみにこの本、念じるとミニサイズになるんだ!
こうして王様のノート講習会は終わったのだった。




