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もぐらのポピ

作者: 恋下うらら

 

  私は小さな女の子。

  私の名前はポピ。

  家族と仲良く暮らしていた。

  お父さんもお母さんも私も、小さなもぐら。

  背丈が10センチぐらいかな。

  小さな私達はいちごの畑の下に住んでいる。


  甘いいちごの香りと共に朝目覚める。

  ポピは、外に出るとたぁくさんなっているいちごを摘みに

  出かける。

  大きな大きないちごを摘むのはひと苦労。

  たぁくさん摘んで帰ると、お父さんもお母さんも大喜び。

  ポピも甘いいちごが大好きだ。


  ある日、畑にイモムシさんがやってきた。

  葉っぱを美味しい、美味しいと言って

  食べていく。

  やがて葉っぱはなくなり

  いちごだけが残った。

  「まぁどうしましょう。葉っぱがなくなっちゃった。」

 ポピは少し悲しくなりました。


  次の日大きな人間がやってきました。

  彼は、甘くて美味しそうないちごを摘むと

  すっかりいちごがなくなってしまいました。

  葉っぱもいちごもなくなった畑を見て

  ポピは悲しそうに立たずんだ。


  そこに一羽のちょうちょさん。

  「まぁどうしたの。悲しそうな顔をして…。

  あら、大変、いちご畑がなくなってしまいましたわ。」

ポピは悲しそうに言いました。

  「いちごが好きだった。畑の匂いも好きだった。

  人間って全部持っていってしまう。

  そういったところがあるんですもんね。」


ちょうちょさんは目を丸くして言いました。

  「畑のいちごを人間さんが摘んでいっちゃったのね。

  それも全部…。」

「そうなのよ。」

  「でも、食べすぎるとお腹を壊しますわ。人間さんも大変

  かも…。でも大丈夫。皆が何とかしてくれますよ。」

  と言ってちょうちょさんは飛んで行きました。


  その時、お母さんもぐらが土の中から出てきました。

  「ポピ、いちごがなくなっても大丈夫よ。

  沢山のいちごケーキ。いちごアイス。フレッシュジュー

  スにパンケーキなどなど…。

  作って保管してるのよ」

  「お母さん、やったー!さすがだね。」

  ポピも大喜び。

  向こうからながめていたちょうちょさんも

  笑いかけてます。

  ポピもう泣かないでね。


  

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