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無差別破壊者タケナカ

 何も無い土地から西に進んだら崩壊した町があった。建造物が全て壊れて瓦礫の山になっていた。


「これは酷いな。大地震でも起きたのか? にしてもこの町、南北の二つにこんなに高い山があるなんて」


 どちらの山も日本アルプス並みの高さだな。この町は山を削って作られたのかな? まあそんなことはいい。先へ行こう。ん? 山から誰かが私を見ているな。何か持っているな? あれは・・・バズーカか! 狙われてる!


「センメツスル」

「うおっと!」


 危なかった。あと少し遅かったらやられてたな。ここは危険だな! 速く先へ行こう!


「イカセナイ」

「うわあ!!」


 行く手が壊されたか。どうやら逃がしてはくれないようだな。なら奴を倒すしかないか。だがどうやって行けばいいんだ? 瓦礫で足場が悪くて向かっている途中で確実に撃たれてしまうな。


「カクレテモムダ」

「おっと!!」


 隠れても無駄か。それなら一か八かで行くしかないな! まずはこの瓦礫の石を投げるか! 当たればひるむかもしれないな!


「くらいな!」

「ウチカエス」

「なにい!?」


 まさかバズーカをバットみたいにして打ち返すとはな。しかも私の方に打ち返しやがった。避けてなかったら頭とんでたな。だが打っている間に近づけた!


「いくぞ!」

「コサセナイ」

「よこせ!!」


 バズーカを盗ったぞ!


「カエセ」

「そういうわけにはいかないんだよ!」


 撃ちまくってやる! 動かなくなるまで! 全弾使いきってやる!


「くらえくらえくらえくらえくらえええええええええええええ!!」


 やったか。もう動かないな。にしてもこのバズーカ全然弾切れにならないな。役に立ちそうだし持っていくか。とりあえず壊された道を通れるようにするか。このバズーカなら出来そうだ。


 よし! 通れるようになったぞ! 先へ行こう!

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