マワリモノ
なぜだ、来てしまう
毎日、私は自分の意志とは別にここにきてしまう。
だけど、ここはすごく居心地がいい。
だって、君に会えるのだから。
半ば強制的だが、僕は君に逢うことを望んでいた。
自分の意志の底で。
だから、きっと強制的でありながらも体が自然と来てしまうだろう。
私はいつも、見慣れた風景の場所に行く。
そこで君を探す。
運が良ければ会える。
なぜあの時ああしてしまったのだろう。
そう後悔しながら、君を探し続けた。
そのとき、やっと君を見つけた。
君と一緒にいれる時間は十分にあるはずだが、とても短く感じる。
だって好きだった君に会えたのだから。
だが、そんな幸せのなか
迫りくる時間が二人の時間に終わりを告げる。
求めていないのに、その時間はやってくる。
こうして私は突然、窓から差し込む朝日で目を覚ます。
全ては私の空想であるとわかっていながら
そうだと知っていながらも
私は同じ空想の世界を求めて
今日もなにもない毎日をくりかえす。