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俺は今日も不幸を実感する(仮)  作者: 団扇
こうしてオレの生活は始まる
1/7

自己紹介

初めて書いたので緊張です…

「はぁ・・・」

 思わずため息が出る。慣れたはずの転校とはいえやはり、自己紹介はどうしても緊張する。もう何回も経験あるけど自己紹介で成功した覚えないからなぁ・・・って駄目だ。ネガティブ駄目!とにかく今度こそ・・・よし、先生に呼ばれた。俺は覚悟決めて新しい高校生活の始まりとなる扉を開けた。



 扉を開けると想像通り、周りの視線が俺に向く。マジでめんどくせぇ・・とりあえず俺落ち着け。何とか落ち着かねぇと。そういえば緊張を楽しんだら大丈夫って言ってるバカいたけど、勉強を楽しめって言ってるようなもんだろそれ・・・


「じゃあ、転校生君自己紹介どうぞっ!」

担任の先生が元気よく声をあげる。よし、いけ俺!


「市川春樹です。よろしくお願いします。」

と頭下げた。その後よろしくー!っと言った声に聞こえた。


よし!通算4度目の自己紹介でベストの出来だ。なんていう当たり障りのない平凡な自己紹介だろう。これで後は仲のいい友達作れば完璧だ!


「じゃあ自己紹介もしたところで席決めないとな!窓際の1番後ろ空いてるから、そこで決まり!」


「分かりました」

窓際とかラッキー!って安心していられない。そこでダチつくられねぇと!でも緊張するし…


そんな事を考えながら席に着くと横の席の男子に声を掛けられた。


「よぉ!市川君!オレ中村健太って言うだけどよろしくな!」


「おう!よろしく!健太って呼ぶから俺の事も春樹って読んでくれ!」


「リョーカイ!! じゃあこれからよろしくな!」


なんて、幸先のイイスタートなんだ。冴えてる、冴えてる!何とかやっていけそうだ。後はトラブルに巻き込まれる癖が直れば完璧だぜ!


そんな事を考えてニヤニヤと春樹はしていると早速事件は起きた…。



ドン!!!!

っと大きな音と教室の扉が開けられた。開けて入って来た人に視線を向けるとかなりの大男だ。いやいやいや、あんな人に俺目を付けられる事したっけ。いやしてない。転校生何人かいて、間違って教室入ってきたんじゃ…

よし、知らんぷりだ。すっと寝たふりをする。


「おい!お前だ!さっき寝たふりしたやつ!速く起きろ!」


やっばりオレかい!何で順調に言ってたのに巻き込まれなきゃいけねぇんだよ!仕方ない、拉致?ボコボコ?されてくるか…


「こんなところで何してるの?」

っと女の子が席を立って声を掛けた。身長160くらいで体格も細いし、とても止められるとは思えない。


「はぁ邪魔なんだよ!オレは、わざわざ声掛けたのを無視しやがった、転校生にイラついてるんだよ」

いや、オレ無視した覚えないはず…まて、イヤホン付けながら歩いてて、気付かなかったのか、オレ!いや、普通それくらいで教室殴り込みに来ないだろ!!


「で?」

関係ないといった感じで大男を睨みつける。


「うぜぇんだよ!女の癖に。お前に用ねえからどけっ!」

大男は手で女を払おうとした。しかし、その瞬間女の子に手首を持たれて宙をまい、そのまま地面に叩きつけられた。


…強すぎだろ。振り払おうとした手の勢いを利用してそのまま地面に叩きつけたっと言ってもあの大男なのに…チート?いやいや何より助かった…礼を言わないと。


女の子に近付いて、感謝の言葉を述べる。

「悪い、助かったよ。」


「別イイから気にしないで!それに邪魔だったから叩きつけただけだしね。」

笑顔で言ってくれる。可愛いな〜強くて可愛いとかモテモテだろな〜

そんな事をぼーと考えていた。


その時大男が突然立ち上がり、女の子を殴りかかった。まずい!背後からだと女の子も防げないし、俺が止めないと。


大男の所に全力で移動し、女の子に向かった腕を止めようとした。しかし、拳の方向は女の子ではなく、俺だった…


「えっ?」

思わず呟いた言葉と同時に天井を見る俺の姿があった…



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