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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

焼き肉

作者: 猫乃つづり

ジュー

この音なんか心地よくて好き

肉を焼く音、

そして、うまそうな匂い、

食欲を刺激する

食べたいと思いたくなる。

何の肉?

え?

普通の肉だよ、普通の肉、

だけど原産地は日本、うん普通だね?

材料は身近なところ?

あれ、おかしいな

夢なのかな?そう思いたい、

夢よ覚めてほしい。

「美味しいね~ってどうしたの?」

目の前の彼女はにこやかだった。

しかし、彼女の目は人形のように不自然だった。


「あっ…あっ…」


「何かあったの?だーりん」


圧、圧倒的圧が彼を襲う。

彼は体を彼女とは別の方へと向け、

出口となる扉を探そうと視線を向けたが、


「ネェ、どこに行くの?」


ネットリとした声、背筋が凍る彼


「いや、別にちょっとトイレにね…」


ガシッ彼の腕を放さない彼女

それは徐々に彼女とは言えないヒト型の豚のような姿へと変わっていく。


「ユルサナナイ」


それ以来、彼は行方不明となった。





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