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リポグラム 追放令嬢の復讐
王子、令嬢を罪に問う。
事実無根の罪にて国を追放、見えぬところで死ねと言う。令嬢、絶望す。
食うものゼロ、行くところもゼロ。この仕打ちを受ける必要、不明。理不尽に激怒す。
令嬢、恋しい王子を憎悪、復讐を目論む。
王都に戻る令嬢。地獄に落ちてもいい。おほほほほ。復讐の鬼の笑み。
令嬢、王子の元に着く。震える王子。令嬢、己の喉へと凶器を突きつける。
「王子、よく見るのです」
王子の心に永遠に消えぬ傷を遺すことこそ、令嬢の復讐。
おほほほほ。――一生苦しめ。
今回は『あ段(濁音も含む)』全て使わずに書きました。そのことと内容には別に関わりはありません。
縛る文字は多かったですが、意外と簡単に作れました。