1章11話 魔術講師、グミーラ
前回の更新から日が開いてしまいすみません。
今リアルが少し忙しくて中々書く余裕が取れずにいます。
なるべく予定通りの日にちに登投稿できるよう努力するのでお待ちください。
次回の更新は火曜日に行います。
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適性魔法を検査した日から二週間が経った。
ランドルフに呼ばれた為、朝からアランは客間に訪れた。
ドアをノックすると部屋から声が聞こえ、アランだというと部屋に入るよう言われた。
部屋に入るランドルフいて、その斜め後ろの邪魔にならない場所にイゼルが立っていた。
そしてランドルフの前には見知らぬ女性が座っていた。
きっとこの女性に合わせる為に呼ばれたのだと推測する。
「アラン来たか。アランの希望通り先生が見つかったぞ」
「先生?」
そう聞き俺は女性を見た。
女性はランドルフの言葉で立ち上がり、アランの前に移動した。
「あなたがアラン君ね。私はグミーラ。よろしくね」
「グミーラは昔からの付き合いで。魔法の実力は一級品だ」
話を聞くと、グミーラさんは火・水・土の三属性の適性を持っており、そのたぐいまれなるセンスと実力で有名な冒険者だそうだ。
更に、どうやら貴族でもあるらしいが本人は権力とかには全く興味がないらしく、自由に過ごせる冒険者としてあちこち行っているようだ。
もっとも自由に過ごせているのも本人の実力や家での立ち位置、家に対する貢献など色々な理由があるのだが、そこまでアランには説明されなかった。
「これから当分の間、グミーラがアランの魔法を見てくれる。存分に教わるんだぞ」
「わかった! グミーラさん、よろしくお願いします」
「ええ、こちらこそよろしくね」
どうやら今日から魔法を見てもらえるらしく、家の裏庭に移動した。
倒産は仕事がまだ残っている為、イゼルと共に部屋に戻ったり、ルーチェはお昼を用意してくれるらしく、グミーラに苦手な物がないかなどを聞いた後厨房に行った。
そのため、今は俺とグミーラさんの二人だけである。
「ではさっそく魔法を見せてもらえるかしら。魔法はなんでもいいわ」
何かしら最初に魔法を見せてほしいと言われるであろうと予測していたアランは、すぐに詠唱を唱えた。
前回、ランドルフの前で魔法を使う時は無詠唱で、威力も本来の何倍も強めに使ってしまい、驚かせてしまった。
魔法を教わる以上手加減やサボるのは良くないが、いきなりやりすぎて対応に困られるのもまずい。
そのため、アランは一般的なライトになるよう詠唱を唱え、光ほ加減も勉強した。
(まさか加減を学ぶために努力しなければならないとは思わなかったがね)
詠唱が終わり、光の玉が宙に浮いて出てきた。
光の加減もしっかりとできており、どこからどうみても一般的なライトだった。
うまくいったことにアランは内心ガッツポーズをした。
「それがアラン君の今の実力なのかな?」
この問いかけになぜかひっかりを感じたが、気のせいだと考えそうだと答えた。
グミーラは少し考えたのち、自分なりの答えを出し、アランに再度話しかけた。
「どうやら君は頭がよくまわるようだね」
「? ありがとうございます?」
アランは戸惑いつつ、返事を返した。
「これでも魔法を教えるんだから適性は何か、どのくらい魔法が使えるのかくらいは事前にランドルフから聞いているよ」
「!? ……つまり、この間父さんの前で使用したことも……」
「もちろん知っているよ」
この言葉に俺は思わず崩れ落ち、両膝と両手を地面につけて頭が垂れた。
「知ってるなら最初から言ってくださいよ」
「今まで教えてきた子はみんな魔法を自慢するように見せてくれた、てっきりアラン君もそうかなって思っちゃったのよ。ごめんね」
グミーラは胸の前で両手を合わせて謝罪をした。
「ってことで今度は手加減せずに使ってくれるかな?」
「わかりました」
俺は立ち上がり、再度ライトを使用した。
今度は詠唱をせず、いつも使用している程度の明かりをイメージした。
出てきた光の玉は昼間にも関わらずしっかりと辺りを照らしているのが分かった。
それを確認した後、ライトに魔力を込めながら光のイメージを変え、光を強くしたり暗くしたりと色々と調整をして見せた。
その様子にグミーラはやはり驚いていた。
だが、すぐに驚きの表情から笑みに変わった。
まるで面白い物を見つけたかのような不適の笑みをしていた。
ご視聴ありがとうございました。
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