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マゾ犬家を追い出される

お下品

「はぁ………」


俺は今日何度目かわからない溜息を吐いた。


「ちょっといい加減にしなさいよね、どれだけ落ち込んでるのよ」


時刻は夜の10時。膝枕事件から3時間程たって夜ご飯を何故かまだ残っているさやかが作っている最中だった。


「そりゃ溜息もつきたくなるわ…」


100歩譲って足でされて情けない顔を晒したところまでは許そう。俺の性癖が生んだことだからね?でもだよ?そんな性癖持ちが1時間近く足でされたことを想像して頂きたい。ムラムラするどころじゃないよね?一応仮にも付き合ってる体ならさそこら辺分かってもらって、私見てないから自家発電してきていいよだとか、初めてだから優しくしてね…?ぐらい言ってくれてもいいと思うんですよ。それがさやかと来たらえ?自家発電?言ったよね?躾のなってないワンチャンにはお仕置きするからねって。今日は我慢して私に踏まれてなさい。なんて訳の分からないこと言われて、下半身が暴走するんじゃないかって思ったぐらいだった。


「そんなに性欲って溜まるものなの?」


首をちょこんとかしげて聞いてくるさやか。そんな事一般常識やぞ。


「まぁ男ならそれなりに。ってか今回は完全にさやかが悪い。人の性癖どストライクの事しといて抜くの禁止なんて生殺しにも程があるっての。ってか普通こんな話女の子にするべきじゃないんだけど…」


「まぁいいじゃん彼女だし?」


「彼女なら後処理とか…」


「お仕置きって言ったばっか」


俺も本気でさやかとやりたいとかそんな事を思ってる訳ではない。ただ今回ばかりはムラムラどころかとんでもない事になって頭の中が抜きたい以外考えられないほど追い詰められていた。それだけ俺がさやかに踏まれていたってことだ。男にとってこれほどのお仕置きはないと俺は思った。バカ正直に抜くの我慢しなくてもいいじゃんって思う読者の人もいるかもしれない。でもそれを破った時今後踏んでもらえなくなるかもしれないって思ったらどっちを取る?俺なら今日我慢して明日以降も踏んでもらうことを選ぶわってだけの話。


「わかりました…ご飯食ったら家帰れよ」


「え?帰らないけど?」


「そっか、遅くなるから家の前まで送ってってやるよ、って、は???待ってそれは聞いてないんだけど。昨日だけだろまどかさんに帰ってくんな言われたの」


「いや、私帰ったら絶対恭介抜くじゃん」


「お前は俺の何だ?射精管理士か?」


「よくもまぁそんな言葉を彼女に言えるね恭介…」


「彼女(仮)だからな。それに足で踏んでくるお前に言われる筋合はない」


「もう絶対帰ってやらない。私の気持ち知ってて彼女(仮)なんて強調して言う!?この鈍感変態早漏マゾ犬!」


「はぁ!?マジでやめてくれって抜かないから!ってか下品すぎるわ!お前のファンに言ってやりてーよ今の言葉さやかが言ってたぞって!お前いたらまた俺の睡眠時間削れるだろうが!」


さやかの膝でしか寝れない体になったらどうしてくれる?って言う言葉を俺はすんでのとこで止めた。そんな事を言ったら最後。あのドSの美少女は絶対なら私の膝でしか寝れなくしてあげるからね、とか言いながらお仕置きっていう体を作ってやってくることがわかったからだ。


「あーもう!犬のくせにうるさい!なら早く家出てって!」


「わーったよ!出てってやるよ!じゃあな!」


俺は勢いよく家から飛び出した…のはいいものの飛び出して冷静になって気が付いた。ここ俺の家…


ガチャ。


さやかは中から鍵をかけたようだった。



俺今日これからどうしよう…


恭介はもう何度ついたかわからない溜息をついた。

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