恋人同士(仮)
2章目スタートです!
「んで、いつまでさやかはここにいるつもりなんだ?」
お試しお付き合いが決まってもう用は無いはずだから正直帰宅して頂きたいのが本音だ。わかってると思うけど嫌いだからとかじゃないからね?俺は寝たいんだよ。何故かまどかさんまでお茶飲み始めて座っちゃって動かないしどうしたらいいんだこれ。
「あの、まどかさんは大学とかはないんですか?」
「んー、今日は面倒だから友達にお願いして私の名前出席カードに書いてもらう約束したから行かなくて大丈夫なのよ。あ、ごめん!さやかと二人きりになりたかった!?気付いてあげれなくてごめんね」
ほんとこの人は人をいじるのが大好きで仕方ないみたいだ…きっと友達って言うのもまどかさんのファンの男子なんだろなって勝手に思っちゃうよ。
「俺さっきも言わなかったでしたっけ…寝れてないんすよ…寝たいんです」
「そーよね。昨日さやかとお楽しみで寝ずに夜通しイチャイチャしてたって言ってたもんね」
無視しよう。俺はそう決め込んでベッドでスマホをいじっているさやかの方へと行った。
「さやか、申し訳ないんだけどそろそろ帰ってもらってもいいかな…ちょっと寝たいんだよね」
「ん、あー私の事意識しちゃって寝れなかったんだっけ、可愛なぁほんと」
その人を見透かしたような顔やめてくれ。ゾクゾクするやろ…じゃなくて。なんだよ可愛なぁって。これもお試しお付き合いがあってこそなのかな。
「分かってるならご退室を…」
「やーだよ。私の膝なら貸してあげるよ」
んなことできるわけねーだろ。いくらお試しで付き合ってるからってそれはどーなんだ…
「いや、意識して寝れないのに膝枕なんかしたらもっと寝れないだろ…魅力的ではあるけどさ」
俺は思ったことを正直に言った。仕方ないじゃん脚フェチだもん。美少女の太ももに顔埋められるなら埋めるやろ?そういうこと。
「まぁ物は試しだよ。ほらほらどーぞ」
自分の膝をポンポンと叩いて俺を呼ぶさやか。
「いや、流石にそれは…」
「ほら!マゾ犬早くして!ご主人様の言うことが聞けないの!」
「ごめんなさいぃ!さやか様のお膝に寝させてもらえるなんて嬉しくて死にそうです!」
あ…俺はその言葉に流されるがままにさやかの膝の上に頭を置いていた。
「いい子いい子」
さやかは本当に犬を撫でるように俺の頭を撫でた。犬扱いされて本当は怒りたいところだが逆にその扱いが好きで喜びを隠せなかった。
「めっちゃ笑顔じゃん恭介君。可愛なぁ、さやか、私にも貸してよワンチャン」
「やだよ、このワンチャンは私のものだから」
「ちぇー」
人の頭上で犬扱いをするのやめなさいよ…
それにしても…さやかの太もも柔らかいなぁ。温かいし。なんだか眠くなってきたかも…zzz
「あれ?恭介寝ちゃったの?ふふ、寝れない寝れない言ってたのにそんなに私の膝枕が良かったんだ」
「ほんと素直じゃないね、恭介君」
「そのうち私の事本気で好きって言って貰うまで諦めないもん」
「頑張りなさいさやか。じゃあ私はお邪魔みたいだし帰るわね」
「気遣ってくれてありがと。また家でね」
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さやかside
まさかほんとに寝ちゃうとは思わなかったな。ってかなんで私の太ももに顔埋めてんのよ恭介。息とかあたってくすぐったいんだけど!普通横向くよね膝枕って?ほんと恭介って私の足好きなんだなってつくづく思うよ…それにしてもほんと可愛なぁ恭介。自分ではわからないだろうけど罵られたり強い口調で言われると満面の笑みになってるからね。隠そうとしても隠しきれてないもん。
「なんだか私も眠くなってきちゃった…いいや。恭介の頭に手置いて寝ちゃえ」
私も昨日寝るのがあまり早くなかったからちょっと眠たかったんだよね。おやすみ恭介。
さやかsideアウト
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恭介side
「んん…あれ俺寝ちゃったのか…ってか背中に重みが…」
自分で体を起こそうとしても何かが乗っかっていて起こせないことに気が付いた。そーいや俺さやかの膝枕で寝てたんだっけ…唇に感じる暖かい感触でそれを思い出した。ってかなんで俺は顔を下にして寝てるんだろ…人間の本能っていうか脚フェチの本能で顔を埋めたんだろうけど…
「さやか、起きてくれ。お前の頭が上にあるせいで動けない」
下を向いて喋ってるせいで声が届いてるか少し心配だったがさやかの体がピクっと反応したので起きたのかな。
しかし少し待っても一向に起きる気配がなかったのでもう一度声をかけてみた。
「おーい、さやかぁ?」
「ん…」
…なんかさやかの様子がおかしい気がする。顔はこちらから見えないのでなんとも言えないが…もしかして俺が下向いて喋ってるせいでくすぐったいのかな?
ここでちょっと俺の悪い心が出た。いつもいじられている仕返しにくすぐってやろうと思ったのだ。
「さやか、起きてくれって。おーい、さやかさーん」
「んん…はぁ、はぁ」
思った通りくすぐったいみたいだった。ってか若干声がエロく感じて仕方がないんだけど…喋ってて気が付いたんだけどさやかの太ももなんだかいい匂いがするし…って何考えてんだよ俺。でもちょっとだけなら…今さやかも寝てるし。
ペロっ。
………やばい。やっちゃったよ俺。男の本能のままにさやかの太ももを舐めてしまった。起きてないよね…?ならもうちょっとだけ。
「恭介君」
背筋が凍った。頭の頭上から声が降ってきた。
「実は最初の声で起きてたんだけどその後の恭介の反応みて楽しもうかと思ったんだけどまさか人の太もも舐めるとはねぇ…」
逃げ場がない。顔はしっかり肘でホールドされてるしでどうしようもなかった。
「躾がなってないワンチャンにはお仕置きが必要だよね?いいよ起きて」
そう言うと頭の拘束はとかれたのだが…
「そこに仰向けになって寝て」
「え、なんで?」
「いいから!」
言葉と同時にさやかに押し倒されてしまった。
「おい…何する気だよ」
「何って、躾のなってないワンチャンには何するかわかってるよね?」
「嘘だろおい?な?ごめんなさいほんとに足だけは」
「うるさい」
「ちょっ!さやか!?」
さやかはもう慣れたように俺の顔に自分の素足を押し付けてきた。
「ちょっと、お仕置きなのに顔にやけてんじゃないわよ。気持ち悪いわね」
相変わらず自然に顔に出てたらしい。やべぇ…今の気持ち悪いわね最高に良かった…ってか俺ら付き合ってる設定なんだよね?普通の彼氏彼女ってこんなことしなくね?
「あの、さやかさん」
「さやか様!こういう時の私のキャラもう分かったでしょ?」
キャラって言ったよこいつ。ってか今回ちゃんと意識あるのね。なら質問してみるか。
「付き合ってる設定よね俺ら?普通の彼氏彼女こんな事しなくない?」
さやかは一旦俺を踏みつけてる足をどかして話す。
「え?うんそーだね。でも私達お互い癖ある性癖持ってるし仕方ないじゃんって事で。ったく無駄な話させないでよね」
「まぁ、そうだけど…って!ちょっと待てそっちはやばいって!?」
さやかは踏んでいた足を顔から移動させて俺の敏感な方へと踏み入れていった。
「言ったでしょ?お仕置きって。今日はトイレにも逃がさないからね!恭介君!ね!」
めちゃくちゃいい笑顔でそう言われ俺はどうしようもなかった…
この後めちゃくちゃ足でされた。
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