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お泊まり!

マゾ犬って響きいいですよね?あ、どうでもいい…すみません( ˇωˇ )

「すぅ……すぅ……」


横から規則正しい寝息が聞こえてくる。どうやらさやかはすぐに寝てしまったらしい。


「なんで男と2人なのに寝れるかなこいつは…それほど俺が男に見られてないってことか……」


一方の俺は未だに眠れずにいた。時刻は午前0:30。いつもならもうとっくに眠っている時間帯だった。


「シャワーでも浴び直してくるか」


そう思い俺は1人浴室へと向かった。


はぁ……ほんと前までは異性って意識することすら少なかったのにな。仲の良い幼馴染ぐらいにしか思ってなかったのに今日で色んなことが起こりすぎたよ。携帯見られたことから始まってこんなことになるなんて…まぁ引かれて疎遠って形よりかはマシだけどね…


軽くシャワーを浴びて冷たい水を口に含んで寝室へと戻ったのだが…


「嘘だろ……しっかりパジャマぐらい着てくれよ…」


ズボンの紐が緩かったのかさやかのズボンはいわゆる腰パンに近いものになっていた。チラッと黒色の下着が目に入って仕方がなかった。


「これは悪いことをしてるんじゃない」


俺は自分に言い聞かせて下着が見えなくなるようにタオルケットをさやかにかけ直そうとした時だった。


「恭介…?」


「わ、わりぃ起こしたか」


「それはいいんだけど何してるの?って!ズボン…」


最悪なタイミングで起こしてしまった。タオルケットを手に取る前に見られてしまいさやかからは俺がズボンを下ろした用に見えたんだろう。


「違う違う!今シャワー浴びて戻ってきたらパジャマはだけてたから目のやり場に困るからタオルケットかけようとしたんだよ!」


「そーだよね…恭介も男の子だもんね…」


ダメだこいつ人の話を聞く様子がない。なんとか打開策は……もう出たとこ勝負しかないか…このまま流れて信頼落とすよりはこうするしかない。


「下僕の身でさやか様の身体に許可なく触るわけないじゃないですか!下着が目に入って理性壊れてさやか様に手出しそうになる前に収めた結果なんです信じてください!」


我ながらとんでもない事を言ってるとは思う。昼間さやかがさやか様モードになったみたいにそうなってくれれば違う方向に考えてくれるんじゃないかなって思ってのことだった。


「………」


やべぇ、選択ミスったか…?


「そんなに触りたかったんだ?フフ」


「なんかおかしいぞ大丈夫か?ってなんで起き上がる必要がある?」


「許可なく触ろうとしたいけないワンチャンに罰を与えなきゃなって。理性壊れてたら私のこことか触ってたわけでしょ?」


暗闇で表情が読み取れなくてもわかる。どうやらさやか様モードになったらしい。このまま上手いこと逃げて寝ちまおう。


「いや、だから危なくなる前に自分でなんとかしようとしたわけで…罰は勘弁して欲しいっていうか…いって!おいさやか!?」


ベッドの上からさやかは俺の胸の辺り前蹴りを入れてきた。さやか様モードの時はほんと何するわわかったもんじゃないな…


「うるさいマゾ犬!そこに正座なさい!」


そんな簡単に幼馴染の前で正座して反省とかほんとに悪いことしたわけじゃないしする訳ねーだろ。


「はいぃ!喜んで正座させていただきますぅ!」


もうやだこの性癖……


「それでこそ私の可愛いワンチャンだよ恭介。素直に正座したお礼にちょっとだけ触らせてあげるよ。ほら、30秒だけよ」


さやかは俺の顔の前に自身の右足を差し出してきた。


ゴクリ。見下されながらのこのプレイはまるでさやかが昼間に1番最初に読んでいた女王様と下僕の淫らな夜にそっくりだった。



ん?待てよ。さやかは確か俺が止めた時こんなことを言ってなかったか?『勉強になるのよ』


今ようやくわかった。俺の推測に過ぎないけど多分藤堂さやかの放送に活かしたいと思って読んでたんじゃないかって。なんだかんだ真面目な性格だから全然有り得ることだった。ならこっちにも手はある。


「なぁさやか、聞いていいか?」


「さやか様でしょ。なによ?」


「今やってることってさ、まんま昼間お前が読んでた女王様と下僕の淫らな夜なんだけど間違ってたら謝るけど次は足舐めさせようとしたろ?」


「!?」


どうやら正解らしい。さやか様モード解除の鍵は向こうに恥じらいを与えること。これは昼間のパンツの件でわかったことだった。


「恭介、なんで私ズボン脱いでるの…あんたは正座してるし、またさやか様になっちゃってた…?」


やっぱり記憶ねーのか…大丈夫なのかそれ。俺以外にはこんな対応しないだろうけどちょっと心配になるぞ。


「まぁそーだな。俺が脱がしたんじゃないからな。そこだけは信じてくれ」


「またやっちゃったよ私…」


「まぁ俺の前だけにしとけよなさやか様になるの、しないだろうけど」


「するわけないでしょぉ!後さ…恭介はその、やっぱり…ごめんなんでもない!おやすみ!」


「なんなんだ一体…おやすみ」


はぁようやく寝れる…後寝れて3時間かきついなぁ。


一難を回避した恭介だったがまだ恭介の災難は続くのだった。


---------------------

ごめん恭介。ちょっと誤魔化してたよ。さっきのは全部私の意思なんだよね。全部私の意思でしたこと。これじゃただの痴女な気がするけど恭介はこれぐらいやらないと行動起こさないと思ったんだもん!はぁ……


「私って女として魅力ないのかな…まどかねぇにメッセで落とすなら今夜だよ言われて下着も勝負下着つけてたのに…」


そう、パジャマがはだけていたのはわざとでその間ずっと私は寝ないで恭介が行動を起こすことを待っていたのだった。行動を起こさない、普通に寝るってことも考えられたのによくやったよほんと。作戦は失敗に終わったけどね…


「恭介のやつ私がさやか様モードになってると思ってわざと私に恥かかせようとしたのもわかるし足差し出したのに触ろうともしないし…」


私はパジャマのポケットに入れておいたまどかねぇから貰った物を強く握り恭介の鈍感さを嘆いた。


やっぱり言葉にして言わなきゃわからないかなあのワンチャンにゎ。




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