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性癖バレ

「ちょっと暗証番号開けてよ、電話かけられない」


「あーそっかなんか知ってるもんだと、1015だよ」


「付き合い長いからって暗証番号知ってたらおかしいでしょ、、、ん、ありがと」


暗証番号のロックを解除した時さやかの顔が一瞬引きつったのは気のせいだよな?なんか今ビクッとしたような、、、


「あ、もしもしあやか?そう私。携帯忘れちゃってさ、悪いんだけど途中まで来てもらえない?え、高い、んー仕方ないなぁ200円で妥協してあげる。うん、そうそう恭介の家の前!はいはーい」


「来てくれるって?」


「うん、ちょっとごめんね」


急に謝って何かと思ったがおもむろに俺の携帯をいじるさやか。


「別に面白いものなんて何も無いぞ」



「いや、ちょっと一つだけね、再生っと」


「あ!待ってそれは!」


止めるのが遅く俺の携帯からさやか様の声が響く。



『おはようクソ童貞!はぁ!?まだ寝てんの!早く起きなきゃその汚い顔踏みつけるわよ!』



二人の間に少しの間沈黙が訪れた。先に口を開いたのはさやかだった。


「もしかして中学生の時のあれから?」


1番聞かれたくないことを聞かれてしまった。そう。事実ドMっていう新しい扉が開いたのはさやかと喧嘩した時罵られたからだった。


「えぇと、、、うんまぁその通りなんだけど。ごめんな引くよねこんな趣味」


終わった。唯一大学で話すさやかに嫌われてしまった、、、この先ずっとひとりぼっちか。と思った瞬間だった。


「おいクソ童貞!バカ!犬が立ってんじゃないわよ四つん這いになりなさい!」


「は、はいぃさやか様の犬の分際で立っててすみませんでした!って、、、え?」


「ぷ、はははは!恭介あんた最高に面白いよ!別にもう大学生なんだし気にしないわよ。あんたの弱み一つ知っちゃった。これからも宜しくね私のワンちゃん」


引いて、ない?むしろ面白がってくれたのか、、、でも今の罵りまるで本物のさやか様だったような、、、流石に気のせいだよな。


「やめてくれよホントに勝手に体が反応しちまうんだよ、、、こんなとこ見られたらやべーだろ」


「大丈夫だよこんなとこ誰も来ないって、あ」


「なんだよそのあ、わ」


「恭介兄ちゃんとお姉ちゃんそんな関係だったんだ、、、わ、私何も見てないからぁ!!!」


携帯だけ路上に置いて泣きそうな顔をしながら逃げていったさやかの妹のあやかちゃんが一部始終を見ていたらしい。


「おい」


「てへ」


「てへじゃねーだろ!小学5年生になんてもの見せちまったんだよ俺達!」


「う、うるさいなぁ!いいから大学行こ!遅れちゃうよ!あ!あんたは四足歩行で歩いて私に付いてきなさいよ!犬の分際で二足歩行とか許さないから!」


「はいぃ!二足歩行で全力でさやか様の膝裏見て追いかけますぅ!ってやめろって言ってたんだろうが!」



「ほんとに最高だよ恭介、私ドSの才能あるのかもね」


「ほんとにやめてくれ、、、」


未だに爆笑しているさやかを置いて俺は大学へと急ぐのだった。



---------------------



1時限目の教室へ入るともう受講生で溢れかえっていた。仕方なく俺とさやかは左の後の方の二人席へと座った。こんな風に2人で座るから付き合ってるとか勘違いされるんだろうなぁ、、、



「ねぇワンちゃん」


「ワンちゃん言うなって、、、」


どうやらまださやかの悪ふざけは終わっていないようだった。こんな会話聞かれたら付き合ってる疑惑から主従疑惑が出来ちゃうよ、、、


「大丈夫よ、流石にもう誰かに聞こえるような声で喋ってないし」


それはわかってるよ。ただ顔がちけーんだよ。流石に恋愛感情はなくなって可愛い女の子の顔目の前にあったら意識しちまうだろーが。


「まぁ知られたのがさやかで良かったってプラスに捉えとくよ」


「嬉しい事言ってくれるじゃん。その、なんだっけ?さやか様?の罵りで足りないならいつでも私が罵ってあげるから」


笑いながら話すさやか。マジでこいつわ、、、


「はいはい、講義始まるから静かにな」



1限目の途中にも足を踏んで来たりそれを見て反応を楽しんだりしてきて全く講義に集中出来なかった。


「じゃあこれで一限は終わりです。次の講義に遅れないように」


1限目担当の先生が号令をして出ていった。


「んー、疲れた。どうしたの恭介?早く次行こうよ」


「さ、先行っててくれ。ちょっとお腹痛いから休憩してから行くよ」


「ごめんいじりすぎちゃったかな。いいよ落ち着くまで待つから」


待たんでいい!!お腹痛くもないわ!ただずっと足で踏まれてたからそれに性的興奮覚えて今席立ったら大変なことになんだよ!


「い、いやさやかのせいじゃないから大丈夫だよ。それにさやかが遅れたら申し訳ないしさ」


「別に大丈夫だよー。私単位なんて余ってるぐらいだし」


こいつは、、、天然なのか!普段ならあ!そっかぁ先行ってるねぇって先行くじゃねーかよ!



「い、いやそれでもな」


返答しながら俺の息子が大人しくなるのを待つ。


するとさやかが耳元まで近付いてきて、、、


「そんなに私の足で興奮しちゃったんだ」


そう言って駆け足で教室から出ていった。


やべ、めっちゃ良かったわ今の。めっちゃゾワゾワした。


俺は二限をサボって自家発電に勤しんだのは言うまでもない。



---------------------


さやかside


あの調子じゃ恭介二限は出てこれないだろうね。ふふ、それにしても罵られてる時の恭介可愛かったな。足で踏まれてた時なんて顔に出ないように必死に下向いてたね。でも思いっきり感じてたのわかっちゃったからいじわるして講義中の半分ぐらい踏んじゃった。私の予想通り興奮して立ち上がれないぐらいだったし。あぁほんと恭介可愛い。これからもたくさんいじめてあげよ!あれ?でもそのうち藤堂さやかが私ってバレるんじゃないかな?まぁでもバレたらバレたで可愛い反応してくれそうだからいっか!早く恭介戻ってこないかな。

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