和解?
前回の話は結構好み別れたと思います。まだ読んで下さってる皆様に楽しめて頂ければ幸いです。これからも宜しくお願いします!
あぁほんとに何してんだ俺わ……
自宅を追い出された後俺は何度かさやかに電話をかけたがさやかが電話に出ることは無かった。完全に今日は家に入れる気がないらしい。
確かにさやかの気持ちを知っていて彼女(仮)なんて言ったのは悪かったな……
駅前のネカフェに入ろうかとも思ったが運悪く満席だった。ほんと嫌な事が起こると立て続けに起こるっていいけどマジで体験する身からしたら迷惑でしかなかった。友達の家に行けばいいじゃんって思った人もいるかもしれない。俺にそんな仲良い友達はいません。恥ずかしながら大学ではさやか以外とまともに話した記憶がない。高校の頃付き合ってた友達も大学入ってから1度も連絡したことがなかった。
最終手段を使うか……俺はある人へと電話をかけた。その人は1コールもしないうちに電話を取った。
「もしもし、どうしたの恭介君?」
俺が電話をかけたのはさやかの姉のまどかさんだった。
「夜分遅くにすみません。実はこういうことがありまして……」
俺はまどかさんにこうなるまでの事情を説明した。
「あー……それは恭介君が悪いわ……あの子も頑固だから多分開けてくれないと思うし」
「わかってます……ちゃんと次会った時謝る予定です。自分もちょっとイライラしてて周り見えてなかったです。そうなんですよね……」
「んー、うち来る?今日両親家いないんだよね。あやかも恭介君なら大丈夫だと思うし」
「いやぁ流石に悪いですし……」
「いいじゃない別に。さやかには私から言っておくからいらっしゃいな」
「でも一応仮とはいえ彼女ですし若い女の人いる家に上がるのは逆に怒る気がするんですよね」
「あら、私の事そんな目で見てくれてたのありがと。別に姉妹に取られるなんてさやかも思わないから平気よ。それじゃ待ってるからね」
「あ、ちょっとまどかさん!」
そこで電話は切られてしまった……
まぁ大丈夫か風美家なら……
俺は風美家に向かった。って言っても徒歩10分ぐらいの距離だったのでコンビニ行くわぐらいの感じだったが。
ピンポーンピンポーン。
「はーい、風美です。あ、恭介君?ちょっと待っててね」
少しすると中から恐らく寝巻きだろう格好をしているまどかさんが迎えてくれた。
「ほんとにごめんなさい夜遅くにご迷惑おかけしてしまって……」
時刻はもう22時。人によっては寝ている時間なのにほんとに申し訳ないことをしてしまった。相談で電話をかけたつもりが家に来ていいよとは言われるとは思わなかったけど……
「そんな改まらなくていいから早くいらっしゃい。寝る部屋だけどリビングで大丈夫かな?ソファーに寝てもらう形になるんだけと」
「全然大丈夫です!寝れる場所があるだけほんとありがたいです」
「ならよかった。お風呂も入ってないでしょ?着替え出しとくから入ってきなよ」
「じゃあすみません。お言葉に甘えさせて頂きます。」
寝れるだけで幸せなのにお風呂まで入らせてもらえるなんてほんとにありがたい……今度何かお礼をすることを心の中で誓った俺だった。
お風呂に入ると女の子らしくシャンプーはどうやら三姉妹それぞれこだわりがあるらしくたくさんの種類が置いてあった。俺は恐らく親父さんが使ってるだろうメンズのシャンプーを使うことにした。
「はぁ、気持ちいい……まどかさん神様すぎるわ」
「ふふ、私神様になったんだ」
「え!?ちょっとなんでここにいるんですか!?」
そこにはバスタオルを1枚だけ巻いたまどかさんが立っていた。その豊満な胸はバスタオルからはみ出しそうなほどだった。
「え?背中流そうかなって。ダメ?」
いやいや、ダメに決まってるでしょ!それに今日ずっとムラムラしててやばいんだからそんな目に毒な身体見たらやばいって!
「流石にもうそんな歳じゃないですよ!これがバレたらさやかに殺されますって!」
「もうバレてるけど?まさかまどかねぇに手出そうとするなんて思わなかったなぁ」
「さやか……さん?」
「はい。風美さやかですけれども」
そこにはさっきまでまどかさんの影で隠れて見えなかったがさやかがいた。嘘だろ…まどかさんの連絡を受けたにしても早すぎる……
「まぁ冗談は置いといて。仲直りさせようと思って私が呼んだのよ。ほら早くさやかも服脱いで」
「ちょ!ちょっとまどかねぇ!?ってか恭介はこっち見んな!」
「あ、わ、わりぃ!」
何故かまどかさんに服を脱がされていたさやかだったがもしかしてさやかまで風呂に入るとかいうんじゃないだろうな。
「じゃあ後はごゆっくり!」
「「え?」」
ガチャ。
どうやら外から鍵をかけられたらしい。お風呂場にはさやかと俺の二人っきりになってしまった。それにさやかはバスタオルを巻いておらず全てが俺の目から見えてしまっていた。
「ちょっと!なんで見てんのよこの変態!」
さやかは俺に罵声を浴びせるとすぐに身体を隠すように湯船に身を隠した。
まどかさんからせっかくチャンスを貰った俺は昼間の1件を謝罪することにした。
「さやか。そのままでいいから聞いて欲しいことがあるんだけどいいか?」
「なによ」
さやかはこっちを見ず背中を向けていた。やっぱりまだ怒りは冷めないらしい……
「本当に昼は心にもないこと言ってごめん。俺人から行為向けられたこととかないからほんとわかんなくてさ…それで自分の立場になって考えてみたんだ。俺がさやかの事好きでさやかから彼氏(仮)なんて言われたらめちゃくちゃショックだなって……だからほんとごめん。許して貰えるまで何回でも謝る。これは完全に俺が悪いからさ、ってさやか!?」
さやかは俺に抱きついてきた。もちろん何も身に付けていない状態で。
「こっち絶対見ないでよね。まだ許したつもりはないけどまぁ少しだけ許してあげる」
「お、おう……ありがとなさやか」
「うん」
「あ、あのさやかさん?」
「なに?」
「いつまで抱き着いてるの……?」
正直もう限界なんだが…俺の息子は反応しちゃって弾道4どころが5ぐらいまで上がっててボール打ったらキャッチャーフライにしかならないような感じになっていた。
「私の気が済むまで、もうこっち見てもいいよ」
「お、おう」
俺が振り向いた瞬間だった。
「ん……」
「……え」
俺はさやかに唇を奪われていた。もう俺もそれで理性が吹き飛んだ。
「さやか……ごめん我慢出来ない……いいよな?」
「うん、来て恭介」
さやかを押し倒したその時だった。
「さやかねぇ!恭介兄ちゃんを許してあげて!きっと恭介兄ちゃんも悪気があって言ったわけじゃないと思う……の………」
「あやかちゃん!?そ、そのこれは違くてあの!」
「ご、ごめんなさいぃ!!!まどかねぇさやかねぇと恭介兄ちゃんがぁ!!!」
やっちまった……こんなんあやかちゃんのトラウマになりかねない事をしてしまった。俺は慌ててあやかちゃんを追いかけた。
「あやかちゃん待ってって!まどかさんには言わなくていいから!」
「ちょ!ちょっと恭介!もぉ!!!結局何もわかってないじゃないのよこの馬鹿!」
俺は素早く身体を拭いて用意されていた着替えに着替えてあやかちゃんを追いかけた。
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