義務
大きなベットは、どこいった?
今度は、粗末な小さな部屋に貧しい感じの布団が一組。
やっぱりここでも、
大人の男と女がふたりきりならやることはひとつ。
ギシッ、ギシッ、ギシッ。
はぁ、はぁ、、はぁ。
汗を流して必死になって、ひたすら快楽を求めあう。
んっ?求めあう?
あはははは。
ないわ、私には。
ただ、演技を続けるだけ。
あら、ステキ。感じるわぁ。
あん、あん、あん。
とりあえず喘いでいればいいんでしょ。
男は、それで満足。
これで『ワタシ』を手に入れたと思ってる。
バカみたいね。
あなたもワタシも。
あんあん、キャー、ステキ。
感じるわぁ。そこよ、そこ。
あぁ、吐き気がするほど退屈。
早く終わらないかしら。
何だか疲れてきたわ。
『あっ、もうだめ、いくぅ!』
この言葉は、便利ね。
飽きてきたら叫ばいい。
ほら、ほら、これで満足そう。
これで『家』は安泰。
ここは、ワタシの家。
これさえやらないですめば最高なんだけど仕方ない。
だって、これが契約だもの。
契約違反は追い出されてしまう。
それにしても、さっきまでのベットはどこへ?
どうしてこんな汚い家に変わったの?
まぁ、そんなことは、どうでもいいわ。
とにかくここが『ワタシの家』
ワタシの帰る場所だから。




