ヒカル偶像化計画 その10
期間が空いた上に短くてスミマセン。ちょっとゴタゴタしてまして、申し訳ないです。
土煙の中から現れたルディアは、某マク○スのバル○リーと言うよりは、昔ゲームセンターにあった大型筐体のロボット対戦ゲームの雌型ロボットに雰囲気が似ていた。
そんな姿を見て誰かがつぶやく。
「どんな変形したらあんな形になるんだ・・・」
うん!わかるよ!ルディアの変形っていっつもわかんないんだよね!前に箱に化けてウチに届いたときだって明らかに質量とか体積がおかしな事になってたしね!
いまだってそう!ジェット機のパーツっぽいの腰のとこに生えてる翼くらいじゃないの??ガー○ォークの時とも手足の形変わってるし!もうどっちかって言ったらトラン○フォー○ーだよね、アレは!
「ルディアかっこいいー」
隣では友里が呑気につぶやいてる。さすが現代っ子変形の辺りの事は気にもならないらしい。
まあ昔のアニメでも、明らかにおかしい変形のロボットは居たけどね、ゲッ○ーロ○とかね。
ルディアがキメ顔で立ち姿をとっている後ろから、ブルーインパルスよろしくカラフルな煙をたなびかせて四機のジェット機が放射状に飛び去っていく。
「はいっ!おっけーですっ!!」
犬養プロデューサーの声が響く、どうやら一通りのテストが済んだらしい。
スタッフがそれぞれ興奮したようにはしゃいでいる。
「やっぱ変形は男のロマンだよなぁー」
「は?女だってあんな可愛い変形なら好きですよ!」
「いやそれにしたって、テストと言わずこれ本番でも良かったくらいだよなぁ」
そんなみんなを見ながら犬養プロデューサーは涙ぐんで、うんうんと一人で納得したように頷いている。
だがしかし、そんなみんなと違い納得してないヤツが約1名いた。
『ちょっト何落ち着いちゃっテるのヨ、まだまだ直すトコいっぱいあるわヨ』
デカイ体で上から覗き込むようにルディアが言ってくる。
「な、直すところって例えばどの辺でしょうか?」
助監督さんっぽい人がおずおずとルディアに聞いてくる。
『そうネ、もう少し他のジェット機とのカラミも欲しいシ、アトあそこ!私がカッコ良く「白兵戦モード・戦乙女」になっタのに、土煙がナカナカ晴れないじゃナイの。アレ何とカしなさいヨ』
すっかり言葉にカタカナが混じっていつも通りになってるし。まあ緊張が解けたのはいいんだけどさ。
それにしても『バトルモード・ヴァルキリー』とは結構ルディアもギリギリのとこ攻めるね!まあ真理ちゃんが関係者とかタツ○コさんとかに許可得てる筈だしね。
だいじょぶだよね?ほんとマジで。
「土煙かー演出上のカラミはいいけど、どうするかなぁ」
ルディアが出した意見にちょっと難しいものがあったらしく、犬養プロデューサーとスタッフさんが、頭を抱えている。
しょうがないボクが一肌脱ぎますかー。
「あのーもし良かったらボクが突風か何かで土煙吹っ飛ばしますけど?演出っぽくカッコ良く」
それを聞いたスタッフさん一同目を丸くする。
「え?風を自在に起こすって事?どうやって??」
「えーっと、精霊の力で?」
言いながらボクは手のひらにつむじ風を起こして見せる。
「「「「せ、精霊!?ファンタジーもありなの!?」」」」
綺麗にハモったね、みんな仲いいねぇなにかいいことあったのかい?と思わず言いそうになったよ。
その後はいよいよボクのカメラテストになったんだけど、台本を読み返してみるとスゴいことに書いてあるなぁ。
その内容を大まかに並べてみるとこんな感じ。
☆拳を地面に打ち込んで大地を割る。
☆流れるようにフォームチェンジ。
☆ルディア達と並んで飛行する。
☆フォームチェンジみんなで大集合!
うん3つ目位までは普通に出来ると思うよ?地面だって大地の精霊使えばパックリ割れるでしょうよ。
でもねー分身ってなに??そんなこと出来るって言ってないしね?エレスどうしようーできるかなぁ。
『ご主人様の辞書に不可能何て言葉はありません。あんなロボっ娘になんて負けてられませんよ。分身でもなんでもドンとこいです』
おおーなんかエレスが変なテンションで妙に頼もしい!アレかなルディアばっかり目立って面白くなかったのかな?
『面白くないに決まってるじゃないですか。たかが変形できるくらいでいい気になってるんじゃありませんよ。私がご主人様を魔法少女とか、プリ○ュアばりのキラッキラッでエロティックな感じに仕上げて見せますッ』
あれーおかしいなあー確かにエレスボクと一緒にプ○キュアとか見てるはずなのに、どこにエロ要素入った?
「あのさ、エレス。スッゴイ言いにくいんだけど、魔法少女とかちょっと今回のコンセプトから外れてるから。あとプリキュアにエロは無いから」
『そんな!私がネットで検索したプリキュ○の漫画はかなりエロかったですよ!?』
「それは同人とか二次作品だよっ!と、とにかくどっちかって言うと今日のコンセプトは戦隊モノとか仮面ラ○ダーとかの方だから!特にウィ○ード辺りが色も変わるし分身もするから参考にしてよ」
『了解です・・・ッチ』
「今舌打ちしたよねっ?エレスはボクにナニ求めてるのさっ」
『エロ一択ですがナニか?』
「戸惑いなく答える君が怖いよぅ」
ホンとに大丈夫なんだろうか・・・ルディアに負けず緊張するボクだった。
いやー、検索履歴見たら○○エロとか出てくると、家族の誰が調べた!?みたいになりますよね?もちろん私じゃないですよ?ホンとです。
感想、ブクマしていただけると検索しちゃいます。ナニを?そいつぁ教えられません。
(*´∀`)