閑話休題 ある日の徳田家(疑惑)
気づいたら50話目でした!
閑話休題が50話目で申し訳ない(。´Д⊂)
ヒカルちゃんが朝出ていってから、もう10時間が経った。
途中で無事倒したって、連絡は入ったしニュースもでも未確認生物が謎の消滅みたいなのが流れてた。
実際に戦ってた本人が倒したって言うんだから間違いは無いんだけどね。
しかしだよ?私を差し置いてヒカルちゃんと海水浴だと?あんの小娘共め。
あー私も一緒に泳ぎたかったーヒカルちゃんとキャッキャウフフしたかったー。
と、私は寝室のベットの上で、いつもヒカルちゃんが抱っこして寝てる、ハムスターのぬいぐるみに顔を埋めて、足をバタバタさせる。
速く帰ってこないかなー、そしたら友里いないから独り占めするんだー。あ、ご飯作る時間もったいないからピザでも取っちゃおうかなー。たまにはいいよねー。
スマホで近くにあるピザチェーン店のホームページを見ながら、何を注文しようか悩んでいると、庭に何かが降り立った気配がした。
本人結構静かに降りてるつもりなんだろうけど、私にはわかってしまうのだよ、ふふふのふ。
カチャカチャと鍵を開けてる気配がする。
そうだ!!寝た降りして近づいてきたとこを捕獲しよう。
ガチャン
「たーだいまー、帰ったよー。あれ?2階かな」
トテトテと階段を上ってきて、扉の前に来る気配がする。
「優ー寝ちゃってるー?」
はーい、寝てるフリですよー、チューしやすいように顔傾けてますよーばっちこーい。
ヒカルちゃんがドアから身体をそーっと滑り込ませて部屋に入ってくる。そのままベットを回り込んで、私の顔のほうに近づいてくる。
やっば、むっちゃ興奮してきたーきましたわー、こりゃーチューだけじゃ済みそうにないわ、ふへふへふへへへ。
顔が徐々に近づいてきて、私の唇に・・・コショコショって鼻がくすぐったい!
「はっくしゅ!!な、なんてことすんのよぅ!?」
「ふふーやっぱり起きてたー」
「はっ!な、なんで?バレてたの?」
「だぁってさ、優がボクの無事な顔見ないで寝れるわけ無いでしょ?それに呼吸でわかっちゃうよーふふ」
「むぅーなんか悔しいー。でも無事に帰ってきてくれてありがとね♪」
「・・・・うん、ただいまー」
といってヒカルちゃんはホニャっと笑った。ナニこの可愛い生き物。
でもね?誤魔化せたつもりでしょうけど誤魔化せてないわよ。なんかあったでしょ?へんな間があったもの、いつもより約0.5秒返事が遅かったもの。
「ヒカルちゃん?なんかあったでしょ?言えないことなのかな?私には言えないことなのかなぁ?」
下から舐めるように覗き込みながら言うと、ヒカルちゃんの肩がピクリッと僅かに跳ねる。
「言えないことは無いけど・・・怒らない?」
「え?ナニ?怒られるような事なの?浮気?三人娘の誰かと浮気したの?」
「女の子限定なんだね・・・してないけど」
ヒカルちゃんが男とイチャイチャするなんてあまり想像できない。っていうかまず無いわ。たまーに鷹山くんがちょっと怪しいけど、まあ無いわ。
「浮気以外のことで怒るわけないじゃん、どした?ゆってみ?ホレホレ」
「んー・・・まあ今回のことでボク絶対に死なないってことが逆に証明されたんだけどー、えっとねあのでっかいクラゲの攻撃でねー、身体がぜーんぶ分解されちゃったの」
へ?だって身体あるじゃん?どゆこと?
「あれ?じゃあ今私の目の前にいるヒカルちゃんは何者?」
「いや、ボクはボクなんだけどねー、実は作り直したの。コアだけになっちゃってー、またエレスが出てきてー、エレスが力尽きてまたバラバラになっちゃってー、そのあと屋上で友里たちが危なかったから、身体をもっと強く作り直して出来たのが今の身体なんだよね」
ああ、つまりバラバラにされちゃってもコアだけで復活したってことか、なるほどね。
「なんでコアは分解されなかったの?」
「コア、精神球は一個の原子だから、もうソレ以上は分解出来ないんだって。最初のころ聞いた気がするけど忘れてたよねー」
「はーソレが無事なら死なないってことね。そりゃ不死身だわ、なるほどね、で?」
「で?」
「まだなんか隠してるでしょ?」
「なっなんでわかるの!?」
「んーっふっふっふ、私をなめないで欲しいなぁ、ヒカルちゃんの事なら丸っと全部お見通しだよ?」
はぁーと深いため息をついて、ヒカルちゃんは言いにくそうに私をチラチラ見ている。
え?まさか本当に浮気?
「実はね、再構築したとき男の身体で復活したんだよね。っていうか光一として復活したんだよねー、もちろんしゃべり方とか元に戻ってたし、でも敵倒し終わったら、お母様にバレて、またヒカルに戻っちゃったの。はぁーせめて帰ってくるまでもたせたかったなぁ・・・」
「帰ってくるまで持てばって・・・あ・・・そゆこと?」
「うん・・・そゆこと」
「ぷっ・・・・あはははははは!」
「もぅーなんで笑うのさー結構残念だったのにー」
「ふふふ、ごめんごめん、でも別に気にしなくて大丈夫だから。ああ、したくないわけじゃ無いんだけどね?でも今なんか満たされてるからダイジョブよ」
「そっか・・・・ふふーなら良かったよ」
「うんうん、あ。そんなことよりも水着!生水着見たい!!」
「ええっ!!は・・・恥ずかしいんですけど・・・」
「へぇー、友里たちには見せれても私には見せれないんだーへぇーほぉーふぅーん。ピザ一人で食べちゃおうかしら」
「なにそれ!?ずるーいー、ボクも食べたーい、お腹ペコペコだもんー、着るー着るからーもうー」
よっしゃー、カメラカメラー撮影会だよー。
「・・・コレでいい?」
私がカメラを持って寝室に戻ると、既に着替えが終わっていた。OH NO!生着替えが・・・・でもさすがにそれは写真撮るわけにいかないからまあいいか。
ヒカルちゃんの横から前からねぶるように見る。
「ヒカルちゃん・・・」
「な、なに?」
「これはエロいわ。ナニコレナニコレ!横全部ヒモって!しかもヨコチチ見えちゃってるよ!?いいのこれ?犯罪者製造機じゃん!そして犯罪者ホイホイじゃん!!しかも、長めのパレオがまったやらしぃわー。ナニ?このチラリズム!むっはータギルワー」
「ちょっ・・・そんなにジロジロ見ないでよぅ、恥ずかしいよぅ」
ヒカルちゃんは少し涙目で身体をよじって少しでも身体を隠そうとしている。
プチ
やヴぁい!!なんかキレた!?多分理性と言う名のナニかがキレちゃったーっ!!
私はスッとベットにヒカルちゃんを倒せる位置に移動すると、ドーーンとヒカルちゃんを押した。
「あう、なにするんだよぅ」
ベットに押し倒されたヒカルちゃん。パレオがいやらしいい感じにめくれて、もうたまらんっすわ。これは犯罪じゃ無いのよ?だって私たちは夫婦だもの!誓いあった仲だもの!!
「えーー・・・おなかすいたよぅ」
「だまらっしゃい!!あとでお腹一杯食べさせてあ・げ・る・からー、今は、黙って天井の幾何学模様でもみてなさいっ」
「なんかおんなじような事エレスにも言われた気がするー」
『え?呼びましたか?ご主人様』
え?え?あれ?エレスっていつもこんな感じで聞いてるの?
固まる私とヒカルちゃん。
『ハッ!しまった!うっうん。あーあーイマノワタシハ自動再生デスヨーお気にナサラズー。プッツーツーツー』
「エレス?今日はたまたまだったんだよね?今日は許してあげるから、今度やったらコロスヨ?」
ひ、ヒカルちゃんがマジキレしてるーこっわー。きっとこの様子だと、ヒカルちゃんは知ってたのねーエレスが機能してること。
はーなんかやヴぁい感じだったけど、なんとか落ち着いたわー。
チラッっとヒカルちゃんを見ると・・・既に元の服に戻っているだとぅ!!?また見損ねた・・・・しくしく。
まあいいわ、この先いくらでもイチャイチャできるんだもの。
でもね、私はエレスが見てても結構平気よ?ふふふ・・・。
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