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異世界の機甲世界樹  作者: 無銘何某
第一章 =アルバの町で開業 序之章:Deus ex Machina’s View=
5/16

旅人A「すげぇ……即効で、しかも全員完治した、だと……?」

 

 資料室は二階部分の広く設えられた一室に存在しており、内部で一階と中二階に分かれていた。

 案内図を見る限り、どうやら一階部分にはここ最近の産業ごとにおける流通状況をまとめた資料が置かれていて、二階部分には近代経済史や世界情勢などの資料を中心に置かれているようだ。

 一階部分にここ最近の流通状況が揃っているのは、少しでも早く、新鮮な情報を掲出するためだろうか。


 バックグラウンドでデータベースや基礎知識を引き出しつつ、必要がありそうな資料を手に取って閲覧スペースの机に持っていく。

 普通であれば持ち運べないような量になったが、そこは『マルチキャリア』という関数魔法で楽に運べた。

 登録されている関数魔法のデータベースによれば、これはマナを引力と風の属性に変換して使用する関数魔法で、引力のマイナスマナを用いて地面との引力を減らしつつ、空圧で念動力のように自在に対象を動かす関数魔法らしい。


 必要な本を集めたあとは、ひたすら本を読むだけの単調な作業が続いた。


 読んだのは、ここ最近の世界情勢をまとめた資料と、世界共通通貨の歴史について書かれた本だ。

 世界情勢は今後の行動を決めるうえでも、またここ最近の一般常識を蓄えるうえでも十分な内容だったと言えよう。


 意外だったのは、百年ほど前から再び銃が出回り始めたということだった。

 銃といってもこの世界には二通りの銃が存在していてちょっと難しいが、要は地球にも存在していた火器の類と、この世界特有の、内部機構に記録されている攻撃用の関数魔法を放つ銃。特に後者はわたしにとっては紛らわしいことに、これがこの世界における『機銃』らしい。

 まぁ、地球のファンタジー小説などに登場するような魔法の道具は、魔法使いが扱うような杖も含めてすべて『機械装置』として扱われるようだから、妥当といえば妥当なんだろうけど……なんというか、ねぇ。

 どうせならファンタジーっぽく『魔銃』とか『魔法銃』とか、そういったネーミングにしてくれれば憧れとか持てたのに。というか『杖』が『機械装置』とか、どこの魔法少女もとい、魔砲少女だ。


 中途半端に前の文明の名残が残っているおかげで、どうもわたし的にしっくりこない世界だ。


 ついで目を引いたのが、エルフ族の意識改革があったことだ。

 前文明で滅びかけた人類の一部が進化したことで生まれたエルフ族は、機械が文明崩壊につながるきっかけを作ったことを理由に、それまでは機械を忌避し、自然の中で生まれ育ち、天命を全うすることを誉として生きていたそうだが、千数百年前になんらかの要因があって他種族との戦争が起こり、それがきっかけで機械を用いた文明も受け入れ始めてはいるらしいということ。


 相も変わらず、ユグドマキナには忌避感を抱いているものの、過激的な思想はなくなりつつあるらしかった。


 これはわたしにとっても有益な情報だった。


 世界情勢については、今のところ必要となりそうなのはこのくらいか。

 次は世界共通通貨の歴史についてだ。

 これはさっくりと今使われている効果について確認できればいいと思っている。


 ページを読み進めていくと、目的の資料が見つかったので、それを読み進めていく。

 そしてわかったことをまとめると、今使われている硬貨は驚くべきことに、18種類にも及んでいるらしい。


 より具体的には、素材によって桁数が大別されており、形状によって細かい額面が設定されているのだとか。


 その詳細は、まず桁数が1桁目から順にアルミ貨(1)、銅貨(10)、鉄貨(100)、ミスリル貨(1,000)、銀貨(10,000)、チタン貨(100,000)の六カテゴリ。

 さらにその中に真円、楕円、穴開きの三種類がそれぞれ存在しており、真円を1とすると楕円は同じ素材の真円2枚分、穴開きはやはり同じ素材の真円5枚分と等価だという。


 地球でも、広い地域でこの手法(1、2、5、10、20、50、…と続くタイプの貨幣)は取られているが、これをすべて硬貨に直すとこうなるのか、と思わず頷いてしまった。


 ちなみに、この硬貨の発行による資源の枯渇は今のところないとのこと。

 この世界には亜空間迷宮と呼ばれる災害じみたものが発生することがあるという。簡単に言ってしまえば、地球にいたころにやっていた、ローグライクテイストなRPGに登場するあれだ。

 んで、ここからが肝心で、迷宮からは、鉱脈などを地形に含む場合があり、そういった亜空間迷宮からほぼ無制限に供給されるから、なんだとか。


 こういったのがあるのを知ってしまうと、なんか冒険心がくすぐられるというか、うん。

 RPGなんかにはまっていたから、実際のそういう場所に行ってみたいという気持ちがだんだん強くなってきてしまった。


 まぁ、その直後にユグドマキナから得られた情報で、ほぼそれはかなわないだろうこともわかってしまったので、あきらめざるを得なくなったが。


 さて。そんな感じで世界共通通貨というものは理解できたが、実は独自の通貨を用いている地域もあるということがこの資料には載っていた。


 あくまで補足程度だったが、乗っていた情報はむしろ知っておかないとちょっと損しそうな情報でもあった。


 というのも、そういった地域でも世界共通通貨は利用できるらしいが、その場合は両替手数料なども加味した値段が提示されることもあるから注意されたし、と資料には載っていたからだ。


 具体例として、世界で唯一紙幣も取り入れており、先進的な通貨と世間でうわさされているエルフ族の通貨、『フェアル』が取り上げられている。

 このフェアル圏内では、商品代金としてフェアル通貨を提示されたとき、世界共通通貨で支払おうとすると、手数料考慮前の金額の約一割が両替手数料として上乗せされる、と資料には記載されている。

 この辺は為替相場にもよるらしく、明記はできないそうだ。


 ――使用候補通貨に『フェアル』を追加しました。現在0フェアルです。


 今はまぁ、金銭についてはこんなものだろう。


 あとはわたしことデウス・エクス・マキナに蓄えられた情報群を読み漁っていけばよさそうだったので、読んでいた資料を戻し、資料室を後にした。


 そして、フロントに戻ったところで、これからどうしようかと真剣に思い悩む。


 世界を見てみようとユグドマキナを出てきたはいいものの、ただ漠然と旅をしていたのでは路頭に迷うだろう。

 これでも今のわたしは機械の身。しかも、メンテナンスフリーの燃料切れ知らずという、地球のエンジニアたちが聞いたら発狂モノのスペックを持つ機体だ。

 そのため、食料を調達したりとか、そのためのお金を稼いだりとか、そういった必要もない。


 そう。

 この体で動いて実感したのだが、疲れという概念自体がないので、宿に泊まる必要すらもないのだ。


 まぁ、スリープモードみたいなものはあるみたいだし、多くの店が閉まる可能性の高い夜はやることもなくなりそうなので、街中では宿をとって休む、みたいなことはするかもしれないが……。


 とかく、ただ漠然と歩き回るよりは、適当な取り決めでもいいから目的や建前があったほうがいいと思うのだ。


 手っ取り早く冒険者にでもなってみるか、と思ったが、冒険者になるとわたしのスペックだとかなり浮いた立場になってしまいそうだ。

 ある程度情勢は知れたとはいえ、仮にもわたしは宗教的に祀られる対象にあるわけで。

 正体がばれては、何が起こるか分かったものではない。


 ある程度の慎重さは持ってしかるべきか。


 とすると、残るは農工ギルドか商業ギルド。

 しかし、農工ギルドはその性質上、同じところにとどまって生計をなりたてるという形になり、やはり旅をするのは難しいだろう。


 ということは、商業ギルド……。行商人という感じになるか……。


「まぁ、その辺が妥当でしょうか…………」


 幸い、手荷物はストレージがあるので何とかなりそうだ。

 どういう風に進めていくかは……明日にでも、商業ギルドで相談してみるのがいいだろう。


 とにかく、今日はどこか落ち着ける場所に行って、情報を整理したい。

 そう思いながら、ギルドの案内係さんに宿の位置を聞いて、商業ギルドを後にした。


 と、商業ギルドを出てすぐに、男女二人組の話し声が聞こえてきた。

 声の大きさからして、普通の人であれば聞き取れないくらいには慣れていたが、わたしはこの機体のとんでもスペックのおかげで、普通に聞き取ることができた。


「まさか、リムリア大黒狼に遭ったことが、あそこまで凶と出るなんて……」

「とにかく、まずは急いで医療館に……」

「あ、あぁ……わかっている」


 リムリア大黒狼……あぁ、もしかしてあのキャラバンの関係者か?

 確か、昨日リムリア大黒狼に襲われて大きな被害を受けていたはずだ。まぁ、それ以外にも出没していた可能性は十二分に考えられるが。

 確かめるために声のした方に少しの間、振り向いてみる。やがて見えたのは、容姿美麗なエルフの成人女性と、なんだろうか。体中からおびただしい数の機械反応がする中肉中背の青年男性だ。


 医療館とはニュアンスから病院のようなものだということがうかがえるが、それが出たということは怪我人か何かだろうか。


 二人ともとても慌てているのが分かっているが、とくにエルフの女性がすごく焦燥とした顔で走っている。


「あ……そこの、アクアブルーの髪の方、少々話を聞いていただけませんか!?」

「はい、どうしました?」


 そんなことをつらつらと考えながら歩いていると、背後から女性の声に呼び止められる。

 波長や口調からして、おそらくは件の二人組の片割れ、エルフの女性だろう。

 まさか、呼び止められるとは思ってもいなかったので、少々驚きながらも振り返ってみると、なるほど、近くで見ればよりわかりやすく、焦っていますというような顔をしているのが見える。


 ――アプリケーション>関数魔法>解析・分析>コマンド:解析を発動しました。

 ――アストラルマナの解析に成功。戻り値『解析結果』を通達します。

〔分類 生物|種族 ハーフマキナ種

ナノマシン集積型コンピュータを確認。データリンクをおこないますか? Y/N

固有名称 アレス

マナ使用可能量:マナ使用可能最大量=1.86E+3:9.86E+9

健康状態 肉体 疲労|精神 焦燥

 ――〕

〔分類 生物|種別 エルフ種

固有名称 フィリア

マナ使用可能量:マナ使用可能最大量=1.35E+4:1.083E+10

健康状態 肉体 疲労困憊|精神 焦燥

 ――〕


 んん? ハーフマキナ種?

 気になる単語が出てきたな。なんだろう、ハーフマキナ種って。

 わたしがそう思ったことがキーとなり、デウス・エクス・マキナAIがデータベースを精査し、そのワードに当てはまるレコードを抽出してくれた。


 ふむ、ハーフマキナ種。名前の通り、半分機械で構築された、いわゆるサイボーグのことか。

 前文明の生き残りの一部が進化した亜人種の一種で、戦争の結果悪化した環境に対応すべく機械――ナノマシンを取り込んでサイボーグ化した存在らしい。

 普通の食糧のほか、金属などもナノマシンに加工してから体内に取り込んで、サイボーグ化している部分の修繕に充てているらしい。

 ちなみに子をなす時も、母体がハーフマキナ族であれば、子供もハーフマキナ族となるのだとか。

 なかなかに不思議な進化を遂げた種族だ。ただ、その進化の過程上、わたしの意思次第でいかようにもできるというのは、ちょっとえげつないと思った。

 一応、自動で構築されたらしい通信接続は切断しておいた。


 さて。マナの残りがかなり少ないのは、おそらく彼女らがこの街まで頑張った証拠なのだろう。

 昨日いたほかの仲間がいないのは……もしかしたら、怪我がひどすぎて運べないのだろうか。


 フィリアさんはわたしが立ち止まったのを確認するや否や、とびかかってくるのではないかというくらいの勢いで近寄ると、まるで縋り付くかのようにこう切り出してきた。


「高位の魔法使いの方とお見受けして、お願いします、どうか私の仲間を救ってください!」

「…………はぁ。まぁ、わたしにできることならご協力しますが……いかがいたしました?」

「じっ、実は私の旅仲間が途中で怪我をしてしまいまして、早く治療しないと命が!」

「俺たちも治癒魔法を使えないこともないんだが、出血がひどくて手に負えないんだ!」


 うん。大体予想はついてたからわかるよ。

 ちなみにできることといったが、まぁ、この機体のスペックなら大抵のことは楽に実行できるだろう。

 当然、治療に関する関数魔法もある。


 どれほどまで対応できるかどうかはわからないが、おそらくは何とかできる、と思いたい。

 …………単なる治療行為だし、ばれる要素はない、よね。

 うん、そうだと思いたい。わたしの正体がばれそうになるような怪我じゃないことを祈ろう。


「そ、それは大変ですね。わかりました、治療系の魔法には覚えがありますので、できる限り尽力させていただきましょう」

「あ、ありがとうございます! すみません、一刻を争うので少し急ぎます! こっちです!」


 と、何でもできるのを隠してもっともらしいことを言い、そのまま彼女について先ほど通ってきた道を逆走して、街の門前まで移動する。


 そこには、まさに死屍累々という言葉が似合う光景が広がっていた。


 目の前には、ボロボロになった大型の馬車――キャラバンと、その中で寝かされている数人の冒険者。

 馬車は見るからに無残に破壊されており、何とかキャラバンとしての骨組みこそ保っているモノの、修復には結構な額がかかる可能性があるだろう。買い換えたほうがいいんじゃなかろうかと思うほどだ。

 その中で横たえられた冒険者の容体は……はっきり言って、最悪だ。

 人によって若干位置は異なるものの、誰の胴体にも貫かれたような傷が穿たれていた。

 止血もまだ終わっていない状態で、馬車の床に流れている血の量からすると、助かる見込みは全力ですべてのマナを治療に回しても五分に近いだろう。

 それほどまでに重傷だった。


 ――AIOSの人命救助依頼受託を確認。関数魔法:解析による再確認を実施……完了。

 ――現状、死亡者1名、重傷者4名と断定。


 状況を読み取り、AIから伝えられる情報を確認し、すでに死者が出ていることに思わず絶句してしまう。しかし即座に気を引き締める。

 引き受けた手前、できる限りの治療はしないと。


「……みんな、大丈夫か……。治癒魔法を使える魔法使い、連れてきたぞ」

「…………」

「…………ぅ、」


 しかしながら、アレスさんの呼びかけには、かろうじて応じる人と、まったく応じない人とで分かれていた。呼びかけに応じた人も、意識レベルは相当低い。


 一刻も早く、治療をしないといけないな。


 ――AIOSオーダー:負傷者の蘇生および治療を確認。

 ――ターゲットをロック。条件および優先順位の算定…………………………完了。

 ――コードDp.Br対象者の治療を開始します。アプリケーション>関数魔法>蘇生>コマンド:蘇生>コード1 タイトル:リペアアストラル ならびに アプリケーション>関数魔法>治療>コマンド:リバイバルを発動しました。戻り値『消費コスト』:3.17292E+20を返します。

 ――コードRe対象者の治療を開始します。アプリケーション>関数魔法>治療>コマンド:完全治療>コード1 タイトル:ヒーリングを発動しました。戻り値『消費コスト』:1.84385E+9を返します。


「………………ふぅ」


 ふぅ、危ないところだった。

 てか、約一名、すでに死んでる人いたよね!? ディープブラウンって、元の世界のトリアージでは黒に分類されるレベルだし! つか、思いっきり死者蘇生しちゃった!? ナニコレこわっ!

 ことがことなだけに、ふぅ、と一息つくように声を漏らしたのは仕方がないと思う。

 声を漏らしただけで、実際息なんてしてないんだけど。ついでにこれだけのことをしておいて、次の瞬間には即座にフルチャージされてしまったことにわがことながらあきれてしまったが。

 一体どれだけの無茶をすれば今あるマナを使い切ることができるのだろうか。正直、かなりの疑問である。


 生きていた人たちの治療についても、わたしが目を覚まして以降、最大の消費だった。これはこの世界のマナと魔法の原理を考えれば、おかしくはないことだ。

 これが傷をふさぐだけなら、ほとんどただ同然で治療できたんだけどね。

 その点でいえば、MP消費で傷の治療がらくらく、というのは前世でやっていたRPGの原理だと思ってしまうくらいに便利なものといえる。

 ただ、そういった便利そうに思える魔法でも、失った血まで再生させるのは、並大抵のマナではまず不可能なこと。マナだけで何もない状態を補おうというのも、理論上なら可能なのだが、必要とするマナは人の身を基準とするなら膨大としか言いようがないほどだ。

 いくら魔法といっても、人の身によって起こしうる魔法では、やはり限度があるのがこの世界の実情なのだ。


 今回は四人の失血量が多かったために、特にそれが顕著に表れた形だ。


「…………すげぇ……即効で、しかも全員完治した、だと……?」

「……………………まさか、あなたは……」


 治療だけにとどめることができてよかった、とどこか安心した気持ちに浸っているわたしだったが、その後ろでは、わたしをここへ連れてきた二人が茫然としてこの奇跡のような光景を見ていた。

 アレスさんはただ純粋に驚きを隠せないでいるような感じだったが、フィリアさんは何かを疑っているような表情も含まれていることから、もしかしたらわたしがなんであるか気づき始めている可能性も考えられる。


 わたしやユグドマキナを崇拝している『機神教』と対極に位置する『聖霊教会』の筆頭であるエルフたちも、意識改革があって『機神教』信者にも割と友好的になったとあったし、もう身元ばれも、別に問題視はしていない。


 とはいえ、このままこの二人に付き合う必要もなし。

 茫然としている二人に声をかけて、当初の予定に戻るとしようか。


「では、お二人とも、わたしはここで失礼いたします」

「…………え、あ、あぁ、すまない、助かった。お礼を言うよ、ありがとう」

「………………ありがとうございました。この謝礼は、必ずさせていただきます」

「あ、いえいえ。大したこと……では、ありましたけど、気になさらなくていいですよ。困ったときはお互い様です」

「ですが、」

「大丈夫ですから。では、これにて」


 そういって、わたしはフィリアの制止を振り切って、振り返ることなく街の中に戻った。


「…………まさか、ううん。ありえない……。あの伝説のアンドロイドは、もうはるか昔に、私たちの一族に……。そう、単純に性能のいい杖を持っていただけ、だよね」


 センサーに、フィリアさんのその言葉を聞いて、どうやらばれなかったようだと安堵しながら。

 

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