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NEGA feeling~同じ場所にいるのに~  作者: 湯飲み茶碗に猫
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プロローグ

これが初投稿です。何を書いていいのか分りません(笑)文章下手ですけどよろしくお願いします。

誰も想像してなかった。

自分の中学校が…。


2030年5月13日、俺はいつものように憂鬱な気持ちでめんどくさそうに一歩一歩歩いていた。

何も変わらない1日。それが始まると思っていた。


一滴の汗が頬を流れる。ほかの人がどう思ってるかは知らないが、自分は少し暑くなったなと感じた。

背中が汗でべたべたして気持ち悪い。

着替えを持ってこればよかったと、いつも同じパターンの感情を抱いていた。


学校につくといつも以上に騒がしい。何かあったのか。


「おい渉、聞いたか?教師が一人も学校にいないんだとよ。」


意味が理解できなかった。笑い話にも限度があるだろと心で思い、高倉をスルーした。

それにしても本当に学校が騒がしい。

高倉の言ってたことは本当か?まさか。そんなの小学生が聞いても信じないぞ。

しかし、心のそこではかすかにドキドキしていた。もし本当なら授業ないじゃん!という学生らしいちいさい希望を信じ教室に向かった。


自分のクラスは3年4組。男子は結構なかのいいやつがそろっていて、女子も性格の悪いやつはいない。いつもみんなが笑顔のいいクラスだ。しかし自分はこのクラスがあまり好きではなかった。

理由は自分でもよく分らなかった。

ただ、言えることは2年生のほうが確実に学校が楽しかった。みんな仲がよかったので、男女の壁のようなものがなく誰とでも話せた。

応援合戦2位、合唱コンクール金賞と成績もいつもよかった。


教室に入り教科書を机にいれ、本当に先生がいないか確めることも含め、昨日提出するのを忘れた国語のワークを出すために職員室に向かった。


ドアを開けなくても分った。まったく人の気配がない。

ドアを開けたら、ほとんどの先生の机に荷物が置いてある。帰ったわけではなさそうだし、窓をのぞくと先生たちの車も置いてあった。

机に飲みかけのコーヒーが置いてある。冷え切っていた。突然消えたとなると、生徒が帰ったあとに何かが起こった、と考えるのが普通だろう。

てか、自分、なに探偵みたいなことやってんだと思い鼻で笑った。

しかし、ある異変に気づいた。カレンダーの年代が・・・1562年6月12日・・・と書かれていた。自分は固まっていた。

・・・何が起こったんだ。それしか頭になかった。


突然、部屋全体が真っ赤に染まった。

窓を開けて空を見る。

赤かった。

生徒も全員空を見ていた。みんな興奮していた。たぶん何かの異常気象かなんかだとろうと笑い話をしているのだろう。

自分もあまり驚いていなかった。最近は工場の数が多くなり、空気の汚染で空が変色するのも珍しくなかった。


そんなことを思っていたら、廊下からガラスが割れる音がした。


「ん?」


廊下を見る。そこには謎の生物がいた。刀を持っている。体全体がゾンビのようでよろいを着ていて、戦国時代の侍のような格好だった。しかも1体じゃない。

ガラスがどんどん割れそこから同じやつがぞろぞろ入ってくる。

まるでゴキブリのようだった。すぐさまベランダを走り、みんなのいるクラスへ走った。


クラスにも生物が入っていた。

みんな恐怖のあまり硬直している。早く、早く逃げないと!


「みんな!校門に走れ!!!」


生徒がいっせいに走り出した。

自分も逃げないと。

そう思い廊下を出ると、2組の香織が生物に囲まれていた。無意識にほうきを取り、突進した。

生物の体を吹き飛ばす。


「早く逃げろ!!」


香織は走っていった。後は自分が逃げるだけ。しかし遅かった。一瞬のうちに囲まれ、空の色で赤く光る刃がすべて自分に向いている。

恐怖だった。

だが死にたくない、ほうきを盾にうまく駆け抜け脱出。

思いっきり走った。今までにないくらい全力で走った。


昇降口を出ると床一面に血が・・・。生徒が・・・殺されていた・・・それも数えられないくらい。

自分の目を疑った、息が荒くなりあたりを見渡す。校門は出られない、いやこの空間から出られない。

赤い壁がこの学校をドーム上に覆っている。

驚いてる暇もなかった。生物が近づいてくる!校庭を通って体育館に向かった。


中に入るとまだ生物はいない。体育館には侵入していないようだ。

階段を上がり、体育館のステージの裏に隠れた。壁にもたれ座り、この状況と逃げる方法を考えようとした。しかし、あまりの興奮に頭が回らない。

すると、小さい声で誰かが呼んでいる。


「渉・・・渉・・・。」


高倉だった。隣には寺緒てらお岩咲いわさき村井むらいがいた。高倉が言った。


「大丈夫だったか?何なんだこれ?みんな死んじまった・・・。おい!どうなってんだ!おい!」


いままで見たことのない顔をしていた。冷汗をすごくかいている。


「わかるわけないじゃん!!このままだと俺たちも殺される・・・。逃げ道はないの?」


そうすると高倉は無言で歩き出した。

ついていくとそこには謎の光った機械があった。

転送機のようなものだろうか?横にモニターがあり、1562年6月12日と表示されている。

これって・・・職員室の・・・しかも、どこかで聞いたことある年号だ・・・。

高倉が


「さっきこの装置に坂本が入ったんだ。そしたら一瞬で消えたんだ!もしかしたらこの年代に飛ばされるのかも知れない!」


考えてる暇はない。死ぬよりほかのところに飛ばされたほうがましだ。


「いこう!」


光の中に入った。

光に包まれ全身の力が抜ける。気づいたときには崖の上だった。雨も降っている。ほかのみんなも転送され、驚く感情を抑えられないように見えた。誰も言葉を発することはなかった。


俺の、俺たちの絶望と悲しみの物語はここから始まりを向かえた・・・。

                                  


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