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注文の多い依頼人、BY ライアス

茶とケーキを出され、その前で緊張しているライナスにレイナは微笑みながら、話した。

この商品あまり売れなくても良いんです。 でもこのタイルは、マチスさんの息子ビリーさんの思いのはいった渾身の作品です。  だから、この両子爵領以外にも、ライアスさんの顧客の皆さんに、使ってほしくて、、、

色石のために、この商品を作ったと言うのか?      ライアスはかなり混乱した。

この商品はカリス子爵家のギルバートさんとビリーさんが共同で作った品です。

これを安価で売ろうと思います。 もちろんライアス商会さんにも利が出ないといけないので、金額はライアスさんが決めてください。  とりあえず、今日、10台ほど、ライアスさんに持って行ってもらいます。   

売り上げの3割をこちらに渡してくだされば、仕入れ料金は無料にします。  仕入れ料金無料とは? ライアスは思わず、聞き直した。

大体、売上金の7割をくれるというのも、想定外だ。  3割は村の領民のアルバイト代にしたいと思います。とレイナはいった。  こちらには有利であったが、レイナさまにとっては、まるで、採算度外視の商談であった。

ただ、とレイナは続けてライナスにいった。 この商品は今まで、ライアス商会の商品を買ってくれた顧客の皆さんだけに売ってください。 

私の顧客といえば、親子2代で商会をやっていたので、それなりにもっているが、最近は大手商会に追撃され、離れて行った顧客も多い。  最近の顧客は魔道具屋の品を買ってくれた貴族が、いるのだか、その方たちにも売ってはだめですか?   小さな貴族邸には冷暖房装置がついていないものもあるし、新しく高い金額で買い替えなくてはならない人もいるし、この商品なら欲しがるでしょう、、、

ライアスの言葉にレイナは答えた。  顧客なら貴族でも構いません。 でも、売るなら最高5台にしてください。それと、ライナスさんが住んでるすぐ隣の伯爵領は除外してください。

あと、、とさらにレイナは注文を出した。 王都近くの公爵領の方々には売らないでください、

侯爵領で今同じような色石を研究開発してるところがあるので、色石の値段に開きが出ると、あとあと、問題になる可能性があるので、、、レイナ様の注文に、私は、侯爵領には私の顧客はいないので、大丈夫だと言った。   庶民に売る場合も高値で転売は困るので、必要以外の台数は売らないこと。

何とも注文が多いが、、、レイナ様はつづけてレンガとタイルの見本と、それを使った家、店の絵をみせた。  この絵とタイル、レンガを見せて、買いたいと言う家があれば、安い値で売っても良いです。

ただし今注文されても、納期に遅れると思うので、予約注文ということで、、、、

なんとも、注文の多い依頼主であるが、最後に月に二回、報告がてら、小麦、果物を持って来てください。   金額は買値の3倍払います。   後、今回に必要なカタログ販売用馬車はこちらで用意します。  それと、、、、まだあるんかい、とライナスは思ったが、今回商品を買ってくれた客には市場の5分のⅠの値段で生活用魔石を3つほど、販売します。  かなり、魅力的な提案だった。

くれぐれもこちらの子爵家、同時に隣の試薬家、魔道具屋の名を出さないよう、、、しつこく聞くお客には、王宮に近い公爵領から出た内密な品、特別な品だということにしてほしいといった。  

公爵家といえば、他の貴族は、それ以上追及しないだろう。  この特別とか、限定品という言葉が後に貴族の心をくすぐり、ライナス商会は、感謝されつつ、ひっそり、こっそり、名が知れたのである。


ファーブル家を後にしてもライアスは、あまり売らなくても良い、固定客のみのカタログ販売。馬車の無料提供、ライアスはこの注文の多い、レイナのおかしな提案に心が、そぞろになり、市民たちに持ってきた、感謝提供した商品が次々無くなる品物をみても顔が能面のようになり、魔道具屋に夢遊病者のようにふらふら、入っていくのであった。


まだ、儂にもできそうなことが、ある。  面白いことになる、息子の誘いは断ることになりそうだ、と思った。

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