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第3話




 地図に無い道を歩んでいくには、どうすればいいだろう。



 子供ながらにわかっていた。


 私が、「女」だってことは。



 …真希にはああ言ったけど、“気になる人”がいるってことは言えなかった。


 自分でもよくわかってなかった。


 男に興味がないってわけじゃない。


 昔から憧れてきたのは、「強い人」だった。


 それが男だろうが女だろうが関係ないんだろうけど、結局、リングの上に立つ人はみんな男だった。


 自分が女ということを言い訳にはしたくなかった。


 「強さ」には色んな種類があるし、例えばケンカが強い人が、“凄い”とは思わない。


 難しい問題なんだよね。


 少しだけ。


 真希に説明しようとしたことがあったけど、…全然。




 家に着くと、煌々と明かりが灯ってた。


 私の家は街の中心にあって、車の通りもそれなりにある。


 最寄りのバス停には5分で行けた。


 近くにはイタリアンや回転寿司のお店もあって、人が住むには少しだけ賑やかな場所だった。


 理由は一つ。


 ジムと家が一緒になってるから。


 1階にジムがあって、2階に事務所がある。


 そして3階に、私が寝泊まりしている部屋があった。


 父さんがジムを建ててから10年。


 増築に増築を重ねて、今の状態になった。


 元々住んでた家は、少し遠い場所にあるんだけどさ?



 …まあ、理由は色々あったみたいなんだけど、私からすれば学校に近いし、立地もいいから、一時的に住まわせてもらってる。


 母さんは反対だけど。


 私が、この場所に住んでいる事は…

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