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第1話



 「ねえ、たつき。どうすんの??」


 「何が?」


 「惚けないでよ。告られたんでしょ?大翔(ひろと)先輩に」


 「あー…」



 ホームルームの後、クラスメイトの真希(まき)が、嬉しそうに話しかけてきた。


 真希とは中学時代からの幼馴染で、親友の1人でもある。


 高2にしてようやく彼氏ができるんじゃないかと、目を輝かせていた。


 学校でも1、2位を争うイケメンに告られたとあって、クラスでは一大ニュースになっていた。


 確かに、誰かに告白されるなんて夢にも思わなかったし、しかも相手はあの“大翔先輩”。


 バスケ部のエースで、次期キャプテン候補。


 噂じゃ、勉強もできるって話だった。


 非の打ちどころのないハイスペック男子とあって、女の子たちがこぞって目を光らせていた。


 「絶対に付き合うべき」とか、「断る理由がない」とかで。



 私は、正直恋愛とかよくわかんないタチだった。


 誰かを好きになったこともなければ、恋バナに興味を持ったことも。



 「ボクシングばっかに気を取られてないで、そろそろ女の子らしくなりなよ」


 「…ああ、うん」



 余計なお世話だな。


 そう言いたい気もしたけど、頭の中は上の空だった。


 有頂天になっていたわけじゃない。


 大翔先輩のことは、正直なんとも思ってない。


 それが本音。



 …ただ、最近になって少し気になることがあった。


 よくわかんないんだけど、他に気になる人がいるっていうか…


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