真夜中の散歩
掲載日:2022/10/14
夜中の散歩
いつもの道が違って見える
等しく並んだ電灯が
向こうの曲がり角まで続いている
照らされた丸い空間は
どこか暖かさを帯びている
LEDの光に錯覚を起こすほど
夜は1人だ
闇はどこまでも物体を隠し
ひとりぼっちの世界を作る
朝には人で溢れかえる道も
今は
ひとりぼっち
この時間が好きだ
真夜中の散歩
たまにうるさいバイクが通る
闇はどこまでも物体を隠し
ひとりぼっちの世界を作る
はずだった
闇の中を凝らして見ると
2つのガラス玉がひかる
もっと見ると
輪郭が浮かび上がる
そこにははっきりとした
人がいる
私は見えないふりをして
あたかも平然として
今来た道を引き返す
等しく並んだ電灯が
どこか暖かさを帯びている




