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瞳を見るとBURST HEAT! VS世紀末格闘少女リズと不思議の格ゲー魔法世界  作者: 綾町うずら
勇者たちと動き出した運命編
95/147

第95話 ???バトル

 「 オ前 デハ ナイ・・ 」


「 ダガ イイダロウ・・ 」


「 俺ハ 最モ 強キチカラヲ宿ス者ヲ 潰ス・・ 」

(キイイイン・・!)


影の怪人の周りを回っていた電子生命体の動きが

かつてオリジンで見たように膨らんでいくように異様に活発になり

影色の帽子から銀色の目の光が覗き 

腕を構えオリジンの力を解き放つ臨戦態勢になる


(ズズ・・ズズズズ・・!)

リズも合わせて右腕に力を集めて臨戦態勢となる


(最も強き力を宿す者を潰す・・?

だからあのイヴが出た時に向かっていったっていうの?

それで今は私に・・)


(相手はあの隠しコードの怪人・・ 

私は組織の施設でオリジンの怪人の挙動のだいたいや対策は

嫌というほど教え込まれてきたわ

トップリーグの戦いの映像だって見たことはある


だけどハスラーキッドが使っていた隠しコードの怪人を使ってくるプレイヤーは

その出現条件の秘蔵性からほぼいないし 

ワールドプレミアムの最上位のプレイヤーですら滅多には見れないレベルで

私がずっといた下位リーグとはまるで接点がなかったから

ろくに実戦では経験がない・・


だけど少しなら戦闘経験ならある・・それはずっと昔

まだ私が組織から見切られて追い出されてなかった頃の

小さい時あの時のクルードと対戦をしていたときの経験くらい・・)


「(ズシュウウウウ・・!!)」

リズの腕から邪悪なオーラがあふれ出す


(でも私はイヴと一緒になった・・!機械の翼の出力で空は飛べるし

さっき地面に向けて滅拳メギラを撃った感触も以前とは格段に良くなってた


この力・・今こそ全部ぶつける・・!!)



「バシュウウ!!」


リズはいきなり相手に向かって空中ダッシュをする

背中の機械の翼からエネルギーが噴出して 加速度的にリズはスピードを上げる


(くらいなさい!!)


「  滅  拳 (メギラ) !!」


「ズギャアアア!!」


イヴの力と合わさり 以前より威力の増した滅拳メギラ

こちらも動き出していた影の怪人の拳に触れる瞬間


「「  」」


「!?」(え・・!!)


「ザ・・!」

それは一瞬だった


一息ついた後の鼓動を忘れるほどの一瞬で

すでにリズすぐ近くの後ろの斜めに怪人ハスラーキッド?が

向こうを向いたまま通過してやってきていた


影を纏った怪人はリズの近くにすれ違っていたが

影が向こう側を向いていて様子が一切分からなかった


((  ))

怪人ハスラーキッド?のその影のかかった視線の代わりに

銀色の電子生命体たちがその怪人の背の外周を周っていて

その生命体の目たちがリズのことをゆっくりスローで観察しているようだった


(速・・い! これはまさか滅拳メギラに対しての瞬間カウンター・・!?

こんな・・!まだこっちは動きの途中なのに・・!

このスピードがカウンターの反応なの・・!)


「ズギャアアン・・・!」

リズの滅拳メギラは外れる  それと同時に


「ズガン!!!」


ハスラーキッドの強烈なカウンターによる回し蹴りがリズのボディに直撃する


「ぐっ・・!!」


その回し蹴りの秘めた威力はすさまじく

突き出た岩場の壁に向かってリズは猛スピードで叩きつけられる


「ドガアアアアン!!」


「くっあ・・!!」


(うぐ・・!こんな・・いきなり・・ でも翼の出力と

イヴになった体でなんとか・・ えっ?)


「ギュウウウウン!!」

「!!」

衝撃で意識が一瞬飛びかけて思考が戻ったリズに

敵の怪人が目にも止まらぬ速さで接近してきていて

追撃の強烈な拳を放っていた


「ズガアアアアアン!!!」


(あ、危ない・・!!)

それを本当にギリギリで見極めて身をよじってなんとか躱したリズ


「 ガラ・・ 」

近くでさっきまでリズがいた岩場にそのエネルギーが内側から炸裂して

岩が普通ではありえない粉砕の仕方をした瞬間が見える


(え・・?)

すると岩にハスラーキッドの拳がぶつかったその時 


「  」

それまで無傷であったように見えたハスラーキッドの右腕に

少し光の粒子が透けていて

そこからなにかの黒いボロボロの物質が一瞬だけのぞいているのが

リズのその目にスローモーションになったように一瞬映る


(あの黒いものは何・・?ハスラーキッドの腕・・?)


リズはそれを確かめるように

「シュイン」

不利な状況から攻勢にうって出る


だけど

「(うっ・・!)」

たった一度のハスラーキッドとの戦闘のやり取りで

もう体が軋んでいた


「バシュ!!」「バシュウ!!!」

それでもリズは気合の反射神経とイヴの強化された神速の速さで

ハスラーキッドに対して拳撃をたたみかける


だが


「!」

(こいつ・・!私の変則も混ぜた攻撃に対して全て正確に捌いてる・・!!

なんなの・・この反応処理速度・・人間じゃないわ!)


ハスラーキッドはリズの凄まじい連撃に対して

拳を撫でるように威力を分散させて 完璧に理想といわれる防御しており 

それはまるでオリジンの戦いの手本のように正確だった


(くっ・・!)

「パシィ!!!」

遂にその拳が撫でられて威力を限界まで減衰されたうえで

ハスラーキッドの手にリズの拳が掴まれる


(確かめるどころか かけらも攻めきれない上に

拳筋を観察されてから掴まれるなんて・・!このままじゃまずい・・!)


リズは掴まれた拳を振りほどかせるためにその場でとっさに足を使う

「シュ・・!」

瞬時に膝を上に突き上げたところから 

正面に払うようにキックをハスラーキッドに放つ


(え・・!?)

「ガッ!!」


だがそれも完璧に防御されてリズは足を掴まれる

ハスラーキッドはリズの足を捕まえた後 


カウンターの要領で鮮やかに転身すると

(な・・!!)

ぐるりと瞬時に内側に回り込んでリズのボディに

鉄山靠てつざんこうのように背中と裏拳を叩きつける

「   」

エネルギーが炸裂する


「「 ドウ!! 」」


「ぐう!!・・!」

またしても完璧なカウンターに無残に跳ね飛ばされるリズ


ダメージを負いながらリズは地面に叩きつけられることは防ぐために

背中の翼からエネルギーを大放出したうえで

「バッ!!」

地面に対して回転しながら衝撃をいなせるように頑丈な腕から着地して

そのまま連続してバッグ転をするようにして衝撃を受けきる


「ズザザザザ・・・!」


少し息が切れる

(うぐっ・・ 私・・せっかくはじめてイヴと一緒になったのに 

やられてばっかりね・・ 

やっぱり私じゃなくてイヴじゃないと

このオリジン最上位の怪物たちとは渡り合っていけないのかしら・・)


(でも・・)


(さっきはやられたけど ひとつ違和感があったわ


やつは()()すぎたわ・・


私が足を使ってあの右腕を振りほどこうとした時、

あの怪人は()()に防御した だけど


わざわざ私の拳を掴んでいた右腕を離して 

その右手で私の足を掴んだ・・!


それはオリジンの手本のように完璧といわれている形

だけど拳を掴んでいるなら左手で対応するのが自然だし有利な形・・)


リズはある仮説を立てる


(そのためには・・また危ない賭けをしないと でもやるしかないわ)


受け身をとったリズに対して最速最適に追撃をするように

ハスラーキッドは一気に距離を詰めてくる


(ここよ・・!)


「 滅 拳(メギラ) !!」


「ズギャアアアア!!」


リズはそれを滅拳メギラで迎え撃つ


が それはまた


「ズッ・・!!」

一瞬ハスラーキッドの右腕が滅拳メギラに触れようかという瞬間に


「バッ・・・!!」

(瞬間カウンター・・!!)

ハスラーキッドはそのタイミングをまた完璧に捉えて

体をリズの後ろ斜めに瞬時に転身して

再びリズに致命的に強力なカウンターを発動する


(ここ・・!!!)


「バキイイイイ!!!」

「うっくう・・ああっ・・!!」


リズはその強烈なカウンターをその身にくらう 


でも 

それはリズの想定通りだった


始めの時のように滅拳メギラを撃った後の隙を突かれているけど

今度は左腕に装甲を移して分厚くして

あらかじめカウンターに備えて受けるために防御に回していた


だけど強烈なカウンターを滅拳メギラを撃った後の体勢で

固めたとはいえ

片手では全てを受けきることはできない


リズはその威力をもろに食らう

だけど今度は吹き飛ばされない 

片手での防御に翼からのエネルギーを全開にしていた



「  滅  拳(メギラ)  !!!」


それを待っていたようにリズは右腕で滅拳メギラを再び

至近距離で発動させる


(ここまでして普通はこれは直撃よ・・!!でもあなたは・・!)


「ズガギャアアアン!!!」


ハスラーキッドは至近距離からの一撃にも瞬時に対応する

さすがにこの距離で再度のカウンターは発動できないようだった しかし


右腕で対応して直撃コースをそらすようにもう体勢ができていた


「ズギャアアア・・!」

滅拳メギラの邪悪なエネルギーがハスラーキッドの右腕に集中する 


すると


「(でた・・!)」


ハスラーキッドの右腕が滅拳メギラの煽りを受けて

光の粒子が透けて

((  ))

中の黒いボロボロの物体が現れる


(これがなんなのか考えてたわ・・

これがこの怪人の体内組織なのかって)


(でも・・これは違うわ)


(これは・・そう 魔物のゾンビの腕だったのよ 

そうよ

ハスラーキッドは魔法によって本体が直接召喚されたんじゃない


先にゾンビの魔物があのドラグ・バルバロイによって召喚されて

そこから何か憑依のような術で中身のゾンビを媒体に

ハスラーキッドの怪人に変身した仮の姿であって


ゾンビから完全にハスラーキッドになったわけではなかったのよ!)



「なら・・!これが通るはずよ!!!」


リズはカウンター防御に使ってボロボロで血だらけになった左手を

リズの胸元につっこむ


(ポウ・・)

その手に掴んでいたのはミトラから手渡された高級ポーション

勇者ミトラがずっと胸元で持っていたせいか

そのポーションには聖属性の輝きが宿っていた


「お願い!!届いて!!」


ミトラとセントラルの中央商店でポーションの買い物していた時のことが

思い返される


・・・・

(( 上位のポーションは()()()()()()()()もあって

お守りの効果もあるんですって! 絶対いいものよ ))

・・・


リズはその奇麗な高級ポーションを左手でギュッと握りしめて

「パキャン・・!」と割りながら

現れた元のゾンビの腕の組織に向かって突き出す


その左手は ポーションの雫が散っていって聖なる白い輝きを宿していた


「スッ・・!」

ハスラーキッドはそれすらも捌いて対応しようとするが

対応する拳が当たる前の

その白い光の輝きの範囲に入って届いた途端


その瞬間


「パアアアアアア・・!!!」

「ッ・・・!」


ハスラーキッドの元のゾンビの腕が聖水の効果によって

溶けるようにして広がっていって その組織を崩壊させていく


それは腕だけではなく体の範囲にも染み渡って

元のゾンビが浄化されて

体の形が崩れて ハスラーキッドもさらさらとその形を失っていく


(効いてる・・)


「・・・・」

黙ったまま動きを止め ハスラーキッドはだんだん消えていく

でもその目はリズの方をじっと見たままだった



「やったわ・・」


その時

「ガガ・・」

その目の中の色がぶれて変わった

「  」

そしてかがみこんでハスラーキッドの消えていっている影の怪人の体が

なんだか 異様にぶれたりしていて様子がおかしい



「(直接対戦要求ダイナミックエントリーが了承されました)」


(え・・?)

その覚えのある電子的な音の響きは小さかったが 確かにリズの耳に届く


音がしたハスラーキッドの様子は

怪人の体のぶれはもう止まっていて 


その姿はもうだいぶ消えていて 肩から上の部分と左腕と

電子生命体たちが残って回っているくらいだったけど

「  」

どこか別の岩場の方向を少しの間見ていた


「・・・」

するとリズの方に影の怪人は向き直り

その声を発した



「(ふう・・)」

「(どうやら目覚めたようだな)」



「 (では最終ラウンド始めだな ()()) 」



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