第93話 一対一
・・・
(あの時の続き・・ね
プレイヤー・・、
こいつはここで私にオリジンプレイヤーとして戦うことを要求してる・・)
「・・・」
(確かに この世界に私の意識がやってくる前の
中断されたプレイヤー同士の対戦では
あの魔人化ドラゴンロードマンは獄炎刀装備バージョンではなかった)
あの時のこと・・あの対戦のことなら
白い光がちらついてぐるぐる回ってなんとなく記憶に憶えている
ゲームの世界が私の現実を終わらせにやってきた
あの時
「 ずっと燻っていたんだ・・その炎が・・・ 」
「「 力の増幅 ・・! 」」
「 ククク・・! 力が・・、みなぎってくる・・! 」
(ズオオオ・・オ・・!)
ドラグ・バルバロイはその回復した腕に赤黒い魔力を纏わせて
残虐な炎の爪のようなものがついた腕になる
すると
「 「コードL110Z2 リズ 」・・ 」
「・・・!」
「 お前は原典に触れた人間だ・・
感じさせてみろ・・! お前のオリジンを・・! 」
(私の・・、組織のコード番号を知ってる・・!
それに原典・・?またこいつ何を・・、、
はっ・・!いけないわ
これはオリジンでよくある動揺からミスを誘う手
今勝負の思考を惑わされてはだめ、今はやつの動きを見るの・・!)
(やつは今はデフォルトタイプの魔人化ドラゴンロードマン・・
確かにオリジンでは挙動や一部の操作が剣を装備したものとは異なる
これがこいつが最も得意とする怪人形態ということ・・ね)
「(ズシュウウ・・!)」
リズは対抗して右腕に力をいれて強化して
自身の黒い強力な圧縮魔力をまた全身に張り巡らせて構える
「 ククク・・!それだけかあ・・? お前はどうやら用済みだなあ
お前・・向こうの世界で何年オリジンに触れてきた・・?
あの怪人たちの気まぐれな一暴れでオリジンの廃都ごと吹き飛ぶような
秩序の崩壊した力の世界で お前は一体何を見てきたんだ・・?
破壊と殺戮
全てが入り混じった究極の世界、オリジンを宿す俺たちの力が・・
この程度の力のわけがないんだよなア
まあ今はこの忌々しい世界の力の強い影響下にある故に
それも仕方のないことかもしれないがな・・ 」
「・・・」
(世界の力の影響下・・?
この世界のこいつの姿は人じゃなくて
全身魔人化ドラゴンロードマンそのもの・・
それが関係あるっていうの? 私は右腕だけがイヴのそれだけど
力を活かせてないってそういうこと・・?
私がその力を開放したら「イヴ」そのものになるっていうことなの?
もしそうなったら・・私はどうなるの)
「(でも今はそうね・・目の前のこと こいつをなんとかしないと
いいえ そうじゃないわ・・叩きのめすのよ
あの時のことならね 私だって憶えてる
絶対に許さないわ・・!)」
「 滅 拳 爆 撃 !!!」
「ズギャアアアア!!」
「 威勢はいいがなあ・・
俺の力を見せてやろう・・、
目覚めし強大なオリジンの力、その力の片鱗を・・!!! 「 必殺 」!! 」
「!?」
(え・・このドラゴンの不気味な前動作・・エネルギーの高まり・・)
「 思い知れ・・!地獄の炎を・・!」
「 邪 王 獄 殺 砲 !!!!」
(これ・・! 必殺技じゃないの!!ヤバい!!)
「「グワアアアアアアアン!!!!」」
魔人化ドラゴンロードマンの牙の並んだ口が大きく開かれ
この世界の力ではない
必殺のオリジンの極大のエネルギーが渦を巻いた光線破が発射される
「「 全テを打ち破レ・・! 」」
(ジュワアアア・・!)
一瞬でリズの滅拳爆撃の光が飲み込まれる
「(間に合って!!)」
リズは開幕でたたみかけるつもりだったが滅拳爆撃を即中断して
即座に回避に全力を注ぐ
「ズザザザザ!!」
リズはその場の地面の真横に向かってとにかく勢いで飛びこむ
「ボギャアアアアア!!!」
そのリズのすぐ真横を極大の光線破が通過していく
(ほっ・・!)
「 それで避けられたつもりかあ・・!? 地獄に落ちろオ!!! 」
「 ラ ア !!!!」
(切り返して・・こっちに!!)
光線破を一旦切り返して方向を転換して
魔人化ドラゴンロードマンの口の中が再度激しく光る
(岩の影・・!いや頼りない、危険だわ こっちよ!!)
「(ズサア・・!!ザス・・!)」
リズは地面の岩場の大きくくぼんで段差で射角ができている箇所に
落ちるように飛び込んで 勢いでお尻を地面につく
ちょうどその真上を
「ボゴオオオオオオ!!!」
(ひえええ・・!これはきついわ・・!めちゃくちゃよ
これがやつの解放したオリジンの力・・、
私のことを連れ去りたいんじゃないの・・?
後先の手加減とかする気は微塵もないわね
これだからオリジンプレイヤーってクソだわ・・!
って こんなこと思ってる場合じゃない
あれは魔人化ドラゴンロードマンのオリジン必殺技「邪王獄殺砲」・・!
必殺技・・この世界でも使えたの?
だけど私には必殺ゲージの感覚なんてないわ・・)
「ゴオオオオオオ!!!!」
絶大なエネルギーはリズのいた場所をかすめるようにして通過していき
向こう側の岩盤に光線破がぶち当たって
岩を粉砕しながら広範囲に大きな衝撃がまき起こる
リズは光線の余波のダメージをもらわないように
闇のウォーター・シールドをとっさに魔法構築して
岩に隠れたリズの上部の辺りの空間を補強して防ぎ続けていた
(ガシュウウウ・・!)
( 今は、こんなもんか・・・ )
ドラグ・バルバロイの大きく開かれた口と肩の金属の噴出口から
大量の蒸気の煙が排気される
「 ちっ・・外したか・・ 必殺ゲージはこれで使っちまったなあ
まあこんなもん なくとも十分だがなあ!!」
「 ククク・・!そこか
この俺が魔力の探知ができないとでも思ったか・・!」
「 邪ジャアアアアアア!!!」
「!!」
リズが光線を避けるために飛び込んだ硬い岩場の地面ごと
破壊するようにドラグ・バルバロイが飛んで突進してきて その腕を
「ドガアアアアン!!」
リズのいた地面の場所に迷いなくたたきつける
そこにはリズが先ほどまで発動していたウォーターシールドの守りが残っていて
守りの術ごと辺り一帯が丸ごと粉砕される
「!」
だがその場所にリズの姿はなく
「待ってたわ・・!」
「 ああん・・?」
ドラグ・バルバロイに対して
魔法を使った場所からは直感ですぐに移動していたリズは
その斜め横側から一気に飛び出した
(こいつは必殺技を使用した・・!
オリジンのゲージの力を消費したとしたら たぶんしばらく再使用はないはず
今度こそ ここで勝負をかける!
こいつは硬すぎるわ それに回復力も尋常じゃない・・
なら・・、
オリジン「コンボ攻撃」で守りを粉砕して連続で本体に叩き込む・・!!)
「でえい!!」
「ズガッ!→」「ズガンッ!↑」「ドガガ!←」
相手に肉薄して
連続した拳撃を的確に叩き込んでいくリズ
「!」(ミシ・・!)
一撃が当たるたびにリズの拳の威力があがり
ドラグ・バルバロイの持つ防御が軋んでいく
( ほおう・・こいつは「コンボ攻撃」狙いかあ?
攻撃を繋ぐたびに威力が破壊的に跳ね上がるオリジンコンボ攻撃、
まあ非力なやつの突破口はそれしかないだろうな だが・・!)
「 それでこの俺に勝負を挑んでくるとはなあ!!」
「!!」
「 邪ジャアア!!」
「(ガギイイ!!)」
(こいつ・・ガードから私の腕を無理やり・・!
あの剣よりも、はるかに重い・・! そんなことって・・!)
ドラグ・バルバロイはガードから一旦引き付けてリズの拳自体に
力任せに滅茶苦茶に攻撃を叩きつけて
その攻勢のリズムを断ち切る
「 勢いが足りねえなあ・・! 雑魚相手ならそれでも屠れるが・・
いいかあ?俺たちの力は果てのない破壊の連鎖の中で生まれる・・!
そのコンボ攻撃は繋がらなければカウントされねえ・・!!
これがオリジンのコンボ攻撃だああ!! 」
「 邪!!」(ズキュン!!)
「!!」
リズはドラグ・バルバロイからやってきた殺気に満ちた拳を
咄嗟に見切って躱す
リズの髪にギリギリかすめて何本が千切れて 拳の勢いで散っていく
(速い・・!)
「だけどまだ・・!」
「 だけどまだ なんだあア!!?」
「!」
「 邪ジャアアア!!!」
(これは・・!)
「(ズギャン!ズギュン!ズオン!!ビシュン!!)」
右から左から連続して凶悪なかぎ爪を纏った強烈な重い拳が
次々にリズに襲い掛かってくる
(思い出した・・!
こいつはコンボによる肉薄攻撃が異常に強いプレイヤーだった・・!
くっ・・!でも全部避けて捌ききる・・!!)
「(キィン・・!)」
リズの淡い色の目の光が飛んでくる拳に集中する
「 ほう・・!あの時とは勝手が違うようだなあ・・!
だが・・!関係ねえ!!」
「(ガッ!!)」
(うっ・・!!一発入って・・!)
「(ニヤア・・!!)」
不気味に笑うドラグ・バルバロイの口元
「 ククク、この感覚、やっぱァ・・オリジンってのは最高だなあ
俺が今まで屠ってきた魔法使いどもは
とろくてとろくて俺のコマンド捌きには目が付いていけねえんだ・・ 」
(( ))その狂炎の目の中の回想
・・
過去の追手の魔法使いたち
「いたぞおオオ!奴だあ!
あの貧相な僧侶は憑依した「ドラグ・バルバロイ」だあ」
「逃がすな!やつは古ぼけた化石のような魔法しか使えない!
我らの祝福の聖なる光でやつをここで必ず滅するのだ・・!」
「ザ・・!」
(・・・!少ししくじったか・・
これだから乗っ取りやすい奴を使うとボロが出る
祝福なんぞどうでもいいが
聖属性の魔法は今の俺の扱う術と相性が悪い ちと厄介だなア・・
だがお前らはそれでいいのかあ・・?、
そんな力をあほみてえに信じ込みやがって・・
信じられなくなった時が見ものだぜ )
「 まあいい この出来損ないの肉体はもう長くは使わねえ
クソ坊主ども、少し見せてやるよ 俺の姿を・・ 」
「・・・!」
「あ、ああ・・っ!」
・・
回想は閉じる
(ゴゴゴ・・!)
「 俺をただの時代遅れのはぐれ者魔術師だと思って
追い詰めたと勘違いした奴らの
逆に一発入れられたときの
信じがたいものを見たような あの血だらけで間の抜けた顔よオ・・
それまで吠えていた奴は
その後の俺の姿を見ただけで必死に命乞いしてきやがる・・
ああ つまらねえ・・
だが・・!嬉しいぜエ お前のような人間相手なら
やっと俺は気兼ねなく暴れられるってもんだ・・!」
「!!」
「ズガン!!ズゴン!!」
(ぐっ・・!)
さらに立て続けにつながれるドラグ・バルバロイの超威力の連撃
(ミシ・・!)軋むリズの限界まで高めた魔力による守り
(なんてふざけた威力・・!!)
「これ以上入れさせない・・!!コマンド「ガード!」」
「(ガキイイイイン!!)」
リズはコマンドガード強化した右腕を
タイミングよく相手の速い連撃に合わせる
(よし これでコンボは阻止・・)
「 ククク・・振るった拳が擦り切れるような痛み・・心地のいい、痛みだ・・!」
「「 邪ジャアアアアアアア!!!」」
「な!?」
(ガキイイイイイン!!)
「 邪!邪!邪!ジャアアア!!!」
(ガキン!ガキャン!ガキ・・!メキ・・!)
「(こいつ・・!ガードの上から防がれても
勢いだけでコンボを無理やり継続して・・!?)」
(まずいわ・・!!自分の拳にかかる負荷なんて一切考えてない・・!
滅茶苦茶すぎる、 防御が破られちゃう!!)
「(駄目・・!ガードじゃなくて攻撃自体を外させないと!!)」
そうして一瞬で
動作を切り替えるが
「!」
「ガッ!!」
(くっ、力だけじゃない・・!これも拾われてコンボを継続された・・!)
「 詰んだなあア!!!」
「!!」
「(な・・!!さらに手が!)」
繰り出される凶悪な連撃に加えてさらに
ドラグ・バルバロイの肩の紋章から赤黒い魔力が集中して
魔力の触手が伸びて腕の形を形成しており
それが同時連撃をしてきてリズにまとわりつく
「バチバチ、バチ・・!!」
「ぐっ・・!?」
「 ククククク・・!!! お前の防御は・・脆い !! 」
赤黒い魔力がリズの肩を強く掴んでおり
ドラグ・バルバロイは歪んだ笑みを浮かべながら
リズの魔力オーラに不気味な紋章の光の力と音を出して破壊していく
「バリイイイイイン!!」
リズを覆っていた魔力オーラが完全に破壊される
(そんな・・!)
「 残念だあ リズ お前に「イヴ」は扱えなかった
そのままくたばれ!!!」
(ブオン・・!)
魔人化ドラゴンロードマンの屈強な体はその場でさらに縦に回転をすると
その強烈に発達した竜の尻尾の筋力の力に
さらに速度と勢いをつけてリズに向けて
「 オ ラ ア !!!」
激しく叩きつけた
「ズガアアアアアアン!!!」
リズの体はそのすさまじい衝撃で吹き飛ばされて
遠く離れた後ろの地面を転がる
(ズシャアアア・・・)
・・・
「シュウウ・・」
辺りには衝撃の煙と塵が立ち込める
そこに塵の埃をかぶり
無残に倒れこんで動かないリズ
「(ゴホ・・)」
「(うっ・・うぐう・・)」
(私の魔力オーラを剥がされて、あの一撃を、体で受けてしまった・・)
(ほんとうは全身の骨が砕けてもおかしくなかった・・
でも直前で「ガード」はしたわ・・それにこの腕輪も防御に使った
受け身もできるだけ取れるようにした
それでも・・ ダメージは、大きい・・)
「ぐ・・」
一撃でボロボロに変形した腕輪を見やりながらそれでも徐々に
リズはボロボロの体を起こして立ち上がる
(それでも私は立ち上がらないといけないの・・
無様な姿はさらせないわ・・
だってあの子に見ててっていったから・・、 ね・・)
そこに
「 ほう まだ立てるかあ・・!寝たけりゃ寝ていてもいいんだぜえ?!」
ドラグ・バルバロイは竜の翼を広げ
その場から上に向かってだんだん飛び上がる
「 今の手ごたえ・・もう動けねえんじゃねえかあ?
だが立てるならまだいいよなあ?
今度こそ これで終わりにしてやろう・・!」
「 ククク・・分かってはいたが
もしもお前との対戦を中断したあの時、その戦いに続きがあったなら・・
俺の方が勝っていただろうなあ!」
「 全てをぶちまけろ・・! 」
「 空 邪・砕 転 身 !!」
「「ギャウ!!」
一直線にリズに向かって
上空から猛スピードで技を発動して突進をするドラグ・バルバロイ
(さあ・・! これがただの空中からの突進に見えるかあ・・?
俺はなあ 脳味噌が筋肉でできたプレイヤー共とは違うんだよ・・
誘導されて俺に対空攻撃を放った途端に
逆に体を縦から引き裂いてやる・・!
それが力を扱えなかったお前に相応しい最後だあ・・!)
( 死んじまってもよお・・
お前の魂の力の残塊のようなものは
放出されながら少しの間はこの世界に漂って残ってんだぜ・・?
そいつをさっさと回収して
そうだなあ・・俺は奴とは違って
人形ってのは今まで使ってはこなかったが・・
一応最低限は戦えるお前の体の方は適当に魔物の肉のツギハギで治して
魂の死んだ目をした忠実で空っぽな哀れな人形として
あの勇者アギトや勇者ミトラの体にさせるのもいいかと思っていたが
お前たちが楽しくやっていた、あの学園にでも放り込んで暴れさせれば・・
しばらくは退屈のしない絵面が見れそうなことだ・・
その時に完全に空っぽの人形じゃあ詰まらねえからなあ
情緒や絶望の感情が残るくらい、
ほんの少しのお前の魂魄は戻しておいてやろう・・クククク )
(グオオオオオ!!)
その只ならぬ悪意を伏せた一撃をまとった魔人化ドラゴンロードマンの体は
オリジンの技の力の補正がかかって
より一層凶悪なオーラで包み込まれていた
「 どうしたあ・・!そのままつぶれて終わるかあ? 見せてみろお
俺を「イヴ」に会わせてみろおお!! 」
・・・・
・・
(「イヴ」ね・・こいつはずっと言ってたわね)
リズは立ち上がりながら
迫りくるドラグ・バルバロイの方を見ながら ぼんやり考えていた
「・・・・」
(こいつは今 偶然ぽいけど ちょうど上空から来てる
オリジンの世界の住人・・相対する存在を持った敵
・・
やつには使える
割り込み難易度は高いけど
無理やり私の持つ超対空技で迎え撃つことは可能だわ
そう 「対空強ナユラ砲昇破・滅」・・それを使えばやつを迎撃できる
私の持つ完璧な発動タイミング
でもね・・そうなると 私、 気に入らないことがあるの
だってね・・ まだなんだもの
((私だってまだ 「イヴ」 に会えてないのに
なんで あなたみたいなやつから先に会わせないといけないの?))
そんなの気に入らないのよ私
このひどい状況で くだらない考えだとは思ってるんだけど
それにあの魔法使いドラグ・バルバロイが
全身魔人化ドラゴンロードマンの姿になって
完全に一体化してるのを見てからだと
「イヴ」の力を開放できるっていっても なんだか怖いのよね
あいつはこの力をこの世界を破壊したがる破滅の衝動っていってた・・
イヴと一体化したら私はどうなっちゃうの
私が前にゲンゴと戦ったときに手を触れかけるほど近くにいたあのイヴは
かっこよくて奇麗で私の憧れのままの姿だったわ
信じてる
でもほんとは私のことなんてどうでもよくて
あの勇者アギトのように私が乗っ取られてしまうんじゃないかって
ほんの少しだけ・・
・・・・
うん そうよね
だけど そんなこと言ってられないんでしょ? 分かってるわ 私のことだもん
それに私だってイヴ会いたいもの
でも 今じゃないわ
今じゃないの
「イヴ」 あなたには 「私から」 先に会うわ・・!!」
・・・・
「ズガアアアアン!!」
ドラグ・バルバロイがリズが立っていた地面に突っ込んでいた
・・・
迎撃の「対空強ナユラ砲昇破・滅」をリズは とうとう撃たなかった
「!」
だがリズは代わりにその攻撃を直前でぎりぎり躱していて
ドラグ・バルバロイの竜人の体のすぐ横の位置にいた
(ポト・・ポト・・)
引き付けがぎりぎりすぎて余波のダメージも食らってしまっていた
ガードをしたリズの腕から少なくない血が流れていく
(魔人化ドラゴンロードマンは癖が強いキャラ、
外した時はその隙も大きいのよ・・)
「 ちっ・・!あてが外れたなあ・・
もう半端に避けることしかできない程度の雑魚だったとは
すぐにひねりつぶして・・」
その時リズは動き出す
「 滅 拳↑ !!!」
「な、にい・・!」
リズは魔人化ドラゴンロードマンの体の下から上に向かって
上方向の滅拳を放つ
(プシュー・・)
渾身の力を込めたリズの右腕から血が噴き出す
一瞬意識が遠くなる
(まだだめ・・!まだ駄目よ それまでは・・!)
「 私から 会いに行く !!!」
「(ズギャアアアア!!)」
「ぐお・・あっ・・!!」
ドラグ・バルバロイの竜人の体が
それまで燻っていた炎が一気に燃え上がるような
リズの渾身の下から上への滅拳によって宙に浮きあがる
(グワ・・!)
そこにリズが狙いをすませたように飛び上がって拳を振りぬく
「今・・!!」
「 対 空 強 ナ ユ ラ 砲 昇 破 ・ 滅 !!!!」




