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第68話 今度こそ

 「今度こそちゃんと・・!」


でも私はさっきの相手に粘着するということはない

指名はできるけどね

まああれはこっち側の事故だったから 私が悪いのよね いや運営が悪いわ


普通に次の試合にエントリーする


「ピコン!」

相手はすぐにやってきた


だけど・・

・・・

「これ・・!ボンボンじゃない・・」

さっき戦ったプレイヤーはよく見ていなかったけど

リコがよく見た方がいいよ、というので反省を生かして見てみると


「明らかにとんでもなく強いプレイヤーね・・」

「うん・・聞いたことがある・・オリジンの「有名配信者」なんだって」


リコはそのプレイヤーを知っていたらしい

(なにそれ・・廃信者・・?)


有名配信者?はともかくプレイヤーの過去の戦績が見れるんだけど

下のリーグではまずお目にかかれないすごいことになっていた


相手は「スパーダ」と表示された名前のプレイヤーで

公開されている閲覧データを見ると

今は順位は下がっているけど過去に上位の番付に入っていたこともあるプレイヤー

だけどそんなプレイヤーでもこの世界の最上位にはいけないっていう

それが修羅の世界ワールドプレミアムリーグ


「リズ・・これで負けたらお金なくなっちゃうよ」


ワールドプレミアムリーグへの入場料と さっき負けた分で

リズのアカウントにあったはずの大量のお金は始めた地点から

もう四分の一以下に消耗してしまっていた


「どうする?やめとく?」

そう マッチしても対戦は拒否できる



「いいえ・・いくわ」


「そう・・ なら頑張ってリズ」


そのお金の価値はお互い身をもって分かっている

慎ましくしていれば

当分の間 困窮していた私たちの生活の足しになったであろうお金


リコは私を止めることはしなかった


今度こそキャラクターを選択するために画面をしっかり読み込む


・・・

そこにはいつもの画面と違って

大きく機械の翼を広げた違う立ち姿のイヴの美しい姿があった


私はそれにハッとして思わず目を惹かれる

(ワールドプレミアムのイヴ・・)


「(イヴ・・ここにいたのね ごめんなさいね)」

新しいイヴの位置を探してしっかり覚えこむ


この新しいデザインの選択画面だと

イヴだけではなく他のキャラクターもなんだけど

5種類くらい新しいバージョンの上に

動くモーションの精細な立ち絵を指定できるようになっていて


下位リーグと違って

奇麗なイヴの角度の違う立ち絵パターンをみることができたのですごく良かった

ずっと見ていられそうだった

でも今はあまりそれを眺めている余裕はなさそうだ


・・・

・・


「相手・・いきなり隠しコードの怪人キャラよ」


「  」

その戦闘ステージは

ひび割れた地面の地上に荒々しく切り立った岩盤が合わさり

一帯がその岩盤たちに囲われるように果てしなく覆われており

その地面の割れ目の間には

地の底に沈みかけた巨大な操縦ピットが3つある、

人工?の謎の乗り物のような構造物の残骸の上部がその顔をのぞかせ

そこからは絶えずいろいろな物質を含んだ灼熱の蒸気柱が噴出している


そこで相手プレイヤーが選択したのは

星挽(ほしび)きのザ・アバブブ」という地上勢の人造原人でオリジンの隠しキャラ


今までの相手よりかなり大きい、

重戦車型の純粋なパワータイプの怪人


丸々と膨れ上がった太った大きなボディの腰回りには

針の虫のような刺々しい甲殻が自在に動いて腹巻のように巻き付いていて、

荒れた地上で継続して激しい戦闘と殺戮を続けられるほど生命力が強く、


その体の要所は力強い剛毛を帯びた機械装甲によってかためられ

異常な闘志を宿す堀の深いギョロリとした目のついた、

濃くて奇抜な色合いの凶悪な面相をしている


秘密の条件付きの隠しキャラとは違って

この怪人は課金したコードによって開放されるキャラで 

でも課金したからといってそれで有利っていうわけでもなく

性能が突出しているものがあったりするけど 

その分どこか不利なところもあって総合的にバランスはとられている


その個性的な怪人たちの尖った性能を活かすのは

やっぱりプレイヤーによる手腕が大きい


・・・・


( ゴゴゴ・・ )

ステージ上のオリジンの荒れ狂う環境音とは別に

何かが接近してくるように

別の重低音の空気を揺らす野蛮な大太鼓のような物音がだんだんと入り混じる


「ドオオン!」

その直後に上空から降ってきて地響きを鳴らしながら

私の選択したイヴの前に現れた、 このリーグの界隈の強プレイヤー


「「アーダブダビ ヒゲボー・・」」」

ステージ上のうだるような熱気と蒸気の中で

星挽きの人造原人・ザ・アバブブの独特の戦闘のリズムの鼓舞によって

その丸々と太った体躯から闘気が溢れ出る



「・・・」


叩く太鼓もないのにそんな音が鳴り続けているのは

怪人が内包する無尽蔵のエネルギーに

付近周辺にある何かしらの力の粒子の元が集まってきて

絶えず反応を起こしているからである


今度はお互いからやってきた敵の持つ力同士で

混じり合いせめぎ合い始めたエネルギーの中で相対する


幾多の地上の超生物たちを屠り去り

あまたの力で天の星すら挽き倒したという

その臨場感



「  」

向かい合ったお互いの星の光が異色の空の間を流れていく



「(緊張するわね・・でも・・、面白くなってきたわ)」


「「Fight(ファイト)!」」



滅拳爆撃メギラバースト!」


いきなり開幕から

離れた場所からでも強攻撃を叩きこめるイヴの滅拳爆撃を撃ち放つ


それは本来

怪人のそのままの本能の闘争状態であればその力の直撃はまぬがれない

だがその瞬間

その怪物の性能にその秘めたる本能を凌駕する「何か」が

オリジンプレイヤーによって引き出される


その時

目は覚め 力は動き出すのだ


「!」ギャルン・・!

相手はそれにタイミングを即合わせると

その丸々とした怪物のような胴体でローリングすることによって

カウンターを起動させて

驚くほど俊敏にイヴの懐の距離まで一気に滑り込んできた


「!!(これは・・! ただ避けたり守るんじゃなくて 

よりタイミングが難しいカウンターで無傷に済ませた上に

攻撃に転じてくるなんて・・


まるで読んでたみたいに入り込んでくるわ

イヴの行動パターンを熟知している・・!)」


滅拳メギラよ」(ゴオ・・!

やってきた相手を迎撃する

すると相手はモーションキャンセルをして


撃挽ゲギバン!」

その技をリズの攻撃に合わせて選択してきた


「(キャンセル・・?遅れた切り替えは

潰してこじ開けるわよ・・!)」


通常ならそれがフレーム単位では攻撃はズレていて

うまくいったどちらかか どちらにも攻撃判定があるんだけど


「(バギイイイイン!!)」

「これは・・!」

完全にタイミングを一致させて 

いわゆる「つば競り合い」のような状態になる 


「「    」」


オリジンではその状態を「ドロー・バースト」という


(これは・・「ドロー・バースト」ね・・!)


ドロー・バースト状態になったら

お互いのプレイヤーにランダムで ものすごい勢いでコマンドの各ボタンが

流星のごとく瞬時に画面上に流れてきて

プレイヤーはそれを見て瞬間入力して処理していくのだが


画面下部にある光の線枠に

上から流れてきたボタンがちょうど完璧に重なったときにしか

入力処理は有効にならずタイミングが難しい


さらに画面上には飽和するほどの流星となったコマンド群が流れて

中には電子回路のように直角に折れ曲がってからまた元の軌道に戻るような

予測困難な流れの軌道を持つものも存在し

人間の持つ神経ではそれらの全てを処理しきることは絶対にできない


その難しい処理を成功させた数の多さによって

プレイヤーの「ドロー・バースト」の勝敗が決まり

勝った方が相手を「バースト」するか、

もしくは代わりに必殺ゲージを増やせる


それはプレイヤーが数秒以内に任意に選択できて そのどちらかを選べる

負けて「バースト」されたキャラは一瞬ガードが砕かれる


その隙に強力なコンボ攻撃を相手にぶち当てたり

必殺技をいれたりするのが戦術として有効なのだが・・

・・


「カカカッカカカカカカカ!!」

(なにこれ・・!!相手の処理スピードが異様に早い・・!!)


リズはあのタイミングからドロー・バーストされるとは思っていなくて

一歩出遅れる


「(まさか・・!このプレイヤーはドロー・バーストに絶対の自信を持っていて

カウンター攻撃をすることもできたのに

わざとドロー・バーストに持ち込んだんだ・・!)」


(あのタイミングでモーションキャンセルをして「撃挽」をしても

フレームがわずかにずれるだけでドロー・バーストに持ち込めなければ

タイミング遅れで自分が不利になるのに・・


絶対の自信から完全な一点を狙いすましていたというわけ・・

配信者のパフォーマンス? ・・変態じゃないの )


「(これがワールドプレミアムリーグの戦い・・!)」


「バギャアアア!!」

イヴがドローバースト処理で競り負けてバーストされる

「くっ!!」


「ウオッフウ!!」

そう雄叫びを上げて対戦相手の星挽きの人造原人・ザ・アバブブが

両の剛腕の拳撃にお腹の腹巻まで伸ばして手数を増やしてきて

その巨体に似合わない計算されつくした精密なコンボ攻撃をイヴに叩きこむ


さらに

「 (イマ)ダア・・」

「!」

コンボの芸術度というかタイミングがより優れていると

ゲージのたまりが普通より割り増しで増えていき 

それはぎりぎりちょうど

オリジン必殺ゲージがたまることを見越したコンボのつなぎだった


(この繋ぎ・・、必殺技まで・・!?)


(いけない・・!)

「「 無 限(むげん) 突 破 転(とっぱてん) !」」


人造原人・ザ・アバブブの丸みを帯びた体が

オリジン必殺ゲージを消費して急激に膨らんで

のばしていた腹巻の装甲をギュワン!と一気に巻き取り

それが体ごと回転しながらとんでもない勢いでイヴにぶつかって弾き飛ばす


このアバブブも凶暴で凶悪な力を持つオリジンの怪人たちのひとり、

並外れたあふれ出る力は一撃で地平線の景色を変えるほどのパワーを持つ


それは一見するとイヴをKOさせる威力の一撃


「ゴアアアアアアアン!!」


イヴは超重量のエネルギーの塊に吹き飛ばされて

蒸気を噴き出すステージの巨大乗り物のピットに突っ込んで大爆発を起こす


そこでイヴがやられて爆散してしまったように見えた


(くうう・・っ)

(だけど・・、)


「まだよ・・!」

だけどそれをくらってイヴのHPゲージはまだ僅かに少し残っていた


イヴは倒れていた位置から煙を上げながら

「(やってくれたわね)」

という女悪魔の声が聞こえてきそうなモーションで反転して起き上がる


(あの時・・)


わずかにだが相手の必殺モーションが移り変わる時に

相手の動作に隙のようなものが生まれた

それを見極めてとっさにガードのタイミングを仕込んでいた



「「 おらザ、アーババブ ヒゲボーボォォ!!」」ドンドコドンドコ


敵のイヴを仕留め切れていなかったとみても

そこに独特の戦闘リズムの自身を高める鼓舞によって

相手を常に迫力で圧倒し

実力的、精神的余裕をアピールするような

魅せプレイの魅惑の腹揺らしパフォーマンスを見せつける相手プレイヤー


「リズ・・大丈夫?」

一方的にやられていて

相手にまだ一撃も入れることができていないリズを心配しているリコ




「・・大丈夫」


リズにはさっきの一連の流れで分かったことがあった


「私・・このリーグで戦っていけるわ・・」

「え・・?リズ・・?」


そういう確信


このリーグに入って最初に「ペダディ犬澤」を不覚の誤選択してプレイした感覚と

今この「イヴ」を使ってプレイした感覚は

はっきりと不自然なほどかけ離れていた


ペダディ犬澤もオリジンの怪人キャラクターで基本動作は共通しているため

操作スキルがあがったリズにはそれを使いこなせる操作はできた


(だけど・・「イヴ」はそうじゃない

単に機械でキャラクターを操作して使いこなしてるっていう感覚じゃない・・!)


それはイヴの手が指がそこにあれば 

そこに私の手や指が重なっていくような

そんな異常な一体感



この感覚の場所に立っていられるのなら

私はどこでだって戦っていける


だからあの時わかった

「(ブオ・・)」

相手が必殺技に入る直前にイヴに感じた間近の圧力


私はそれを一瞬で察知して本来そこでKOできるように

上位プレイヤーによって計算されつくした必殺技の本来は差し込めない、

隙と呼べるようなものではなかった、その僅かな隙に

私は直前でガードを仕込むことができた


・・

それに私は対応していた


あのドロー・バースト対決になったときは

私は出遅れてしまったけど


自信のあっただろうあのスパーダというプレイヤーは

そのドローバーストの処理技能で

このリーグの上位プレイヤーとも渡り合ってきたのだろう


あの時見えたスパーダのアカウントのプレイヤー側処理数は

とんでもないレベルで高水準だった 

だけどその処理数は勝った方の数字しか画面上には表示はされない


出遅れた私の処理数は


「(その表示数のたった1()()()()下だった)」



「アビボォォ!解挽外挽撃げばんげばんガアアアア!!」

相手の星挽きのザ・アバブブがイヴに対し仕上げの強撃を起動する

(ゴギョオオオ!!)

自らの鼓舞と体の質量に回転を重ねることによって

大幅にパワーアップできる特殊能力を持つザ・アバブブが

前回重ねた攻撃によって完全な状態となり、その上

動き出した重戦車級の巨体は接近中に二度もステージを破壊し

高難易のフェイクを組み込んでから確実に攻撃を差し込んでくる


本来その対処は限りなく難しい

だけど


滅拳メギラ


「バギイイイイイイン!!」

「!?」

リズはこの対戦で2度目のドロー・バーストを

それを得意とするプレイヤーに対して自ら引き起こす


「(リズ・・!うそ・・!まさかそこからドロー・バーストしたの・・!)」


リコも普段オリジンをしているため その戦闘のレベルの高さがわかる


(リズ・・、

今のリズの目には一体何が見えているの・・? )


だがワールドプレミアムクラスの対戦プレイヤー「スパーダ」は

その挙動を見ても一切動揺なく 

受けて立つように即座に対応してくる


「カカカカッカカカッカカカ!」

むしろそれを望んで待っていたとでもいうような

ドロー・バーストで流れてくるコマンドボタンの高度な処理を積み上げていく


「相手がさっきより早い・・!」

そのドローバースト処理速度に目をみはるリコ


そしてもう対戦相手のスパーダはドローバースト勝負に自信をもって

打ち勝ったような挙動をして

先ほど倒し損ねたイヴに今度こそは見逃さず

爆発から残った乗り物の大きな残骸ピットの中にイヴをきちんと詰め込んで

そのまま彼方の宇宙送りにするという

屈辱的最終フィニッシュを決める正確な掴みの位置取りまで

完了させているように見えた

・・



「(でも・・残念ね・・!)」



「私が「上」よ・・!! バースト!!」


「!?」

「バギャアアン!!」


「ピ」

リズのドロー・バースト処理数が画面端に表示される


「(アブ・・?!)」

それは最初に出したプレイヤー・スパーダの数値を遥かに上回る数を示していた


「お返しよ!」

リズはそのイヴとの一体感を感じたまま

流れるようなイヴの拳からコンボを叩き込んでいく


「ウガア・・!」

星挽きの人造原人ザ・アバブブは異常なほど生命力があって攻撃力も高いが

攻撃が当たる素体の判定が広く被弾を受けやすい

その痛烈なイヴのコンボに生命力の上からダメージを重ねていく

「バキイ!」

隙を全く与えないそのコンボに対戦相手は抜け出すことができない


「ジャキン・・!」


「(あっ!)」

その精密なコンボ攻撃で必殺ゲージの上昇量が上がっていて

イヴの必殺ゲージが1本分貯まった音がした


それはオリジンの怪人たちが秘め持つ必殺の力


「(ならせっかくだし ここは使うわよ・・!

イヴの必殺ゲージからの闇の必殺技・・!!)」



「 滅 閃 殲 撃(メギドラブラスト) !!」


その瞬間 


リズの入力を受けたイヴはその右腕をつきだし 

さらに背中の機械化した邪悪な翼たちを

淡いピンクの長い髪をたなびかせながら大きく広げると 


そこから凝縮されたエネルギーの丸みを帯びた光球が両翼から4つと

右肩の装甲から大きな塊の1つが浮かんできて

「バリバリ・・!」

と音を立てたかと思うと


その光球のひとつひとつの中心から1本のレーザーのような光で繋がって

それが突き出したイヴの右腕の

広げた手のひらの前方に凝縮されて1つに集中して束ねた強い光となり



「ズギュウウウウウウウン!!!」


巨大な闇のエネルギーの閃撃となってビームのように発射されて

それがコンボ後の体を浮かされた星挽きのザ・アバブブに照射され続けて

・・

やがてザ・アバブブはその強烈な光に飲み込まれた


「アバガアアアアア!!」


・・・・



「リズ player WIN!!」


「すごい・・・」

リコは画面を見て一言だけつぶやく



(ふう・・・勝った、わね・・)


「・・・・」

しばらくリコと一緒に黙って

まだフィニッシュの爆発の光でチカチカしていた画面を見続けていた


(・・・)

・・・

「シャリーン・・!」

2人は並んで黙って座っていて 

一時(いっとき)の静かな空間に賞金が振り込まれる音だけが流れてきた


相手の対戦アカウント「スパーダ」は

オリジンのかなりの上位の部類のプレイヤーだったこともあって

振り込まれる賞金の額が半端ではなかった


その獲得額は多かったし 

リズがワールドプレミアムリーグ入場料と最初に負けた分を取り返せて

おつりまでやってきて それはすごく安心はしたんだけど


「ピピ・・」

(これは・・観戦客・・?)


どうもこの対戦をオンライン観戦していた人たちがいたらしく

(オリジンでは入場していれば

そこでの試合はシティでの見世物になっていたり

基本的に自由に閲覧することができるのだ)


「え・・?」

そこからゲーム内通貨チップが

リズのアカウントに大量に投げ込まれてくる



「シャリーン!」

「シャリーン!」

「シャリーン・・!」

・・・・

(えええ・・)

その増えていく数字に

ようやくリコがわなわなと声をあげ始める


「な、なにこれ・・」


「ど、道楽ってやつかしら・・」


対戦自体は落ち着いて終えれた気がするけど

後から見ていて

そのぐんぐん増え続けていく金額に

リズも実感してきて落ち着かない声をだす


お金持ちのボンボンプレイヤーには対戦では当たらなかったけど

こういう形でお金持ちのボンボンプレイヤーに当たっていたということだろうか


(どういうことかしら・・?もしかして「スパーダ」っていうひとが

そうとう人気か集客力のあるプレイヤーだったのかしら

配信者ってそういうことなの・・?)


全世界で熱狂的な支持を集めるオリジンにはいろいろな人が

集まっていてそういう文化もできているのだという

投げ銭システムっていうらしい


「でも知らない人からちょっと怖いわね・・」

「そうだね・・」

その異様さに少したじろぐ


(・・・)

「まあでも もらえるものはもらっておくけどね」

「ふふ リズっぽい」

基本的に奔放としているリズ


もう頭の中は切り替わっていたのだった



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