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【第一章】第七十二部分

放課後の校舎オモテ。つまりここは公開処刑の場である。ゆめはつかさに鬼の形相で、言葉をぶつけた。

「つかさ、もう遠慮はいらないわ。あたしと付き合いなさい。これは命令よ。絶対服従しかないんだから!」

ゆめは背中を90度曲げて、右腕を差し出した。強い言葉のワリには、スタンダードなコクハクである。

「仕方ないなあ。差し伸べられた手に込められたものは掴まないとわからないからなあ。」

つかさは自分の手を前に伸ばして、つき出されたゆめの手に合わせようとした。

「ちょっと待つのですわ!」

校舎オモテなので、緋景にもふたりの様子が見えていたのか、血相を変えて飛び込んできた。

「つかさ様、これをガン見するのですわ!」

つかさはゆめをヨンリオショップに誘って交際することはできず。


「やっぱり、お兄ちゃんはうりのものなのだ~!めっちゃハグ!」

いきなり楼里がつかさに抱きついてきた。

『バキッ!』

「ぐはっ!ど、どうして、楼里、ここに戻ってきた?バタン。」

つかさは背骨が折れたかもしれないような破裂音を発して、横になった。そこにはもうひとつ死体的なブツが並んでいた。

「ううう。緋景、どうしてまだボクに拘るんだ?ガクッ。」

緋景が白目を剥いて、鳴志司を見下ろしている。

「ワタクシにも何がなんだか、わかりませんわ。からだが勝手に動いて、お兄様をシメテしまったのです。」

緋景はそう言いながら、仮死状態のつかさの腕をつかんで、自分の胸に当てた。それを見て、ゆめと楼里もつかさの腕に胸をマーキングしていた。

カオスはここから始まったのである。



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