【第一章】第七十一部分
どれぐらい時間が経過したであろうか。
煙が自然に流れていき、、晴れてきた。
すると、楼里、緋景、裕璃音も同じように、目を瞑っていた。三人はまったく同じ妄想をしていたのである。正確には、ゆめの妄想が魔法使いの三人に伝搬して、同じカオス状態を見せていたのである。
三人の目の前で、鳴志司が躓いて、つかさが寄りかかっていた。
「ここから時空が歪曲したんだ!」
実際には時空が曲がったわけではなく、ゆめの妄想である。
ゆめと、楼里、緋景、裕璃音は大慌てで、鳴志司たちを支えて、それ以上の、猥雑化をギリギリで阻止した。
四人の女子たちは、へなへなと体勢を崩して、女の子座りになった。やがて、裕璃音が立ち上がって、全員の前で宣言した。
「こんなことになってはいけない~。やっぱりまっとうな恋だけを認めよう~。」
ついに、裕璃音が決断し、楼里を連れて紫水晶学園を去ったのである。
こうして廃校を逃れた紫水晶学園。
ゆめは焼き立てのたこ焼きのように上機嫌だった。
「これであたしはつかさに堂々と交際宣言記者会見できるわ。まだ告白することはできないけどね。」
交際宣言と告白の違いは、乙女にしかわからない。




