【第一章】第六十八部分
裕璃音はふたりを見て、チンピラ悪党のように、舌なめずりした。
「あたいがあんたたちを食うよ~。」
裕璃音はふたりのスカートをいっぺんに捲った。
「あたいに魔法で勝とうなんて、百年早いんだよ~。」
裕璃音の勝因はあくまでゆめたちの準備ミスである。
裕璃音の目が虹色に輝いた。
「たくさんの花が咲いたよ~。ゆりの花じゃないけど~。お花畑は気持ち悪いうさぎやリスやネコでいっぱいだよ~。」」
裕璃音は瞳を真ん丸に拡大させて、ふたりのパンツをガン投影させていた。
「さぁ~てと、お花を摘むかな~。あっ、花摘みは、ネーチャン、コールガールじゃなくて、そのままの意味だからね~。」
裕璃音は両腕をカマキリのように頭上に掲げて、中庭で花壇に倒れているふたりに迫っていく。
「こういうことはゆっくり、ゆっくり、楽しむモノだよね~。」
裕璃音は震えるふたりのパンツに同時に指をかけた。
「やめて~!」
ふたりの悲鳴が裕璃音の鼓膜を強く揺さぶった、その時。
「ちょっと待つのだ~。」
楼里はパンツを見せた。黄色帽子、ブルーの幼女服のイラストパンツが陽の目を見た。
「ぐぬぬぬ~。」
裕璃音は唇を噛み締めてガマンしている。
「な~んて。うりちゃんにはお兄ちゃんに走った罪がある~。」
「ギクッ。」
「この際、気持ちをハッキリと確認したい~。お兄ちゃんなのか、あたいなのか、選んでくれる~。もちろん、あたいへの道を歩むと信じてるけどね~。」
「お姉さまはふかふか、お姉さまはふかふか。でもやっぱりふかふかは不可なのだ~。うりにはお兄ちゃんしかいないのだ!」
うりちゃんはあたいを裏切るのか、大切な大事なお姉さまをゴミのように捨てちゃうのか~?
裕璃音は悲壮感を無遠慮に撒き散らした。
うりは人生を見切ったのだ。謝罪はナッシングなのだ。
楼里は民間人を見下ろす官僚のように冷徹な顔になった。
ならば仕方ないね~。
攻撃を諦めた裕璃音。
ゆめたちはほっとして、大きく息を吸い込んだ。




