表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/73

【第一章】第六十一部分

昼休みになった。

「お弁当を作り過ぎたの。一緒にお昼を食べましょう。」

「ムムム。」

絵に描いたような笑顔のゆめと、口をへのじに湾曲させた楼里が机を向かい合わせにして、お約束のあ~ん運動を開始している。無論、ゆめの攻め、楼里の受けである。

「あっ、うりちゃん、ごはん粒がついてるわ。」

うりのクチビルの回りはハート型にごはん粒が並んでいる。

一粒ずつ、ゆめが丁寧に並べていった結果である。美術的には満点である。

ゆめは一粒ずつ、ワレモノに触れるように、ゆっくりゆったりねちっこく、舐めて

込め粒を自分の舌に乗せていった。

「あ~ん。」

裕璃音のクチビルが真っ白になっていた。コメ粒がカンペキにトレースされていた。

「もったいないですから、一粒一粒、丁寧に片付けていきますわ。」

緋景は手を伸ばして、コメ粒をつまんだ。かに見えたが、腕はそのまま裕璃音の首に回って、ぐいと自分の方に引き寄せた。

「ペロッ。まず一粒ですわ。」

「ぞわわわ、butかいか~ん。」

裕璃音の顔はひきつりながら、ひまわりのようにもなっていた。

緋景はぺろぺろしながら、コメ粒コンプを達成した

「ハアハアハア、ハア~。」

裕璃音は枯れ葉のように疲弊していた。


体育の時間になった。

ふたり一組での柔軟体操。ゆめは楼里のパートナーとなっていた。

違う時間帯で、緋景は学年が違うというのに、裕璃音の相手をしていた。時刻は異なるが、そのふたつの時間帯で、見られた現象はほぼ同一であった。

「ハアハアハア。」

息も絶え絶えになっているのは、楼里と裕璃音である。柔軟体操は、胸部に特別に重点を置いたもので、ゆめと緋景はひたすら顔を擦り付けて、その部分をより柔らかにこねていた。楼里と裕璃音はマッサージ攻撃を回避すべく、散々抵抗した結果、ひどく疲労したという結末であった。


ゆめと緋景の行為は異常である。しかしそれは単体の行動としての評価である。周囲でも同様の所業が多数、それも半端ない件数で見られたとしたら、異常は日常という見方に変化する。

「きゃあ、ゆめさんが来たわよ!」「こっちは緋景様が食事に来られたわ!」

ゆめと緋景は片っ端から女子を襲っていった。襲われたと言っても、合意の上というか、ゆめと緋景に、キスされるのを待つ女子たちの行列ができて、整理券が配られていた。

ゆめ緋景待ち行列はさらに発展し、遂に予約制にまでなっていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ