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【第一章】第五十三部分

『意見を言うのは構わない。言論の自由を奪うつもりなはないからな。従わないなら、退学してもらうだけなのだ。まあ1年遅れるけど、MFS高校卒業生という輝かしいお宝を手にするんだから、御の字じゃないかな。』

以後、生徒からの反論、生徒会長批判は影を潜めた。

しかし、楼里の表情は曇りガラスだった。


楼里が生徒会長に就任してから、生徒会室が改装された。部屋の奥に、二人用の黒革のソファーが置かれた。さらにその先には天蓋付きのキングサイズベッドが設置されていた。

「お兄ちゃんとうりだけのスイートルームを作ったのだ。お兄ちゃんがどうしてもって言うなら、ご休憩も可能なのだ。2時間4000円。キャハッ。」

頬に両手を当てて、照れポーズに走る楼里。

「し~ん。」

つかさの眉は、1本も動かなかった。

「ほら、うりの手作りのクッキーなのだ。」

ベッドからクッキーというのは、提案グレードが大きくダウンしており、一般人でも触手は容易に動くまい。

「ほらほら、うりの恥ずかしい写真なのだ。」

水着姿だが、残念ながら、スク水で、からだのアップダウンを見つけるのが容易ではない。

「シーン、シーン。」

つかさは微動だにしない。

「ほらほらほら、これはとっておきなのだ。もう限界なのだ。ハアハアハア。」

楼里はひとりで肩で息をしている。

「うりの、は、恥ずかしいパンツなのだ、恥ずかしいって言っても、安物とかキャラもので恥ずかしいって意味じゃないのだ。穿いたばかりのセミホットなぬるぬるパンツなのだ。」

「シーン、シーン、シーン。」

つかさの、微動なし態勢は揺るぎない。

楼里の自己激アピールとつかさの無反応というシーソーな展開で、ふたりは言い争いになってきた。


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