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【第一章】第五十二部分

反対派は、肩を落として、選挙管理委員会室を出ていった。それを確認してから、額に汗した楼里が選挙管理委員会室にネズミ男のようにコソコソと入っていった。

「よくやったのだ。不正なんて、全然まったくやってないのだから、心配する必要なんてないのだからな。生徒会長選挙で、うりが当選者となった理由はカンタンなのだ。」

選挙の実態。この学校の生徒の多くは当然現在の生徒会長に投票したが、投票総数に、MFS高校の票も加算されたからであった。生徒数が凋落の一途である紫水晶学園に比べて、MFS高校の生徒数の方が圧倒的に多い。選挙結果は戦う前から決定されいた未来なのである。


『全校生徒に告ぐ。大至急、講堂に集合するのだ。』

 もはや恒例行事となっている楼里の校内放送。

「なんだ、なんだ。悪い予感しかしない。」

不安だらけの生徒たち。講堂には生徒会メンバーが集まっていた。

『生徒会新メンバーを紹介するのだ。』

副会長は、つかさが指名された。役員には緋景、ゆめが名を連ねた。

さらに特別に鳴志司を名誉会長に指名した。

これは楼里一流の懐柔策であった。但し政策の決定権は楼里が一手に握っていた。

『うりは、MFS高校からの派遣生徒会役員なのだ。生徒会長に選ばれた以上、派遣目的を果たすのだ。予定通り、紫水晶学園の廃校を進めていくのだ。』

「ついに、来るべき時がきた。」

生徒たちの感じ方は同じだった。

楼里はイヤな言葉を紡いできた。

『廃校と言ってもただ廃校ではなく、格下げ廃校なのだ。統合される生徒は1年下がる。それはそもそも学力偏差値が低いことに加えて、魔力が低いからなのだ。さらに男女交際があるとか、女子高であるMFS高校からするとあり得ないという妬みもあるのだ。』

「こんなの、生徒会の横暴じゃない!」

 生徒の声はいろんなメディアを通じて、話している楼里に即座に届いていた。


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