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【第一章】第四十七部分

「みんなが聞きたいことをひとつずつ説明しよう。まずは廃校の話だ。自分も昨日聞かされたばかりで、実のところ、頭の整理はできていない。しかし、事態はすでに動いている、いや動かされている。世の中では、アナログ魔法の副作用、問題点はさんざん指摘されているところで、その潮流が本校に押し寄せてきたということだ。僕は魔法使いではないので、魔法のことはよくわからないが、アナログ魔法を使う者はやがてスミに追いやられるということなのだろうか。」

鳴志司は、緋景とゆめに寂しげな視線を送った。

「次にそのためにやってきたのが、こちらの美南(みなみ)楼里さんだ。自称、喜多見つかさくんの妹だ。」

即座に楼里が反論の狼煙を上げた。

「うりは自称の妹ではない。DNAを共有する、お兄ちゃんの妹なのだ。」

「DNA的な妹?じゃあ、クローン系ね。名字も違うし。ごきげんよう。

ゆめが意地悪そうな目付きでツッコミをいれた。

「そうじゃない。楼里はオレの本当の妹だ。幼い頃に母さんが離婚して、連れていったんだ。今でも時折家に来ているのを知ってるぞ。」

「お兄ちゃん!まさかうりの不法侵入を知っていたとは驚きなのだ。家は親父とふたりだけだから、用心のために、監視カメラは付けてあるからな。」

つかさの言葉を鳴志司が咳払いで、遮った。

「ゴ、ゴホン。ところで美南さんは、みんなが気になっているだろうが、美南さんはマジカル・フロンティア・スピリッツハイスクール、通称MFS高校の生徒会長だ。そのきらびやかな服は、正統な制服なんだ。本来は中学2年生だが、飛び級で、高校1年生であるだけでなく、その才覚を認められて、生徒会長に就任しているということだ。」

「ええっ?」

つかさだけでなく、ゆめと緋景も瞠目している。

楼里は、ボンデージ制服に銀色のウサミミを付けて、自慢げに補足した。

「この制服は、無駄を省き、量子エネルギーを最大限に吸収し、蓄積できるようにしている。全身に量子エネルギーが行き渡るように構成されているのだ。このウサミミアンテナで、量子エネルギーを受信する仕組みなのだ。ゆえにエネルギー源は無限であり、自然と人間の体力を奪うアナログ魔法とは根本的に違うのだ。これからは、いやすでにデジタル魔法の時代、アナログ魔法は過去の遺物、異物なのだ。」


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