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【第一章】第四十六部分

危険な講堂から生徒たちは教室に戻った。

ゆめたちも生徒会室に戻った。異変が突如襲いかかってきた。

からだの線にぴったりの銀色ボンデージを身に着けた女子がつかさにダイブしてきた。

「お兄ちゃん!やっと逢えたのだ。大好きなのだ!」

「な、なんなんだ?お前はまさか、楼里なのか?」

「そうなのだ、つかさお兄ちゃんの妹のうりなのだ!」

「その変な喋り方、この前のデジタル魔法使い!?ガバッ!」

ゆめは大驚愕の表情で、思わず自分のスカートを捲ってしまった。

その様子を見ていた緋景は、圧倒的に触発されて、大胆な行動に出た。

「お兄様!ワタクシはバグりました。ハグしますわ!」

緋景は鳴志司を羽交い締めにした。

「「苦しい!」」

つかさと鳴志司は毒ガスでも吸ったような顔になった。

「やめろ、楼里!」「やめろ、緋景!」

「あっ、うりとしたことがお兄ちゃんに久々に逢えて有頂天になってしまったのだ。」

「あっ、ワタクシとしたことが、お兄様とのスキンシップを補充してしまいましたわ。そう、これはただの兄妹のスキンシップですから、なんでもありませんわ。」

つかさは緋景の言い訳がましさに、違和感というよりは、ムリをしてる、という感覚に包まれていた。

ゆめはつかさと楼里を見て、心に荒波が立つのを感じていた。

(これは何の感情なの?)

嫉妬する自分に気付いた。

緋景は遠慮なく兄に飛び込む楼里をうらやましく思っていた。

つかさは緋景の真の気持ちに気づいたというより『やっぱりな、』と思った、落胆のない自分に納得していた。

そんな三人の心のざわつきを見透かすような言葉が鼓膜を弾いた。

「鎮まれ、みんな口を閉じろ!」

鳴志司が珍しく一喝した。カップラーメンにお湯を入れるからしばし待て。

『180秒、沈黙。』

ただ黙るだけでなく、カップラーメンから湯気が上がるのを見ることで、生徒会室はドタバタが収束し、落ち着きを取り戻した。


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