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【第一章】第二十八部分

「つかさ、おはよう。あたし、応援するからね。」

「ああ、ゆめ。おはよう。応援って、いったい?」

つかさの返事を待つことなく、ゆめは登校路をずんずん進んでいった。

「あたしには、会長がいるんだし、つかさのことはタダの幼馴染みなんだから、関係ないわ。」

ゆめは複雑な気持ちに駆られている自分に立腹したまま、学校へ向かっていった。

「こうなったら、メイド服攻撃を全面展開してやるんだから!」

「今のお方は、何だったんでしょう。」

まさにキツネにつままれたような緋景。

「あら。髪の毛が三本抜けましたわ。」

緋景は銀色の長い自毛を手に取っていた。

アナログ魔法の副作用はどこに出るのかわからない。

「緋景さん。どうかしたのかい?」

「いえ、何でもありませんわ。サルは人間より三本多いというだけですから。さあ、登校いたしましょう。オーホホホッ。」

つかさは、軽く首を傾げて、牛車に乗り込んだのである。


牛車のあとをついていく三輪車。ドライバーは被り物女子である。女子は両手で何らかのジェスチャーをしており、ハンドルを握っていない。三輪車は自動運転である。最新のテクノロジーというよりは操作魔法であろう。

ゆめは先行して学校に向かう牛車を見て、拳を握りしめていた。

「あの子みたいに、一歩いや、十歩ぐらい踏み出さないと、エサにはありつけないわ!」

鳴志司はゆめのエサというありがたみの薄いポジションを得た。


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