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【第一章】第二十四部分

ゆめが生徒手帳を受け取りした頃の生徒会室。

「赤空さんは、ずいぶんとベタなやり方だねえ。もっと工夫してほしいところもあるけど。赤空さんの心意気を買ってしまうねえ。」

鳴志司は窓の外に顔を向けて、ゆっくりと流れる真っ白な雲を見つめていた。


ゆめは授業中であったが、頭は妄想から思考へと昇華していた。

「生徒会役員になるのは新入生だから百パー無理だし。プシュー。」

思考回路は電池切れを起こして、しばらく停止していた。

「こうなったら、あたまをシャッフルして、軽くするわ。ここの生徒という先入観を排除したらどうだろう。あたしは、会長のことが好き。それを現実にコンバージョンすると、どうなるの?」

ゆめは瞑想して、小坊主のポーズにシフトした。

『ポン、ポン、ポン、ポン、チーン。』

ゆめの脳内で、木魚を叩いて、鉦がなった。

(お、お嫁さんの機能で考えるのよ。で、でもお嫁さんは、ど真ん中ストレートで、簡単に打ち崩されてしまうわ。だから一歩引くわ。そうね、お手伝いさんなら入れるかも。つまり、メイドね。)

「お手伝いさん、いやメイドとして、生徒会に入りたいと言うのかい?」

「ダメですか?」

すでに濃紺のメイド服を着ているゆめ。スカート部分の裾が膝上30センチであり、通販サイトのなんちゃってメイド服であることは明白である。ゆめはいきなり生徒会室のドアを叩いたのである。つまりすでに生徒会室に入るというミッションは無自覚に果たされたのである。

鳴志司はメイド服のゆめを見て、目を横一文字にしたが、すぐに立ち直って、いつものように、顔の回りをキラキラさせた。

「キミは生徒会にメイドとして入りたいんだね。」

「そ、そうです!」

「ここは生徒会。タダのメイドはいらないんだよね。しかし、キミには魔法使いというオプションがあることは生徒会長として知っている。」

「どうして、そんな個人情報を会長が?」


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