三人の正体判明した現場
あ〜…俺は何をしていたのだろう…
何もせすにジャイアントマンティスとの一戦が終わっていた。
「あらかた終わったからもういいだろう。フカツ〜2台積んでここ出るぞ〜(ガッ)」
「コウジさん了解しました。お兄ちゃん乗ってるんで優しく積んで下さいね(ガッ)」
何やらこの様子だとこの魔獣ユニックに2匹を乗せて帰る相談をしているようだ。
そんな事を考えていたら、けたたましい騒音と共に揺れ始めどうやら乗せ終わったらしく静寂が戻った。
左のドアが開きフカツとコウジがヒサノブと言っていた男が登ってきた。
「おう!兄ちゃん奥に詰めろや!」
大きい声だ。すると、あとから来たコウジがポカンとヒサノブの頭を小突き
「お前はもう少し気を使え」
「イテ!あっ…すいやせん」
ヒサノブを制し二人で乗り込んできた。
フカツも右のドアから乗り込んで来て、中はギュウギュウになった。
「この度はお助け頂き、誠に感謝致します。ありがとうございました。」
「いや、いいって。どうせこの街に用事が有って来たついでだから。」
コウジが顔の前で手を振り謙遜していた。
「差し支え無ければこの王都で私に出来る何かお礼をしたいのですが。」
「おっ!いおね!酒!酒飲もうぜ!」
一際ガタイの大きなヒサノブが俺の後ろに回した手で肩を叩きながら言った。
「だから、声がデカイよお前は… まぁ喉も乾いてるし… それもいいか(笑)」
コウジもまんざらじゃなさそだった。
「じゃあ町の入り口まで車回しますね〜」
フカツはそう言うと魔獣を走らせ始めた。
城門の近くまで来ると、騎士団が槍をこちらに向けて騒ぎ始めている。確かに得体の知れない化物が近付いてきたらそうなるのは明らかだよね…。ここは!
「すみませんが、私が降りて皆に説明してまいります。」
「ぁぁ〜……、お願いします。僕達じゃ疑われますもんね。」
フカツがニコっと苦笑いをして魔獣を跳ね橋の前で止めた。俺はヒサノブとコウジを乗り越え降りて手を振りながら橋を渡りはじめると、それを見た騎士団はこちらに向けていた槍先を天に突き立て歓喜の声を上げていた。
その夜王都の酒場では、厄災を鎮めた俺と魔獣使いの3人の為に宴が模様され、皆、酒と料理を平らげながら大騒ぎしていた。
「魔獣使いのみなさんでしたら公宮の堅苦しいパーティーより、コチラのどんちゃん騒ぎのほうが宜しいかと思いまして。」
「いい!いいよアレル君!俺ぁ〜こっちの方が大いに向いてる!さぁ!飲むぞぉぉぉ!!ガハハハ」
ヒサノブは相変わらず声が大きい…俺はポンと肩を叩きその場を離れ隅のテーブルで飲んでいるコウジの所へ向かった。そう、聞かねばならない事があるからだ。
「いかがですかコウジ殿」
「お〜アレル君か。お陰様でしっかり胃を満たしてるよ」
「それはよかった。 で、話は変わりますが、何故コチラの王都にいらしたのでしょうか?私から言うのも何ですが、もしや天啓にていらしたのではないですか?」
コウジは飲みかけたグラスを止め、上目使いでコチラを見た。
「察しがいいねぇ〜。そうだよ。俺達が来たのは君を探しにきたんだ。」
「やはり…そうでしたか。」
コウジの話だとこうだ。
コウジは異世界の藤崎組というギルドに勤めており、そのギルドにわが世界の女神カルミネル様が降臨なさったらしく、藤崎組のギルド長へ魔王討伐の依頼があったらしい。ギルド長と女神の話し合いは三日三晩続きお互いが合意を得て手助けする事になった。そして女神との約束でギルドの一部をこちら側の世界と繋げ、行き来出来るようにする手筈だったが、その日取りを聞いて居なかったコウジ達は、コチラに繋げる最中に誤って門を通ってしまい、見知らぬ土地に出てしまった。それを知った女神がコウジ達には啓示を送り、この王都の場所と、この俺勇者アレルの手助けを頼み導いてくれたとのことだった。
「でよ、とりあえずあんちゃん拾ったら会社までの道はその後教えるってんで来た訳よ。」
コウジは少し酔ってるのかニヤっとして見せた。
「で、ここまで来るのにゲームの世界の生き物がウジャウジャいて3日もかかったんてすよ。」
と、フカツがどこからともなく現れヤレヤレと言った雰囲気で話しかけてきた。
「そうだな、大変だったよな。緑のゴブリン?だっけ? それが群れなして襲って来るわ、見たこともねぇでけぇ動物が居るわでフカツのオタク知識が無かったらココまでこれなかったかもな(笑)」
コウジが笑いだした。フカツはそりゃないですよとうなだれ、コウジはまた笑った。
なるほど、この方々は間違いなく召喚された我が同胞らしい。
しかも………
同胞はギルド1つだって!?
それはそれで心強いが
………
心強いが……なんだろう……この不安感は……
まぁ〜…今日は
飲んで気持ちを誤魔化そう……




