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俺のお供は最強建設会社!?ってなに??  作者: ランバダナオキ
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衝撃の出会いの現場

俺の名はアレル。 勇者アレルだ。

リュンバーム王国の国王様の命により、魔王討伐に出かける事になった。

そして、司祭様の御厚意により異世界から最強のお供を転生して頂いた…………

はずだったのですが、転生されたお供が強大な力をもっていたらしく、座標がズレてしまったらしい。

その後、司祭様は魔力を使い果たしてしまい3日間寝込んでしまわれ、今、ベッドの傍に俺は呼ばれたのであった。


「勇者アレルよ…実にすまん事をしてしまったのぉ〜。」


司祭様は枕の上で顔をこちらに向けながら話を続けた。


「40年前の先の大戦の折に、国王様と共に魔王を彼の地に追いやったこの私が、よもやこんな事になろうとは…ゴホゴホ…」

「何を弱気な!司祭様の魔力は王国イチではございませんか!すぐに魔力も戻り良くなります。」

俺は一礼をし顔を下に向けた。


「いやいや…勇者アレルよ…今回はちぃとばかし張りきりすぎてのぉ〜、40年貯めてきた儂の魔力をすべて使ってしもうた。おかげで最も強大な力と素晴らしい叡智に満ちた者を召喚したはずなんじゃが……」


司祭様は俺から視線を外しバツの悪そうな表情をし、毛布から出した指をモジモジさせていた。俺は司祭様の話のあとに続けた。


「何処に召喚されたかは解らないと…?」


「すまぬアレルよ!大体の場所は検討が付くんじゃが、どんな者が召喚されたかもわからんのじゃよ」


照れ隠しなのかより一層モジモジが激しくなった。


「じゃからの…?儂が召喚したお供は自分で探してくれんかの?恐らく西じゃ!魔王城の行きすがらにおるはずじゃ!ハハハ……ハ…ハァ………」


司祭様は落ち込んだ様子で俺に背中を向け毛布をかけ直した。俺も少々拍子抜けしてしまい苦笑いを浮かべたが気を取り直し、


「司祭様!私が必ずその者を見つけ出し魔王を倒してみせます!!」


俺はそう言い放ち司祭様の部屋を出て扉を静かに閉め振り向くと、そこには修道服を着た綺麗な女性が心配そうにうつむいて立っていた。俺は数秒目を奪われハッと我に帰ると修道婦が口を開いた。


「勇者様、私は司祭様の補佐をしておりますラフィーナと申します。少々お伝えしたい事が御座います。」


真剣な顔の彼女は凛として光を纏ったような聖性さがあった。俺は顔を崩さない様にしていたが心の中ではドキドキしていた。そんな事は知ることもなく彼女は話を続けた。


「司祭様の召喚なされた者の事ですが」

「私が『神託』のスキルを使い我が国の主神カルミネル様にお導き頂きましたところ……どうやらお一人では無いようです。」


ん!?すると2人?…3人!? なんてことだ、探す手間が増えると言う事か。

まぁ仕方がない事だ。強力な仲間が多いのは心強いし、どちらにしても4〜5人のパーティーは組むつもりではいたからな。


「大丈夫ですよラフィーナさん。どんな困難でも私はうけてたちます。貴女が困る事なんて無いんです。」


キマった!俺は内心、格好良く振る舞えた事にニヤけそうになった。よし!ここで彼女の手を取りもうひと押し!っと思ったその時、


「大変だぁぁぁ!!ジャイアントマンティスが城門近くに出たぞぉぉ!」


外から大声が聞こえてきた。やれやれ、たかが大カマキリ位で何を慌てているのか。思わずフッと鼻で笑ってしまった俺の横で彼女が騒ぎだした。


「それはかなり大変です!!なんという事でしょう。」

「いや、ラフィーナさん。私がすぐに討伐して参りましょう。」

「でも勇者様!ここのジャイアントマンティスは必ず2~30匹の群れを作るのです。」


なに!?人の身の丈もあるカマキリが2~30匹だって!?あのロングソードのような鎌を2本振りかざしてくるアイツらが群れたらほとんど小隊並みじゃないか!


「まっ………まかせて下さい!!このアレル!身命に誓い倒してまいります!!安心してお待ちください。」


そう言うと俺は走り出した。

走り出したがどうしよう……

気の重さなのか加護を受けし鎧がどうしようもなく重く感じる。

果たして俺は倒せるのか!?

いや!ここは王都だ!私だけではなくリュンバームの騎士団達も動くだろう!よし!何とかなる!

そう考えながら街中を走って西の城門を目指した。

城門が見えてくるとまだ閉門はされておらず、門の外から住民達が必死に逃げて来ている。その向こうには土煙の中兵士達が必死に大カマキリ達と闘っているのが見えてきた。

城門に近づくにしたがって、町の外の視界が広がってきたが、俺はそこで愕然としてしまった。俺が城門を抜けるとそこには大平原が広がり、100匹ほどのジャイアントマンティス達がいたからだ!


「駄目です勇者様!中にお入りください!この数は無理ですよ!一般人みんなが入り次第兵士達もここまで引いてきます!そしたら城門をしめますから!」


門番が俺に叫んだ。俺は平原の惨状を眺めるしか出来なかった。やられた人々をムシャムシャと表情も無く食べるマンティス達はどこか不気味さをかもし出していた。あの中で戦うのは気がおかしくなる位怖ろしいだろう。しかし、


「いや、私が行こう。私がシンガリをするから兵士達が無事城門まで帰ってきたら太鼓を鳴らしてくれ。その合図で私も引こう。」


そう門番に言い残し俺は土煙に走り出し、呪文の詠唱をした。


「ファイヤーウォール!!」ドゴォーン!!!!


炎の壁が兵士達の前の5匹程度を焼いただろうか。兵士達はそれを見て歓喜しはじめた。俺はそれを制するように言い放った。


「早く引くんだ!おれがコイツらを引き止める!その間に王都に逃げろ!」


その大声に兵士達は我にかえり城門へ1人、また1人と走り出した。


「うおぉぉぉ!!」


俺は無我夢中で群れの中に切り込んで行った。

何匹…いや何十匹切った頃だろうか、息が上がり心臓も裂けそうな位苦しくなってきた。必死に剣を振り魔法を連発させ、疲れで朦朧としてきたその時、遠くで太鼓の音が聞こえてきた。

どうやらみんな無事に門をくぐったらしい。

よし!戻ろうと振り向いた俺は愕然としてしまった。

余りにも必死に切り込んだせいで、思わず群れの深くまで入り込んでしまってたらしい。

退路にはおびただしいカマキリが控えていた。


「やっべぇ〜かも……ハァハァ……いつの間にこんな……」


格好つけ過ぎた自分に後悔しつつ城門に向けて足を進めた俺だが、群がるジャイアントマンティス達は容赦なく鎌を向けてくる。

あがる息を飲み込みながら沢山の鎌を躱し、剣でいなしながら俺は進んで行った。

そんな中、遠くから太く響くラッパの様な音が聞こえた。

なんだろうこの音は?天使が迎えに来るときに吹き鳴らすというラッパの音なのか?

俺も覚悟を決めないといけないのかな。

ハハ……まだ出発もしていないのにこのザマかよ。

その音は王都の反対側、大平原の向こうから聞こえてくるが、後ろを振り向く暇もなくカマキリ達をいなしながら進んでいると、ラッパの音は大きくなり地響きまでしてきたのを期に、前にいたカマキリ達がオロオロし始め攻撃の手が緩んできた。

俺も気になり右に顔を回し後ろを見ようとした瞬間、右側にいたカマキリ共が何か巨大な物に粉砕され弾けとんだ。

な…………何だ!?

その巨大な物はグォーーンっという音と砂煙を巻き上げ俺の右側目の前で止まった。


「おぉ うぇぇー!?」


思わず驚きすぎて俺は変な声をあげてしまった。

そこには身の丈の2倍以上の高さと馬10頭分はある長さの何かがいた。

何だこれ……

するとガチャッと頭の方から音がし、扉の様な物が開いた。


「おう!あんちゃん!早くこっちに来い!」

「え?」

「え?じゃねぇ〜よ!早く走れ!状況わかってんのか!?」


開いた扉から丸く黄色い兜を被った男が身を乗り出して俺に話しかけてきた。

続けざまに周りのジャイアントマンティス達を指差しながら男は叫ぶ。


「あぁぁ!コイツら慌ててるうちに乗れって言ってんだよボケ!フカツさん俺荷台のユンボ動かしますからあの塀の前の誰もいない所まで走らせてください!」


そう中に向かって言うと男は後ろの緑色の光沢のある布の中に潜っていった。

呆気にとられていた俺だが我にかえり急いで彼が降りた扉に向かうとその中に椅子があり人が2人乗っていた。

何が何だかわからないまま2段位の階段を登り乗り込み扉を閉めると、右端に座っている男が丸い輪を握りながら話しかけてきた。


「跳ねると舌噛むから気をつけるんだよ。」


その男は優しく微笑んで左手の棒を動かした。するとその乗り込んだ巨大な物体が恐ろしい轟音をたてながら進み始めた。

目の前にいる大カマキリはこの巨大な物体に弾かれ下敷きになり次々と倒されていく。

俺は唖然としてクリスタルで出来ているのか透明な窓の中からそれを眺めていると真ん中に座っていた男が透明な水筒らしき容器を差し出して話しかけてきた。


「俺はタカクコウジ。大変だったなあんちゃん。これでも飲んでチョット休みな。スホドリ美味いから。」


彼はニコっとすると輪っかを握っているフカツと呼ばれていた男に窓の外を指差しながら静かに話しかけた。


「フカツゥ〜。あそこならいいんじゃないか?止めたらクラクションならして。それから多分ヒサノブの事だからユンボ急発進で後退させるだろうからニュートラにしといてショック逃してな。」


何を話してるんだろう。俺には全く理解出来ない会話だった。それよりこの物体は何なんだろう。馬も何も居ないのに勝手に走っている。まさか神の遺物!?

ん?彼らが召喚者?

それなら辻褄が合う……グオン!

後ろで何が音を立てた。するとタカクコウジと名乗った彼が小さな箱にクルクルと貴族の髪の様な紐のついた物を手に取りそれに向かって喋り始めた。


「はやいはやい!ヒサノブあせんなって。とりあえずユニック止めて急いで前上げるからそれから降りろよ。(ガッ)」


「了解!わかりました!コウジさん心配かけてすいやせん!(ガガッ)」


声が聞こえる!!??

どこから!?

なんなんだこの男達は!?

そうこうしてるとコウジという男が支持した場所に到着し止まった。

するとフカツが何やらゴソゴソとあちこちを触り始め、短い棒が2本と長い棒が1本ついた箱をいじるとプシャーっと音がし、俺らが乗っているところが浮き始め、それと同時に後ろでグォォン!!と音がすると揺れ始めた。


「うわぁわわ!」

「大丈夫大丈夫。ヒサノブがユンボ降ろしただけだから。」


揺れが収まりコウジはそう言うが俺には全てが初めてでどうしていいかわからない俺を尻目に、再びフカツが何やらゴソゴソとすると視界が沈み始め、コウジに喋りかけた。


「シートはどうします?」

「あとでいいんじゃない?このカマキリ潰さないと降りようもないでしょ?」

「じゃあ群れの後ろに車回しますね。ユンボに追い込みます。」


ユンボ?なんなんだろう?後ろで音を立ててたヤツなんたろうがここから見ることが出来ない。しかしこの物体が走り出してカマキリの群れを左回りに走り回り込んだ時、窓の外に俺は目を疑った。


「ド………ドラゴン!?」


そこには黄色く巨大で長い首を伸ばした何かがカマキリ達をなぎ倒していた。

低く伸ばした首を左右に振ると簡単にカマキリ達は潰れ弾かれていた。


「コウジさん。トラックで轢くのはいいですけど、前のバンパー歪んじゃいますよ。」

「大丈夫大丈夫、あとで会社見つけたら直してもらうから。」


なぜこんなに冷静でいられるんだこの男達は!そしてコレは何なんだ!?それにあの黄色いドラゴンはどこから来たんだ!?

頭の中が混乱し何も喋れない俺だった。










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