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そのころのアルバート君3

「心配には及びません。リーリア様に今後お子様が生まれることがありましても、次期公爵はアルバート様から動くことはございません。そのために、公爵家の血が流れている方から養子を探しましたし、ロマルク公爵家の跡継ぎ問題でもめるよなことがあれば陛下も黙っていませんので正式に養子となる際に誓約書には王家の印もいただくことになっております」

 そうか。

 僕は、幼女と結婚しなくていいんだ。

 そもそも、結婚の話じゃなくて、養子か。

 理想の塊が僕の義母?

 両親があんなに申し訳ないと言っていたのは、親子の縁を切ることに対してだったのか。養子に出すイコール、貴族社会では一切生家との縁は切らないといけないからなぁ。のちのごたごたやらお家乗っ取り騒動やら揺すりたかりやら何やら問題が起きないように。

 ……お金で子供を売るようなと申し訳ないって……僕は熟女の婿になれると思い込んでいたから、大喜びしてる心を隠して「僕は幸せになれるから大丈夫。心配しないで」と繰り返し両親を説得したけれど……。

 まさか、両親を母とも父とも、兄弟を兄とも呼べなくなるとは思ってなかった。そりゃ、家族仲が人一倍いい家族だったから、辛かっただろうな。親に恩返しもできていないのに。ちゃんと話を聞いていなかったばかりに……。

 って、ちょっと待てよ。

「僕が、次期公爵?!」

 いや、いや、無理でしょう、無理でしょう。

 自慢じゃないけれど、いつか行き遅れの金持ちに声をかけてもらうと、そればかりを考えて生きてきた。

 きっと、立場的には家のことには口出しできるようなものではなく、お飾り旦那になるんだろうと思っていたから……。

 責任のある立場になるとか、これっぽっちも考えたことがなかった……。

「そうです。実の子が生まれるまでのつなぎや補佐ということでなく、決定事項ですので、ご安心ください」

 安心なんてできるわけがないっ!

 そりゃ、学園での成績は優秀だった。けれど、今まで領主となるための勉強をしてきたわけではない。学友には、学校の勉強の他に家庭教師をつけて寝る間も惜しんで勉強している者もいたし、一番上の兄だって、貴族名鑑を暗記したり、領地の毎年の取れ高や災害対策やら勉強していたはずだ。

 ……僕の才能なんて、しょせんは学校で一番だとか、その程度。人より誇れる点?ちょっと顔がよくて、ちょっと剣の腕がたち、ちょっと頭がいいくらいで。ロマルク公爵領なんて、国で一番立派な領地を運営していくなんて、そんなの、絶対無理!

 せめて、10歳くらいから勉強してなきゃ無理でしょうっ!

「領主としての仕事を何一つ知りませんが……」

「その点もご安心ください。リーリア様は小さなころよりお父様である先代公爵様の元、しっかりと領主になるための勉強をし、15の頃より手伝いをはじめ、先代公爵様が病にお倒れになってから、ここ4,5年はリーリア様が領地運営をしてまいりました」


ご、ごめんなさい。気が付けばアルバート君サイド長くなってる、まだ続くよ。

なるべくストレス内容にさっさとアルバート君サイド更新していくので。

もうしばらくお付き合いを。


おかしい。どうしてこうなった……。


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