表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

13/75

そのころのアルバート君 1

*アルバート視点です

 あ、あれ、おかしいな。

 寒気が。震えが止まらない。

 いつの間にか気を失ってしまったのか、ふかふかのベッドに寝かされている。

 今は冬ではなく春のはずなのに。布団をかぶっているはずなのに、震えが……止まらない。

 高等学園騎士科に入学して、生意気だ綺麗な面しやがってと上級生に因縁をつけられ周りを取り囲まれたときも、こんな恐怖を感じたことはないと言うのに……。

 ああ、ちゃんと両親の話を聞いていればよかった。

 30歳だと、相手は30歳だと言ったのは嘘だったのか!

 というのが経緯だと言っていた。というのって、どういうのだ!しかも、経緯ってなんだ!

 初めは30歳だったが、申し訳なく思って気を使ってその娘に変わった?

 いらない!そんな気遣いいらない!

 僕は、僕は……年上女性じゃないと、蕁麻疹が出るんだ!

 どうしよう。ああ、もう、いっそのこと……。あの理想の塊の女性を誘惑してしまおうか。

 誘惑なんて生ぬるい。

 組みしいて、胸に顔をうずめ……。

 ああ、そうだ。僕のものにしてしまおう。そうすれば……。

 母親に手を出すような男を大切な娘と結婚させるわけにはいかないと、破談になるんじゃないだろうか。

 幼女と結婚しなくてすむ。……僕は醜聞が広がるかもしれない。

 ……噂が広がってしまうかもしれない。

 婚約者の母親に手を出した男として。

 そうなれば……。

 若い男の人が好きなマダームたちから色々誘われるようになるかもしれない。

 ぐ、ぐふっ。

 ダメだ、鼻血か出そう。

 そして、当初の予定通り、かなり行き遅れたご令嬢と結婚……。

 何にも問題ない!

 そうと決まれば、早速誘惑しに……。

 上半身を勢いよく起こしたところで、ノックの音が。

「失礼いたします。……と、アルバート様、大丈夫ですか?」

 執事のセバスだ。

「はい。失礼いたしました。突然……その、お、お、お……」

 奥様と呼ぶべき?なんと呼べばいいのだろう?個人的には理想の女神と、我が女神と呼びたいけれども。

 セバスがゆっくりと首を横に振った。

「アルバート様、無理にお母様と及びする必要はありません。ご説明させていただいた通り、半年のお試し期間を経たあと」

 半年のお試し期間?

 何だ?婚約するまでにもお試しがあるのか?

 っていうことは、その間の素行で話はどうとでもなる?

 何の問題もないとも言えないからなぁ……というのは本当は知ってる。悪い噂が立てば、親衛隊の道は閉ざされるだろうし。流石に、女性に養ってもらう紐になるつもりはない。

 財産目当てで好きでもない年上女性徒結婚したけれど、若い子と遊びながら妻の悪口を言い続けるようなゲスとは違うんだ。

 財産目当てなんかじゃない。体目当て……と、いうわけでもげふんげふん、それは、まぁ、触れたいとかそういうのは……げふんげふん。

 とにかく、穏便に幼女との結婚が回避する方法があれば、それを選ぶ。

ご覧いただきありがとうございます。


……脳内駄々洩れヒーローアルバート君です。

熟女が好きすぎてちょっとおかしなアルバート君です。


……アルバート君に温かいご声援をお待ちしております。

感想欄にていただきました声援は、アルバート君の脳に直接お届けしようと思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 誤記でしょうか? 年上女性徒結婚→年上女性と結婚
[一言] 「18歳の幼女」(笑) アルバート(旧ドイツ語風だとアルベルト?)の両親は養子は養子でも婿養子だと思ってたり? さすがに、そうでなければ不自然過ぎですものね。 誤字報告、「同じ箇所で…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ