好きという気持ちはバランス良く。
僕の好きな人とは、あまりバランスが良くないみたいだ、、、!
僕の方が彼女に対して95%でも、彼女から見る
僕はせいぜい5%といったところだろう、、、!
僕の名前は 【ミラン】
彼女の名前は 【プランシェ】
僕と同じ高校で歳も17歳。
同じクラスで隣の席。
プランシェとは、、、?
こんなに近い距離にいるけど、、、心の距離は物凄く遠い...。
*
それに、プランシェには他に好きな男の子がいる、、、!
僕の親友のマロンだ、、、!
彼は、背も高く優しくて爽やかでイケメン。
クラスの女の子はみんな、このマロンに夢中だ、、、!
プランシェが、マロンを見る目は、、、?
ハートが僕でも分かるぐらい見える目で、いつもマロンを見ている、、、!
でもそのマロンは、僕と幼馴染の女の子シュリーの事が好きなんだよね!
そう言えば、、、?
シュリーの好きな男性の事は聞いた事がないな~!
▽
どうしたら、、、? プランシェが僕の事を好きになってくれるか、、、?
僕は、そんな事をマロンに話していた、、、!
そうすると、マロンは僕にこう言った、、、!
『そうだ! Wデートしないか?』
『えぇ!? Wデートって? 誰と誰、誰と誰??』
『ミランとプランシェで俺とシュリーって言うのはどうだ、、、?』
『あぁ~それいいね! 僕からシュリーに聞いてみるよ!』
『じゃ~俺は、プランシェを誘うよ!』
『あぁ! 決まりだな!』
*
そして、僕たちは実行に移す事にした、、、!
先ずは、マロンがプランシェを誘う、、、。
『ごめん、プランシェいいかい?』
『えぇ!? なに?』
『今度の日曜日さ~時間ある、、、?』
『なんで? そんな事聞くの、、、?』
『Wデートしないかなと思ってさ!』
『Wデート? 誰が来るの、、、?』
『ミランとシュリーだよ!』
『うん! 行く行く!』
『良かった! 待ち合わせ場所と時間はあとで言うから、、、!』
『うん。』
その頃、、、。
僕はシュリーを誘っていた、、、!
『シュリー! 少し話をしたい事があるんだけどいい?』
『何よ~ミラン!』
『今度の日曜日、空いてる?』
『えぇ!?』
『デートしない?』
『・・・急に何を言うかと思えば、、、? 本気なの?』
『しかも! Wデートなんだぜ~い!』
『誰が来るのよ!』
『マロンとプランシェだよ! だから、シュリーも行こうよ!』
『・・・嫌だ! 私、行かない!』
『どうしてだよ~いいじゃん! 行こうよ~シュリー!』
『何か? 裏があるんじゃないの!』
『えぇ!? 別に何もないよ~』
『ミランは優し過ぎるのよ!』
『シュリー! 一生のお願いだ! シュリーに来てもらわないと
困るんだよ! お願いだよ~シュリー!』
『・・・うーん、分かったわ! ミランがそこまで頼むなら、仕方が
ないわね!』
『ありがとうシュリー!』
▼
僕たちは、こうして日曜日にWデートする事になった、、、!
『ごめんごめん、遅くなった、、、!』
『いいよ! 早くWデートしようよ~!』
『・・・なんだか? ミラン、嬉しそうね!』
『アイツは、子供なんだよ! でもまさか!? シュリーが来てくれる
とは思わなかったよ!』
『ミランにお願いされたからね! 仕方なくよ!』
『ふーん、ミランの言う事は聞くんだね!』
『えぇ!?』
『ねえねえ? プランシェは何処に行きたいの?』
『マロンと一緒なら、何処でもいいかな、、、?』
『水族館に行くんだけど? どんな動物が好きなの? 僕はやっぱり
イルカが好きなんだよねぇ~! プランシェは、、、?』
『マロンと一緒かな?』
『マロンは、サメが好きなんだよ! プランシェもサメが好きなの?』
『えぇ!? あぁ、ううん。』
*
僕は必死に、プランシェに話しかけたのだけど、、、?
プランシェは、僕じゃなく、、、!
ずっと、マロンの事を見ていた、、、!
僕がプランシェの傍にいるのに、プランシェの心の中にはマロンがいる!
近くにいるから、僕を見てくれると言う訳じゃないとやっと分かった、、、!
僕の入る隙は、、、?
『プランシェの心の中にはないんだと、、、!』
▽
僕はプランシェを諦める事を心に誓った、、、!
その事を、僕はマロンに話した、、、!
『なあマロン、、、?』
『うん?』
『プランシェは、マロンの事が好きなんだ!』
『どうしたんだよミラン!』
『だから! プランシェの事は諦めるよ!』
『えぇ!? なんでだよ~もっとがんばれよ!』
『ダメだ! プランシェは、僕の事なんか見ちゃいなんだよ!』
『あのなミラン! 女はグイグイと引っ張ってくれる男が好きなんだよ!
ミランの男らしいところを、プランシェに見せれば! 絶対にミランの事
を好きになるよ!』
『ごめん、僕はもうプランシェの事は諦めたんだよ、、、!』
『・・・ミラン、』
*
この事を僕は、幼馴染のシュリーにも話す事にした、、、!
『あのね? シュリー、僕の話を聞いてくれるかい?』
『うん。』
『僕はずっと、好きだった女の子がいたんだ、、、!』
『それって! プランシェね!』
『うん! でも、諦めることにしたんだ、、、!』
『・・・どうして?』
『プランシェは、マロンの事が好きなんだよ!』
『ミランは、、、?』
『僕も僕なりに頑張ったけど、、、? どうにもならない事もある!』
『・・・そう、じゃ! 私の好きな人も言おうかな?』
『そう言えば、、、? シュリーの好きな男性を聞いた事がなかったね!
どんな人なの、、、?』
『・・・ミラン、貴方よ!』
『えぇ!?』
『ずっと私は、ミランの事が好きなの!』
『・・・シュリー!』
『・・・ごめんね、こんな時に、、、。』
『ううん、いいんだよ! シュリーの気持ちを聞けて良かった! ありがとう。』
『ううん。』
▼
その頃、、、。
プランシェはマロンに、自分の気持ちを伝えていた、、、!
『ごめんね、こんな時間に呼び出したりなんかして、、、!』
『いいけど、、、? どうしたの?』
『わたし! ずっとマロンの事が好きだったの、、、!』
『ううん、知ってるよ! でも俺の好きな子は、、、。』
『シュリーよね! わたしも知ってるよ! それでもわたしは、マロンの
事が好きなの!』
『プランシェ、』
『少しだけでいい! わたしの事も考えてみて? お願い!!!』
『・・・あぁ、分かったよ!』
『今日は、わたしの話を聞いてくれてありがとう。』
『うん。』
『じゃ~また! 明日ね!』
『あぁ!』
*
僕たち4人は、糸が縺れていたのかもしれない、、、!
今はその糸はキレイにほどかれている、、、!
『今日のWデートは何処に行く、、、?』
『ねえ? シュリーは何処に行きたい?』
『ミランと一緒なら、何処でもいいわ!』
『プランシェは、何処に行きたいんだよ!』
『わたしも! マロンと居れたらそれでいいよ!』
・・・こうして! 僕たちは上手くいっている。
最後までお読みいただきありがとうございます。