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好きという気持ちはバランス良く。

作者: 七瀬



僕の好きな人とは、あまりバランスが良くないみたいだ、、、!


僕の方が彼女に対して95%でも、彼女から見る

僕はせいぜい5%といったところだろう、、、!



僕の名前は 【ミラン】

彼女の名前は 【プランシェ】


僕と同じ高校で歳も17歳。

同じクラスで隣の席。


プランシェとは、、、?

こんなに近い距離にいるけど、、、心の距離は物凄く遠い...。




それに、プランシェには他に好きな男のひとがいる、、、!

僕の親友のマロンだ、、、!


彼は、背も高く優しくて爽やかでイケメン。

クラスの女の子はみんな、このマロンに夢中だ、、、!



プランシェが、マロンを見る目は、、、?

ハートが僕でも分かるぐらい見える目で、いつもマロンを見ている、、、!


でもそのマロンは、僕と幼馴染の女の子シュリーの事が好きなんだよね!


そう言えば、、、?

シュリーの好きな男性ひとの事は聞いた事がないな~!



どうしたら、、、? プランシェが僕の事を好きになってくれるか、、、?

僕は、そんな事をマロンに話していた、、、!


そうすると、マロンは僕にこう言った、、、!


『そうだ! Wデートしないか?』

『えぇ!? Wデートって? 誰と誰、誰と誰??』

『ミランとプランシェで俺とシュリーって言うのはどうだ、、、?』

『あぁ~それいいね! 僕からシュリーに聞いてみるよ!』

『じゃ~俺は、プランシェを誘うよ!』

『あぁ! 決まりだな!』





そして、僕たちは実行に移す事にした、、、!

先ずは、マロンがプランシェを誘う、、、。


『ごめん、プランシェいいかい?』

『えぇ!? なに?』

『今度の日曜日さ~時間ある、、、?』

『なんで? そんな事聞くの、、、?』

『Wデートしないかなと思ってさ!』

『Wデート? 誰が来るの、、、?』

『ミランとシュリーだよ!』

『うん! 行く行く!』

『良かった! 待ち合わせ場所と時間はあとで言うから、、、!』

『うん。』





その頃、、、。

僕はシュリーを誘っていた、、、!


『シュリー! 少し話をしたい事があるんだけどいい?』

『何よ~ミラン!』

『今度の日曜日、空いてる?』

『えぇ!?』

『デートしない?』

『・・・急に何を言うかと思えば、、、? 本気なの?』

『しかも! Wデートなんだぜ~い!』

『誰が来るのよ!』

『マロンとプランシェだよ! だから、シュリーも行こうよ!』

『・・・嫌だ! 私、行かない!』

『どうしてだよ~いいじゃん! 行こうよ~シュリー!』

『何か? 裏があるんじゃないの!』

『えぇ!? 別に何もないよ~』

『ミランは優し過ぎるのよ!』

『シュリー! 一生のお願いだ! シュリーに来てもらわないと

困るんだよ! お願いだよ~シュリー!』

『・・・うーん、分かったわ! ミランがそこまで頼むなら、仕方が

ないわね!』

『ありがとうシュリー!』



僕たちは、こうして日曜日にWデートする事になった、、、!


『ごめんごめん、遅くなった、、、!』

『いいよ! 早くWデートしようよ~!』

『・・・なんだか? ミラン、嬉しそうね!』

『アイツは、子供なんだよ! でもまさか!? シュリーが来てくれる

とは思わなかったよ!』

『ミランにお願いされたからね! 仕方なくよ!』

『ふーん、ミランの言う事は聞くんだね!』

『えぇ!?』

『ねえねえ? プランシェは何処に行きたいの?』

『マロンと一緒なら、何処でもいいかな、、、?』

『水族館に行くんだけど? どんな動物が好きなの? 僕はやっぱり

イルカが好きなんだよねぇ~! プランシェは、、、?』

『マロンと一緒かな?』

『マロンは、サメが好きなんだよ! プランシェもサメが好きなの?』

『えぇ!? あぁ、ううん。』




僕は必死に、プランシェに話しかけたのだけど、、、?

プランシェは、僕じゃなく、、、!

ずっと、マロンの事を見ていた、、、!


僕がプランシェの傍にいるのに、プランシェの心の中にはマロンがいる!

近くにいるから、僕を見てくれると言う訳じゃないとやっと分かった、、、!



僕の入る隙は、、、?

『プランシェの心の中にはないんだと、、、!』



僕はプランシェを諦める事を心に誓った、、、!

その事を、僕はマロンに話した、、、!


『なあマロン、、、?』

『うん?』

『プランシェは、マロンの事が好きなんだ!』

『どうしたんだよミラン!』

『だから! プランシェの事は諦めるよ!』

『えぇ!? なんでだよ~もっとがんばれよ!』

『ダメだ! プランシェは、僕の事なんか見ちゃいなんだよ!』

『あのなミラン! 女はグイグイと引っ張ってくれる男が好きなんだよ!

ミランの男らしいところを、プランシェに見せれば! 絶対にミランの事

を好きになるよ!』

『ごめん、僕はもうプランシェの事は諦めたんだよ、、、!』

『・・・ミラン、』




この事を僕は、幼馴染のシュリーにも話す事にした、、、!


『あのね? シュリー、僕の話を聞いてくれるかい?』

『うん。』

『僕はずっと、好きだった女の子がいたんだ、、、!』

『それって! プランシェね!』

『うん! でも、諦めることにしたんだ、、、!』

『・・・どうして?』

『プランシェは、マロンの事が好きなんだよ!』

『ミランは、、、?』

『僕も僕なりに頑張ったけど、、、? どうにもならない事もある!』

『・・・そう、じゃ! 私の好きな人も言おうかな?』

『そう言えば、、、? シュリーの好きな男性ひとを聞いた事がなかったね!

どんな人なの、、、?』

『・・・ミラン、貴方よ!』

『えぇ!?』

『ずっと私は、ミランの事が好きなの!』

『・・・シュリー!』

『・・・ごめんね、こんな時に、、、。』

『ううん、いいんだよ! シュリーの気持ちを聞けて良かった! ありがとう。』

『ううん。』



その頃、、、。

プランシェはマロンに、自分の気持ちを伝えていた、、、!


『ごめんね、こんな時間に呼び出したりなんかして、、、!』

『いいけど、、、? どうしたの?』

『わたし! ずっとマロンの事が好きだったの、、、!』

『ううん、知ってるよ! でも俺の好きな子は、、、。』

『シュリーよね! わたしも知ってるよ! それでもわたしは、マロンの

事が好きなの!』

『プランシェ、』

『少しだけでいい! わたしの事も考えてみて? お願い!!!』

『・・・あぁ、分かったよ!』

『今日は、わたしの話を聞いてくれてありがとう。』

『うん。』

『じゃ~また! 明日ね!』

『あぁ!』





僕たち4人は、糸が縺れていたのかもしれない、、、!

今はその糸はキレイにほどかれている、、、!


『今日のWデートは何処に行く、、、?』

『ねえ? シュリーは何処に行きたい?』

『ミランと一緒なら、何処でもいいわ!』


『プランシェは、何処に行きたいんだよ!』

『わたしも! マロンと居れたらそれでいいよ!』




・・・こうして! 僕たちは上手くいっている。



最後までお読みいただきありがとうございます。

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