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それでも俺は働かない。  作者: てくのぶ
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ニートとマッチョ

ここはどこだろうか、意識が戻って目の前を見てみると、そこには俺がやっていた『マジカル妹ハルカ☆Ⅱ』のプレイ画面はそこにはない、見えるのは、一面真っ白な密室と海パンをはいた金髪外国人マッチョの姿だった。こんな異様な場所で異様な人物を目の当たりした俺の気持ちを知らずにマッチョは口を開く。


「貴方は元いた世界で命を落としました。」


てっきり片言の日本語でしゃべると思ったがとても流暢で一点の訛りがない日本語で話してきた。つまり外国系日本人ってことか。

 

「それは違います、私は日本人ではありません。もっと高度な存在です。」


なるほど日本人じゃない訳か。じゃあなんだ?神様とでもいうのか?ていうか心読めるのか。

 

「そうです、私は貴方たち人間がいうところの神です」

 

そうきたか、でもなぜマッチョで海パンなんだ……


「私は貴方たちが一番親しみやすい恰好で話しているだけです。これといって決まった形はありません」

 

なるほどそう来たか。

  

「話を戻しましょう。貴方は死にましたが別の世界で生き返ります。」

 

なるほどようやくわかったぞ。俺は異世界転移物の主人公なのか。

 

「貴方のように若くして命を落とした人間は抽選で別の世界に元の世界の記憶を持っていくことができます。貴方の世界にも別の世界からきた人がいたと思いますよ。」

 

あっ、抽選なのね。

 

「そして、貴方の世界の物を持っていくことが可能です。」

 

それマジ?

 

「はい本当です。決まりましたらこの札に指でなぞって書いてください。」


 そして、俺は札を貰った瞬間『アメリカ大陸』と書いた。


 「それはいけません、物でお願いします。付属品も持っていけますよ。ハリボテではありません。」

 

 物じゃないとダメなのか。なら『実家』と。本当に付属品も使えるなら家にある物全てが使えるだろう。そして俺は実家と書いた札をマッチョに見せる。

 

 「本当にそれで問題ないですか?」


 俺は小さくうなずいた。


 「では今から転生してもらいます。新しい世界でどうか、幸せになってください。」


 目の前が真っ黒になる。そして直後に『マジカル妹ハルカ☆Ⅱ』のプレイ画面が目の前にでた。


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