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第38話 魔の森深域――湿原ゾーン


《滅びの都》――《魔の森深域》。

 白猿の魔物が出る湿地帯。レベルが4に上がった以上、この場所もレベル上げには相応しくない。先に進むべきだ。

 湿原を疾走し、広大な白猿の縄張りを抜けると、お次は、(ワニ)のような生物の楽園だったが、【エア】で一撃のもと破砕し、先へと進む。

 そして、目が複数あり、口が円状の蜥蜴とも魚とも判別困難な魔物達の群衆にたどり着く。魚蜥蜴モドキが、水面を埋め尽くして歯をガチガチ打ち鳴らし、大合唱をしている様子は中々圧巻だ。

 一匹を鑑定してみると――。


――――――――――――――――――


『円口魔魚』

〇Lⅴ:4

〇種族:魔魚

――――――――――――――――――


 蜥蜴ではなく魚に分類されるらしい。とは言っても、足も数十本ついてるし、顔にも目が数十個あり、魚の形態を完璧に逸脱している。


(数が多いって言っても、限度ってもんがあるだろうが……)


 あれ、きっと接近すれば跳ねて飛びかかってくるな。レベル4の魔物数百匹に一度に齧られたら、間違いなく即死コースだ。とは言え、俺は夜しか行動できない以上、ここを通り抜けねばならない。おまけに次ぎのレベルの条件は、『レベル4以上の魚系の魔物を新たに200匹討伐』だ。

 魚系の魔物は、あの生物(なまもの)共しかお目にかかっていない。つまり、生物(あれら)を倒さなければいつまでたってもレベルは上がらないことになるわけだが。

今の俺の戦闘で役立ちそうな武器は【エア】のみ。あの(なまもの)、防御力はなさそうだし、通常の銃弾でも倒せそうだ。

 まずは、試してみることにする。奴らの間合いに踏み込んであの数が一斉に襲いかかってきたら、最悪、《魔の森中域》まで退避すればよい。『円口魔魚』も(なまもの)にカテゴライズされる以上、陸地までは移動し得まい。夜間にこの《深域》で冒険をする奇特な冒険者もいないだろうし、他人の安全を危惧する必要もない。

 兎も角、不用意に踏み込み過ぎて逃げるのが遅れるのは避けたい。慎重に行動すべきだろう。

 銃を構え、慎重に一歩、一歩進んでいく。

 ――一五〇メートル。

 ――一二〇メートル。

 ――一〇〇メートル。

 ――九〇メートル

 ――八五メートル

 ――八〇メートル。

 ――七七メートル。

 俺が足を踏み入れた瞬間、前方に配置されていた『円口魔魚』共五〇匹あまりが、一斉に空へ飛び上がり、空中遊泳を開始する。


(ふ、ふざけろよ!)


 月の光さえを遮る夜空を埋め尽くす『円口魔魚』の群れ。神経が凝結したような気味悪さに、顔を顰めつつも、後方へ全力でバックステップする。

 後方で跳躍を繰り返しながらも押し寄せる『円口魔魚』を【エア】で撃ち抜き、その身体を粉々に破裂させる。


 最後の魚の頭部に銃弾が直撃し、湿地にバシャッと落下し、水しぶきを上げる。

やけに素早いあの(なまもの)共を避けながら銃を撃ち続けて、十分。ようやく沈黙した『円口魔魚』の群れ。

 冷たい額の汗を拭う。まったく、肝を冷やしたなんてもんじゃない。『円口魔魚』がレベル4である以上、あれに齧り付かれれば簡単に致命傷を受ける。致命傷は《休息Lv1》でも修復できない。即ち、それは俺の死を意味する。

 もっとも、奴らの習性も大方把握できた。俺は当初、『円口魔魚』共が群れで行動することも視野に入れていたが、実際に動いたのは、前方の五〇匹ほどにすぎない。そして、奴らは一度標的を定めると決して歩みを止めない。


 もう一度、【エア】を構えて慎重に進んでいく。

 やはり、湿地の水面を埋め尽くす『円口魔魚』の群れ。お世辞に数が減ったようには見えない。さっきの作業を繰り返すのも戦闘技術を取得するという点ではいいんだろうが、俺には時間がない。こんな雑魚に足止めを食っている余裕は俺にはない。

 この点、俺には奴らを殲滅する格好の武器と情報がある。

 武器は、無論、俺の《時限弾》。情報とは奴らに襲われる限界距離が七七メールという事実。

 この二つを駆使すれば、今の嵌め技的苦境をボーナスステージに変えることができるかもしれない。

 【MP回復役(エーテル)】を飲み、《特殊機能簡易切り替え》により、《銃弾創造》から《時限弾》に切り替える。

 【エア】に《時限弾》を充填するが、魔力の絶対値が上昇しているせいか、視界が歪む等の弊害は認められなかった。しいて言えば、身体が僅かに(だる)くなったような気がする。

 七七メートルが限界距離だが、多少変わるかもしれない。安全を期して一〇〇メートルで作業を行うことにする。

 一〇〇メートルの距離で銃口をやや上方に向けて構える。

 【エア】の有効射程距離は、止まっているものなら四〇メートル、動いているものなら一〇メートルがせいぜいだ。

 しかし、《時限弾》はそもそも、『円口魔魚』に命中させなくても構わない。むしろ、銃弾の命中が刺激となって、襲いかかってくる可能性もある以上、水面に落ちた方が遥かにいいのだ。

 とすれば、【エア】の射程距離自体はゆうに二〇〇メートルはある以上、一〇〇メートルなら、楽勝で目的は遂げられる。

 命中させたことで襲われたら、魔の森中域へ退避すればよいだけのこと。

 引金(トリガー)を引くと、《時限弾》は『円口魔魚』の群れのど真ん中に落ちていく。一先ずは成功とみてよい。

 あとは退避し、起爆するだけだ。万一に備えて、五〇〇メートルほど離れておくことにする。

 所定の位置まで移動する。もう、『円口魔魚』達も豆粒状にしか見えない。

 高鳴る心臓を聞きながら、引金(トリガー)を長押しする。

 遠方に光が生じ、それらが急速にドーム状に大きくなっていく。

 直後、湿原が爆ぜた。

 途轍もない爆発は、放射状に衝撃波と湿原の水を巻き上げ、津波を巻き起こす。

 衝撃波をやり過ごし、後方へ退避することにより津波も避けようとするが、身体の芯から生じる発熱感と凄まじい気怠さに足が上手く動かない。

 レベルアップだろうが、まさか、たった一発で、レベルが上がるとは思わなかった。

必死でまばらにある低木にしがみ付くと、【覇者の扉】を出し、自宅へと戻る。


 数分、ソファーで横になっただけで、熱感も怠さも消失していた。連日のレベルアップに慣れてきたのかもしれない。

 それにしても、凄まじい威力だった。たった一発の起爆であの威力。威力の制御がつかない限り、多用はできない能力のようだ。

 さて、恒例の新能力の確認だ。

 まず、変化があったのは、次の四つ。

 第一、『休息lv2』となり、完全修復までに要する時間が、三時間から二時間に短縮されていた。

 第二、『アイテムボックスLⅴ3』は、収納可能容量が五〇立方メートルへ、劣化速度は外界の二〇分の一まで能力が向上する。

 第三、『鑑定』はLv3のままだったが、『魔物図鑑(限定的解除)』の項目に『詳細説明』が増えていた。

 第四、一番変わったのが【エア】の新機能追加だ。


――――――――――――――――――

■追加機能:

〇3の機能――狙撃銃(ライフル)構造変化トランスフォーメーション:形態を狙撃銃(ライフル)に変え、長距離の射撃を可能にする。有効射程距離と威力は銃の成長レベルに応じて長く、高くなる。

〇成長レベル:3

〇武具クラス:神級

――――――――――――――――――


 狙撃銃(ライフル)ね。遠距離の敵を攻撃できるようになったのは大きい。これで、空を飛行する魔物への攻撃も可能となった。

 あとは、成長レベルが3に、武具クラスが神級へと変化した。

 中々のものだ。少しずつだが強くなっている気がする。

 最後の《ステータスオープン》では、レベルが5。ただし、MPが一気に五〇%まで減っていたので、【MP回復役(エーテル)】を飲み回復しておく。《時限弾》はかなり魔力が食うらしい。次のレベルまでの条件は『レベル5以上の鳥系の魔物を新たに三〇〇匹討伐』だった。


 やはり、ステージが変わるごとに、《地点記憶弾》を打ち込んで置いたのは正解だった。【覇者の扉】を通り、『円口魔魚』の群れの前に立つ。

 幾つか試したいこともある。

《特殊機能簡易切り替え》により、狙撃銃(ライフル)構造変化トランスフォーメーションへと切り替える。一瞬で、【エア】は、光学照準器(スコープ)のついた、紅の炎のような装飾が為された黒色の狙撃銃(ライフル)へと姿を変える。

 まずは試しだ。魔力を篭めて銃弾を創造装填する。次いで、約六〇〇メールの場所から離れて、『円口魔魚』の一匹に対し、光学照準器(スコープ)で標準を合せる。

 スコープ内一杯に、『円口魔魚』の円形の口が映る。口のど真ん中に合わせて、引金(トリガー)を引く。

 ドンッとの衝撃音とともに、『円口魔魚』の頭部が破裂し、真っ赤な血肉を飛散らせる。


(次は――)


 ここまでは想定範囲。俺の予想が正しければ――。

 《特殊機能簡易切り替え》により、《時限弾》に変え、魔力を籠める。景色が一瞬、グニャリと歪み、かつてないほど脱力感を覚え、近くの低木に寄りかかる。震える手で、《アイテムボックス》から、【MP回復役(エーテル)】を取り出し、一気に飲み干す。三本飲んでようやくMPが満タンとなる。

 思った通り、狙撃銃(ライフル)にも《時限弾》は装備可能なようだ。これにより、遠方からの射撃により、危険なく起爆することができるようになり、その実用性は別次元のものとなった。

 もっとも、弊害もある。通常の弾丸だと、レベル3の段階でも、MPが空なるまで撃ちまくっても3時間はもった。今はもっと持つだろう。それが、狙撃銃(ライフル)仕様の《時限弾》では、たった数十発を創造するだけで、一気にMPが空になる。多用はできない。そういうことかもしれない。


 それから、俺は、遠距離から、狙撃銃(ライフル)で《時限弾》を撃ちまくり、起爆をひたすら繰り返す。

 凡そ、三〇分の凄絶(せいぜつ)な自然破壊により、あれだけいた『円口魔魚』はまばらにしかいなくなっていた。


 ちなみに、『円口魔魚』を鑑定してみたら、次の様に説明が増えていた。


――――――――――――――――――


『円口魔魚』

〇説明:魔魚の円口類。群単位で行動する。日中は、沼、池、湖の底部にいるが夜間になると浅瀬に上がってくる。

〇Lⅴ:4

〇種族:魔魚

――――――――――――――――――


 『円口魔魚』の次のレベル4の蛙の化け物――『ポイズンフロッグ』の大群を抜けると、湿原の風景は荒野に変わる。

 雲を突き抜け天まで聳え立つ大樹に、至るところにある巨大な岩石。

 アイラからの情報では、《魔の森深域》は、湿原――荒野――草原へと変わると言っていた。

 ようやく深域の中盤に差し掛かったというところだろう。


(またかよ……)


げんなりしながら、俺は遥か遠方の上空を見上げていた。

 夜空は夏のやぶ蚊の大群の様に、鳥のような生物で埋め尽くされていた。

  

(ほら、来たよ。来ると思ってたよ……)


 俺の存在に気付いた一羽が下降してくるので、拳銃形態である【エア】の銃口を向ける。

 一見、小さく見えるは、遠方にいるため、若干遠近感覚が狂っているせいだろう。少なくとも、大鷲程の大きさを想定していた方がいいと思われる。

 ゆっくり近づいてくる鳥モドキに、鑑定をかける。


――――――――――――――――――


『サンダーバード』

〇説明:雷を放つ大鳥系の魔物。夜行性であり、昼間は大樹や岩石の上で眠っているのがほとんどである。

〇Lⅴ:5

〇種族:魔鳥。

――――――――――――――――――


 こいつも夜行性。しかも、雷を放つか、接近されると危険だな。射程距離に入り次第殺そう。

 それにしても、少々でかくないか? それに俺のところまでくるのに時間がかかり過ぎる。

 既に地球の大鷲の二倍ほどになっているが、まだまだ近づいてくる気配はない。


(おい、おい、おいっ!)


 激烈な悪寒が走り、刺すような顫動が背中を駆け巡り、湿地帯へ向けて走り出す。

 もはや、幼い頃、テレビの特集番組の中生代に生息していた翼竜クラスまで大きくなっている。


(こ、この腐れ、ダンジョン!)


 【エア】の形態を狙撃銃(ライフル)に変え、銃弾を創造・装填し、振り返り様に、奴をスコープ越しに視認する。

 『サンダーバード』は羽ばたきなら、空中で停止すると、眼前に雷の球体を造りだしてる。

 あれの直撃は即大ダメージだろう。

 奴の頭部に標準を合わせ、引金(トリガー)を引くやいなや、必死で湿地帯への逃亡を図る。

 一瞬間をおき、背後で闇夜を眩い光が照らし、轟音が鼓膜を揺らす。次いで生じた地響きと暴風を追い風に、俺は湿地帯へ一目散に退避した。


 十二分に距離を取り、スコープで荒野を注視すると、大地に横たわる冗談のように巨大な大鳥を視認できた。頭部は綺麗に破壊されており、絶命している。

 【エア】の拳銃バージョンでは射程が短過ぎて、あの雷の直撃を受ける危険がある。米粒状の俺に気が付いたくらいだ。奴らは目もいいのだろう。面倒だが、狙撃銃(ライフル)で岩陰等から、一匹、一匹駆逐していくしかない。

 問題は身を隠せる場所だが、丁度いい具合に、岩石地帯があった。あそこなら都合がよかろう。

 

                ◆

               ◆

               ◆


 そこは岩石による天然の要塞だ。その岩石で囲まれた人がギリギリ通れる隙間に移動する。この狭さなら、大鳥は狭くて入れない。こっちは、攻撃し放題という塩梅だ。

 それでは、始めよう。

 狙撃銃(ライフル)をウジャウジャいる化け物鳥どもの一匹に向ける。

 スコープで大鳥の頭部にバツ印の標準を合わせると、引金(トリガー)を引く。

 ドウンッ、重い音が銃身を震わせると、頭部を失った大鳥が地上に落下していく。

残り、二九八匹。俺はこの狩猟に没頭していく。


 約一時間後、『サンダーバード』を殲滅し、俺はレベル6に到達する。

 一時間で到達し得たのは、最後は面倒になり、《時限弾》でショートカットしたから。

 それから、日付の変わるまで、【MP回復役(エーテル)】で回復しては、《時限弾》及び《銃弾》での銃撃を繰り返す。

遂に、【MP回復役(エーテル)】が底をついたので、《地点記憶弾》を打ち込み、自宅に帰還したわけだ。

 では新規の能力についてだ。

 レベル6は、レベル5の時のような劇的な変化はなかったが、以下の要素が変化した。

まず、『休息』がⅬv3となり、大傷の完全修復までに要する時間が、二時間から一時間半に短縮されていた。『アイテムボックス』はLv4となり、収納可能容量が倍の一〇〇立方メートルへ、劣化速度は外界の五〇分の一となった。

 『鑑定』はLv4となり、《権能》の項目が増えていた。


――――――――――――――――――


『権能』

〇説明:覇王の称号を持つ者だけが持ちうる、世の摂理さえも捻じ曲げる超越的力。

〇所持権能:遊戯の真理

――――――――――――――――――


 世の摂理を捻じ曲げる力ね。確かに、タイムリープは、現代の技能科学においても、魔道科学においても、その範疇を逸脱している。スキルや魔術との関係が不明だが、取りあえず、『権能』とは、スキルや魔術の上位概念と理解しておけばいいか。

 俺のこの権能名が、《遊戯の真理》。


――――――――――――――――――


『遊戯の真理』

〇説明:自己に関係する世界の一部を遊戯に変革する権能。

〇権能:

■小進化(Lⅴ2)

■ロード(Lⅴ1)

■鑑定(Lⅴ4)

・《魔物図鑑(限定的解除)》解放。

■アイテムボックス(Lⅴ4)

■休息(Lⅴ3)

――――――――――――――――――


 《小進化》に、《ロード》。今までの俺の経験したことと、『遊戯の真理』の名を鑑みれば、容易に予想はつくが、確認していこう。

 

――――――――――――――――――


『小進化(Lⅴ2)』


〇説明:成長スピードを著しく上昇し、次の進化に至る条件を著しく緩和する。

――――――――――――――――――


 俺のこの非常識な成長スピードは、この能力のせいだったようだ。

 この能力自体は、超常者(イモータル)達のほとんどが、成長スピードを上昇させる能力を有しており、さほど珍しいものではない。超常者(イモータル)達の恩恵と俺の『小進化(Lⅴ2)』のいずれの能力が上かは判別し得ない。万が一がある以上、契約はしないが吉だ。


――――――――――――――――――


『ロード(Lⅴ1)』


〇説明:肉体が破壊されたことを条件に、魂が記録地点(セーブポイント)時の肉体にまで巻き戻る。ただし記録地点(セーブポイント)の選択は五日間ごとに無作為になされ、ロードができるのは、一つの記録地点(セーブポイント)に最大三回まで。

〇残存最大ロード数:1

――――――――――――――――――


(残存最大ロード数……1)


 最悪だ。覚悟はしていたとは言え、現実に目の前に叩きつけられると、かなりショックだ。

 既に俺は二回死んでいる。つまり、最大であと二回死ねばアウトということだろう。あくまで最大だから、次に死ねばアウトの可能性もある。今の袋小路の状況ではこれは死刑宣告に等しい。


(仕方……ねぇか……)


 そもそも、本来、死んでやり直せる自体があり得ないんだ。あと一度でもチャンスが与えられる可能性があると思えば、恵まれているんだろう。今はそう考えておこう。


お次はステータス。


――――――――――――――――――


『ユウマ・サガラ』

〇レベル6

〇称号:覇王(憤怒)

〇HP:65%/100%

〇MP:21%/100%

〇筋力:88/100

〇耐久力:88/100

〇器用:89/100

〇俊敏性:90/100

〇魔力:89/100

〇次レベルへ至る条件:レベル6以上の植物の魔物を新たに三〇〇匹討伐。


――――――――――――――――――

 

『サンダーバード』をしこまた屠ったのに、平均89%までしか上昇していない。同レベル以上の相手でなければ、鍛錬の意味はない。明日も先に進むとする。


 現在、丁度、午前零時半。レベル6まで上昇したことだし、何より、滅茶苦茶眠い。今晩はこのくらいにすべきだろう。

 風呂を沸かし、久々にゆったりと入った後、ソファーに寝転ぶ。この頃、碌に寝ていなかったせいか、毛布を掛けた途端、意識はストンと失われた。


恒例のレベル上げです。【エア】はまだまだメキメキ進化していきますのでご期待を!


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