表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

奇談 ー歩く人影ー

作者: type0

小さい頃に私が住んでいたマンションは昔の建物としては結構高く、当時マンションの周りにも某会社の施設が一つあるくらいで一般の人が自由に出入り出来る建物は私の住んでいたマンションだけでした。

だから飛び降りる人もいたのかも知れませんが・・・


そのマンションに住んでいた頃、夜になるとマンションの通路は蛍光灯が点き、夜中になると非常灯が常時点灯しているので真っ暗になることはありませんでした。

私の居た子供部屋も通路沿いにあったので寝る時はカーテンをしないと明るくて寝れませんでした。

同じ階に住んでいるご近所さんに覗かれるのではと思うかも知れませんが、窓ガラスは磨りガラスの様な透かして見えるものではなかったので覗かれることはありませんし端の方だったので通る人も殆どいませんでした。


どこの家庭でもそうだと思うのですが、私の両親は毎日の様に勉強しろと五月蝿かったです。

ただ、勉強しなければ殴られ、勉強すれば電気代が勿体無いといわれては殴られてました。

だからテスト勉強の時は部屋の電気を消して、マンションの通路の光で勉強してました。


マンションの通路の光を頼りに勉強しているのですから人が通路を横切れば窓ガラスに影が映りますし、教科書に影ができたりもします。

時々そういう事が起って人が通ったのは理解できるのですが、誰が通ったのか確認する為に窓を開けて通路を覗いてみると誰もいない事がよくありました。当然ながら隣の家のドアが開いた様な形跡もありません。

人影は男の人だとシルエットで分かるぐらいで顔も分かりませんでした。


結局そのマンションを引っ越すまで続いていたのですが、もしかすると飛び降り自殺した人の意思が影となって出てきていたのかも知れません。

確認のしようがないのですがね。

ただ、飛び降り自殺を目撃した数ヶ月後に分かった話なのですが、自殺した人が飛び降りた階っていうのが私の住んでいた階で私の部屋の前から飛び降りたと警察から聞きました。

引越してから一度もそのマンションに遊びに行った事がないので今でも出るのかは不明です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ