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ドリーミング・レジェンド  作者: 世鍔 黒葉@万年遅筆
ACT3 「夢見る伝説」
47/62

A3-0

――メッセージ:再生開始。



 こんにちは。


 お姉ちゃんがお昼にこれを聞いているかどうかはわからないけど、とにかくこんにちは。日本語って、難しいよね。


 たぶん、これがボクの出せる最後のメッセージになると思う。消えてなくなるってわけじゃないみたいなんだけど。リタは、みんなと最初に会ったときみたいなふうになるって言ってた。よくわからないけど、とにかく、これが最後。


 お姉ちゃんに伝えておきたいことは、ガルドお兄ちゃんのことなんだ。ボクはあまり話したことがなかったけれど、ジル先輩が亡くなっちゃって、ひどく落ち込んでいるみたいだよね。いや、えっと、そうじゃなくて、話したいのは、今のガルドお兄ちゃんが何をやっているかってこと。


 お兄ちゃんは、今、幻想界で戦っているんだ。ボクたちと同じ方向性の力を持っているから、絶対に負けることはない。でもね、ガルドお兄ちゃんが向こう側で戦っているのは、ボクたちが、頼んだからなんだ。


 今、ボクたちにできることは、これしかなかった。でも、それって、とっても残酷なことだと思うんだ。ガルドお兄ちゃんは、とっても優しいよね。だから、自分にそれができる力があると知ったら、ボクたちの頼みを断ることができないんだ。


 今のガルドお兄ちゃんの姿を見たら、お姉ちゃんはどう思うかな……。


 もし、お姉ちゃんが今のガルドお兄ちゃんの姿を見て、どうしても、耐えられないって思ったら、その時は、お姉ちゃんがガルドお兄ちゃんを止めて欲しいんだ。


 ガルドお兄ちゃんは、お姉ちゃんにとって大事な人だから。お姉ちゃんは否定するかもしれないけど、見ていればわかるよ。お姉ちゃんにとって、ガルドお兄ちゃんがいなくなることなんて、考えられないんでしょ?


 ガルドお兄ちゃんがああなってしまったのも、元はと言えば、ボクたちのせいだから。リタはそうじゃないみたいなんだけど、ボクにとって、日本がどうなってしまうかなんて、どうでもいいんだ。お姉ちゃんが望むのなら、この力を使って欲しい。そうすれば、ガルドお兄ちゃんは、普通の人間に戻れるから……。


 一度死んじゃったけど、またリタと、みんなと出会えて、ボクは幸せだったよ。だから、ボクたちのことは、気にしないで。


 力は、自分の為に使って。ボクは、自分の為だけに生きるのも、悪いことじゃないと思う。


 それじゃあね。




――メッセージ:再生終了。



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